表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/13

第三話

とりあえず‥繁華街のふるーーーーい‥24時間やってるスーパーに入って、トイレの個室の中に‥タクミ君を待たせて‥パンツと子供用のズボンを買った。私は何をやってんだろ‥


 「お待たせ‥汚いから‥ズボンとパンツ脱ご?」


 「ぅん‥」


 痛い事と怖い事をしないという言葉を信じてるのか‥淡々と私の指示に従ってくれた。


 新しいパンツとズボンを履かせて‥スーパーを出た‥


 そこで思わぬ光景を目にする‥繁華街の真ん中で1人の若い青年が首輪つけられ、裸で四つん這いにさせられ‥女の人に引っ張られている。


 「ゥッウッ‥ヒッ‥ウッ‥」


 タクミ君が泣き出してしまった。きっと自分もあーなるんじゃないかと、怖くなったのか?、、

てか、若い青年を引っ張ってるのは、あろうことか、千佳だった‥


 「あ!真由さん‥おつかれっす」


 「あんた?その男は?」


 「あ?コイツ?昨日言ってた彼氏オークションで落とした‥あたしのペットっす?‥ママぁ‥ママぁって叫んでたんすけど、腹に5発くらい、いれたら、大人しくなりましたっす‥‥‥おら?真由さんに挨拶しろよ?」


ドゴッドゴッ‥千佳が、ペットの腹を蹴る‥


 「ハジメマシテ‥マユサン‥」


 千佳のペットの腕やお腹はアザだらけになっていて、全裸にされたお尻には、タバコでつけられた火傷の跡もある。


 「ゥウッ‥ぁ゛ぁーーーーーん‥」


 とうとうタクミ君が声を出して泣き出してしまった‥こんなの見せられたら誰だって怖くて泣き出すかもしれない‥私は‥自分よりも背が低いタクミ君を抱き上げた‥


 「おい!千佳‥2度と私の前にそのペットを連れてくるんじゃねーぞ?」


 「はい!すんません!あのもしかして‥その子って‥‥彼氏オークションの?ペッ‥」


 「タクミ君よ‥‥美雪に言っておいて‥もう彼氏オークションやらなくていいって、あと!うちのグループの全員にも通達しろ!」


 了解っすと言って‥はやばやと、去っていった。


 タクミ君が私に抱かれて泣いてる‥子供のあやし方なんて分からない‥どうすれば泣き止むの?てか?小学6年生ってすぐ泣くの?もっと大人じゃないの?でもこんな仕打ちを受ければ誰だって泣くか‥


 誰かが、やってたように、少し揺らしてみても‥一向に泣き止まない‥


 「お願い泣かないでよ‥痛い事も怖い事もしないからさぁ」


 「ゥッぁ゛ーーん‥ママぁ‥ママぁ」


 くっ‥そらそうなるよな‥返そうかな‥返せれるのかな?でも一度人権を失うと‥返品できないって聞いた‥


 「あら?弟さん‥」


 近くのオバサンに声をかけられた。


 「えっと‥そうっす‥泣き止まなくて‥」


 「そういう時はね、お尻や背中をトントンと叩くのよ‥これはお母さんのお腹がいた時に聞いていた。心臓の音のリズムに似ていて、安心するらしいのよ、少し大きい弟さんみたいだけど、安心するんじゃないかしら?」


 私はアドバイスどおりに‥心臓の音と合わせて、トントンと叩いてあげた‥しばらくすると、泣き止み‥力がスッとぬけ‥寝てしまったみたいだ、


 てか、だんだん腕が疲れてきて、モゲそう、おぶろう‥今度はおんぶをしてあげて、家に急いだ‥


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ