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世界最強の元一般人――異世界ラノベの主人公に憧れた俺、最強でも現実は甘くなかった  作者: ITIRiN
第8章:王様の休日

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第94話:クイズ!

問題!

俺はあの後ミナ・リア・セリアの三人とセッ――した。○か? ×か?


正解は……×だ。まあその代わりに、昨日の分の仕事が全部終わった後、速攻で三人に押し倒されたけど。


などと一人で仮面ラ○ダークイズの真似をしながら着替えを終えた俺は、そのまま誰もいないリビングへと移動し、朝ご飯から歯磨きまでを速攻で終わらせ、


「これでやっと俺のゴールデンタイムが始まるぜ! ……たくっ、2月22日発売のゲームを未だに開封すら出来てないなんて、とんだブラック企業に就職しちまったな。まあ俺がそこの社長なんだけど」


社長が一番忙しいっておかしくないか?

というか他の人達にはちゃんと休みを用意してるから忙しいのは俺だけなんだけど……と言いたいところなのだが、俺にもちゃんと休みの日はある。


だがその日は決まってティアに訓練場へと拉致られるので、それは必然的に消え、実質休みがない状態が今日まで続いていた。


それなのに、知らなかったとはいえ一部の騎士団の奴らに馬鹿にされれば、一番俺のことを近くで見ていたティアが怒りたくなるのも分かるが、普通殺そうとはしねえだろ。つか、もしあのまま殺してたらこっちの仕事が更に増えるっつうの。


「でもタイミング的には逆に良かったかもな。このゲームを家に誰かがいる状態でやるとか、リスクが高過ぎるし」


なんたってうちには超人が多いからな。

いつ、どこからPCの画面を覗き見されているか分かったもんじゃない。


あんまり意味なさそうだけど、部屋の鍵を閉めておこう。


とか考えているうちにダウンロードが終わり、そのまま勝手にゲームが起動したので、何時も通り注意文などは全て連続右クリックで飛ばしていき、


「さてと~、誰からやろうかな~。……って、最初は強制二択スタートか。う~ん、取り敢えずスキップし続けてafterストーリーをやる手もあるけど、やっぱそれは邪道だよな。いや~、でも」


「afterストーリーということは、このゲームには前作があったのですか?」


「あったぞ。……ん~、でもやっぱり一番好きなのは―――」


「ちなみにソウジ様が一番好きな子はどの子なんですか? やっぱり私と同じ名前のミ○さんという子でしょうか? ……でも真ん中のお姫様のような方は少し前に私にしてくださった髪型と同じですし、こっちの方でしょうか?」


「ああ、水色のドレスを着てる子のことならお姫様だぞ。……やっぱりシル○ィの主人公に対する想いを考えると、他の子のルートには行けないよな」


「ですがリアーヌに名前が似ているこの子も昔から主人公のことが好きだったようですし、前作での最後を考えると、まずは理○さんのことを救ってあげた方がいいような気もしますが」


「理○も主人公のことが好きだったのは知ってるし、今回はifエンドになってるらしいけど……やっぱりシル○ィ以外の女は認められん‼ よし、ミ○ルートをやってからシル○ィルートにいこう!」


………ちょっと待て。

今まで俺は一体、誰と喋っていたんだ?


そんな疑問が頭に浮かんだと同時に、急いで声が聞こえてきていた方を向くと、


「おはようございます、ソウジ様」


メイドじゃなくてお姫様の方のミナだーーー‼

実際はどっちもお姫様だけど……ってんなことはどうでもいいんだよ。


どうする。ここは言い訳して誤魔化すか?

……いや、いっそ開き直るか。


「最初に言っておく。誰に何と言われようと俺は絶対にこのエロゲーを全クリする!」


「ん~、私としましては別にソウジ様の趣味を否定する気はありませんし、他の二人も同じことを言うと思うのですが……やはりエッチなシーンがあるのはちょっと気になりますね」


そして五分後。


話し合った結果……一緒にやるなら許すと言われた俺は、ミナを魔法で小さくし、自分の膝の上に乗せた状態でエロゲーをやり始めたのだが、


「こういったゲームは初めてですが、可愛い女の子が出てくるだけじゃなくストーリーもしっかりしていて結構面白いですね。特にこの子と私は名前が同じだったり、お姫様と一般の男性との恋愛だったりと……重なる部分も多いですし」


どうやらこのゲームに出てくるキャラの名前や設定が自分に被る部分があるせいか、結構ハマったらしい。


「そんなことよりずっと気になってたんだが……なんでミナが家に戻ってきたんだよ。空いてればいつでも入れるとはいえ、折角なんだしリア達と遊んでくればいいのに」


今日は新しく作った一般用と貸し切り用、二つのプールの試験を兼ねて、前者には騎士団のみんなを(仕事は時間を決め、全員で回すことを条件に)、後者にはうちのメンバー(こっちは全員今日は休み)に一日解放しているので、気になって聞いてみると、


「確かにソウジ様が作ったプールはとても魅力的でしたし、私も遊びたいという気持ちはあります。ですがそれをしようとすると、折角昨日頂いたヘアゴムを使って結んでくださった髪を解かなければいけませんので、今回は足だけで我慢することにしました。ちなみにリアとセリアさんも同じですよ」


「んなのまた後で結んでやるから、入りたいなら我慢しないで入ってこいよ」


「初めてソウジ様から頂いたプレゼントなのに、それを外すなんて嫌です! 今日は一日中このままなんです!」


小さい姿でそのセリフ言うと、子供が駄々をこねてるようにしか見えんな。


「さいですか。……それで、プールの感想は?」


「はい、まずウォータースライダーについてですが、子供達は勿論のことティアさんやマイカさん、それにアベルの大人三人も全力ではしゃいで遊んでいました。なので今頃は一般用の方でも同じことが起きているのではないでしょうか」


そのうちティア辺りがふざけてビート板の上に立ったまま滑りだしそうだな。後でリアに監視しとくよう伝えておこう。


その後もゲームをしながらミナからの報告を聞き続け、それがひと段落したところで俺は言った。


「大体分かった。後はみんなから貰った報告書を見ながらゆっくり調整していくわ。どうせオープンはもう少し先だし」


「プール自体の準備は大方出来ていても、他の件についてはまだ公表すらしていませんからね。まあこれについては余るほどの希望者が出てくると思いますが、その後が重要になってきますし」


俺は国民全員にチャンスをやる代わりに、かなり厳しく審査する予定である。


「さあ、一体何人が説明会場に辿りつけるかな?」


「あんな一次試験をパッと思いつくなんて流石はソウジ様と言うべきなのか、それとも裏の裏までもを読みながら行動しなければならない就活とやらの恐ろしさに恐怖すればいいのか分かりませんね」


ああ、この間話したあれね。え~と……


登場人物:A君、B君、その他数人


とある建築企業の説明会のお知らせにはこう書いてありました。


当日は私服でご参加ください……と。


しかしデザインやファッションセンスが問われる業界ならまだしも、普通の会社の説明会の場合はスーツで行くのが常識とされています。


その為A君は“これは説明会という場を使って常識ある人かどうかを試しているんだ!”と考え、当日はスーツで。

逆にB君は“取り敢えず私服って指定されてるんだし私服で行ってみるか”と考え、当日は私服でそれぞれ説明会場へと向かいました。


するとどうでしょう。

B君以外は全員スーツではありませんか。


問題!

後日この企業は一次面接を行うということで説明会に来ていた全員がそれを受けました。その結果B君は不合格だった。○か? ×か?


正解は……×だ。


なんでも企業側の言い分としては、自分達の勝手な思い込みや考えで動くのではなく、ちゃんと企業側の言うことを聞く人材かどうかを選別するための作戦だったらしい。


お前ら大人が暗黙の了解みたいな社会のルールを作りまくって、ちょっとミスすると“これだから最近の若者は”とか言ってくるくせに、そりゃ~ムリゲーにも程があるだろって話だけどな。


しかもこれは、うちの大学の先輩が体験した実話だってんだから恐ろしい。


「知ってるかミナ。日本のおもてなしってのはな、表がなく裏しかないからおもてなしって言うんだぞ」


「……下手な貴族の方々よりも日本人の方が怖くなってきたんですけど。流石に嘘ですよね? おもてなしの国、日本ってそういう意味じゃないですよね?」


「さあな。この間した話のことでも思い出しながら、日本人の性格を想像すれば答えは出るんじゃないか」


まあ俺が適当に作った嘘だけど。

面白いから、もう少し黙ってよう。

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