第五話
「ここどこ?」
「あたしんち‥お腹空かないの?」
「いらないです。」
は?なんでだ、こんな目にあって食欲ないってか?
「スパゲッティーならある‥」
そう言って‥キッチンに行き‥パスタを茹でる
それにしても、子供となんか話したことないから、すごい、ムッサイ対応になる‥かわいそうだけど、しかたない。
引き出し棚から、レトルトのミートソース‥を出した‥こういうのは簡単でええのう‥てか、、タクミ君のご飯って今後どうするの?私が作るの?
「ほら‥出来た‥」
「いらないです‥」
イラッ
「おい!あたしが‥わざわざ作ってやったんだ!たべろよ?」
「ゥッウッ‥い‥いらないです‥」
なんだ?どした?
「ご飯もらっぢゃいげないって‥テレビでやってた、ご飯たべるど、、痛い事されるって」
くそ‥
千佳の若い青年のペットを思い出した。あの青年も、もしかしたら、、
「あたしはそんな事‥しない‥いいから食べなよ」
おずおずとフォークを持ち夢中で食べ出した‥お腹も空いてたのかもしれない‥繁華街に出てくる時に、お母さんとどんな話をしたんだろ、今日の朝のお別れのご飯はどんな味だったんだろ、よく分からない気持ちが、こみあげてきた。