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世界最強の元一般人 ― 落ちこぼれ天才、最強の『使い方』で人生逆転!  作者: ITIRiN
第3章:築かれゆく王の日常、そして勇者召喚の影

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第16話:膝枕と“お兄ちゃん”呼びで、人間らしさを取り戻す

やがて風呂組が帰ってくる気配。

起き上がろうとすると――


「あら? もう少しこのままでもいいのに」


「リアーヌさんやティアならまだいいけど、子供達に見られるのは恥ずかしい」


「私は気にしませんけど?」


「俺が気にするの。……それにあの子達の服も買いに行かなきゃだし」


「どちらへ?」


「地球の方。今回買うのはメイド服とかパジャマだから」


「私も行きたいです!」


「今日は忙しいから今度な。代わりに――ほら」


俺は城の設計画面を出し、ミナに渡した。


「それを使って好きに部屋とか城のデザインを変えていい。ただし、バツが付いてる部屋だけは触るなよ」


「えっ⁉ そんな簡単に変えられるんですか?」


「ああ。もしこんなことが世間にバレたら、建築業界の連中が一斉に俺を消しに来るだろうな。

材料は無限、デザインは自由自在……そんな奴がいたら"仕事が全部潰れる"からな」


「そんな秘密を私に教えて良かったんですか?」


「何を今さら。ミナのことは信じてるって言っただろ」


「ふふ、もう一度聞きたかっただけです♪」


そこへ風呂上がりのティアがにやり。


「お主ら、何をイチャイチャしておる」


「俺は無関係だ。ミナが勝手に……」


「そんなこと言って~。ソウジ様だって、私に頭を撫でられて"嬉しそうにしてました"よ?」


「えっ……ソウジ様、頭撫でられるの好きだったんですか?」とリアーヌ。

「お兄ちゃんは頭を撫でられるのが好きなんですか? それなら、私と一緒です!」とアリスまで混ざってくる。


……流れを止めるのは無理だ。


「じゃあ俺も撫でていいか?」


「はい! さっきはリアーヌお姉ちゃんに撫でてもらったので、次はお兄ちゃんがいいです!」


"リアーヌお姉ちゃん"、か。

……流石メイドというか何というか、子供達と仲良くなるのが本当に早い。俺にもそのスキルを少し分けてくれ。


「それじゃあ撫でるぞ。……どうだ?」


「お兄ちゃんの手、大きいのに優しくて気持ちいいです~」


「うちも! ソージ兄ぃ、次はうちの番!」


「えっ!?」


「ズルい! サキ兄ぃ、私も!」


「ソウジ、特別に私の頭も撫でていいわよ」


「ちょっと待て、落ち着け! 順番だ!」


「「「「「はーい‼」」」」」


みんな元気よく返事をしたあと、一列に並び始めた。

俺は子供達の目線に合わせるためにしゃがんで、順番に頭を撫でていく。


――と、その時。


視界に入ったのは頭ではなく、なぜか足。

「ん?」と思って顔を上げると……


「……なんでミナまで並んでるんだ」


「なんでって、私もソウジ様に頭を撫でられたいですもの」


「お前は昨日、ドライヤーの時に撫でてやっただろ」


「昨日は昨日。今日は今日ですよ、ご主人様」


……って、リアーヌさん。あんたまで並んでたのかよ。


「二人は後だ。それよりも……まずはエレナだ」


「いえ、私は……ご主人様のメイドですから……」


「知ってるかエレナ。"この城では俺がルールだ"」


そう言って抱き上げ、頭を撫でる。


「メイドだとか関係ない。ここにいるのは全員家族だ。だから遠慮すんな」


「……もう。ソウジ様って本当に"無茶苦茶"なんですから」


その言葉と共に、ようやくエレナも笑顔を見せた。


***


――はぁ。子供の相手はやっぱり疲れる。悪い気はしないけど。

……ん? なんかまた列が出来てるんだけど。今度は"高い高い"希望か?


俺、そろそろ買い物に行きたいんだけど。


……いや。

こういうのが、必要なんだろうな。


王様の俺じゃなくて――

“人間の俺”を見せる時間。

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