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世界最強の元一般人――異世界ラノベの主人公に憧れた俺、最強でも現実は甘くなかった  作者: ITIRiN
第9章:王の誕生

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第96話:建国前日の朝(中)

さっきのは完全にワザとはいえ、流石に泣かせる気まではなかったので、後でどうフォローしようか考え始めたと同時に、今度はマイカが来たようで


「ソウジ君が若干サディスト気味なのは知ってるけど、あんまり意地悪してると嫌われちゃうよ」


「誰がサディストだよ。人聞きが悪いから今度からはSっぽいと言え」


「ご主人様の場合、自覚しておられる分フォローや調整が絶妙なので私達も文句を言いづらいんですよね」


最近気に入っているのはスローセッ――である。あれは最初から最後までとにかく時間をかけるプレイなので、相手がMじゃない場合でも流れ次第ではSMプレイっぽいことが出来るのでかなりオススメである。


あっ、勿論相手によって向き不向きがあったり、日によって気分があるのでそこら辺は自己責任でお願いします。


「なんだ、リアは嫌だったのか? そうか、この前海でやった寸止めからの頭やほっぺを優しく撫でたり、軽いキスだけをし続けて焦らしに焦らして、入れてからもゆっくり動きながらした時なんて今までとは比べ物にならないくらい感じてくれてるなと思ってたんだけど、あれは俺の気のせいだったのか……。じゃあリアにはもう二度とやらないよう気を付けるわ」


「誰もそんなこと言ってないじゃないですか‼ あっ……」


どうやら俺の気のせいなどではなかったらしく、焦ったリアはつい大声を出してしまったことに気付いた瞬間、自分の口を押さえた……が時すでに遅し。


「え~、リアーヌってばいつもソウジ君にどんなことをされてるの? 普段はどんなことがあっても冷静なのに、突然我を忘れて取り乱すってことはそれだけ良いことしてもらってるってことだよね。顔まで真っ赤にしちゃってさあ~」


「――――――ッ‼」


あ~あ、どっか行っちゃった。ミナより先にリアをフォローしなきゃいけなくなったな。……にしても


「お前の方がサディストじゃねえか。俺でも流石にあそこで追い打ちはかけないぞ」


「こんなに人がいる中でペラペラとエッチの時の話をする人に言われたくはないかな~」


「言っておくけど他の奴らにはさっきの会話は一言も聞こえてないからな。ただマイカがどんな反応をするか気になって特別に聞こえるようにしてただけだし」


まあ消音結界しか張ってなかったから、リアが顔を赤くしてるところとか、動揺してる姿は見られてたかもしれないけど。


「じゃあ私が余計なことを言わなかったらあの後はどうするつもりだったの?」


「予定としては部屋の外に出て、すぐ近くの柱の裏とかに隠れた後にリアを正面から抱きしめながら優しく慰めて、一番最後にネタばらしをする」


「この部屋の近くの物陰に隠れるのはなんで? 普通誰かに見られたくないなら自分の部屋とか、人がこないような所の方がよくない?」


なるほど、マイカは別に狙ってやってるわけじゃなく天然なのか。尚更質が悪いな。


「絶対に誰も来ないと分かっている所で抱きしめられながら慰められるより、誰かに見られるかもしれないっていうドキドキがあった方が優しくされて生まれたドキドキと組み合わさるお蔭で、それが何倍、何十倍にもなって感じるんだよ、多分。……あれだ、吊り橋効果の応用みたいなもんだ」


「へ~、じゃあ私の時はそうならないように気を付けよう」


「まあこれが有効……というかやりやすいのは、周りからの期待やら重圧、あとは立場のせいで本当の自分を中々出せないような子であって、俺やマイカみたいにそんなこととは無縁の生活を送ってる奴には関係ないから気にすんな」


「いやいやいや、確かに少し前までの私はそうだったけど、今はソウジ君の秘書兼宰相なんだから全然無縁じゃないんですけど」


流石はミナが選んだだけはあるな、色んな意味で。


「自分で無縁じゃないとか言えてる間は大丈夫だから気にすんな」


「え~、じゃあもし私が自分の立場とかのせいでソウジ君がさっき言ったような子になった時はどうしてくれるの?」


「さあ、それはその時の俺とマイカの関係次第だろ。まあ俺としてはずっとそのままでいてほしいってのが本音だけど、こんな個人の願いなんかでマイカの負担になるのは嫌だし―――」


忘れてくれ。そう言おうとするよりも少し早くマイカが


「もしかして、私……告白されてる?」


………………。


「いえ、違います」


「え~、ホントに? 今一瞬でソウジ君の顔が赤くなったり、元に戻ったりしたんだけど……もしかしてポーカーフェイス魔法っていうの使ってる?」


「………さっきのは本当に告白じゃない。ただ頭が半分以上リア達をフォローする状態になってたから、本人に言うつもりなんてサラサラなかった本心が出ちゃった……かもしれん」


クッソ、普段ならこんなこと絶対に有り得ないのに。完全に油断した……というよりもさせられた気がするぞ。


「『かもしれん』って、なにそれツンデレ? そんな真顔で言われても全然可愛くないよ?」


「そんなことよりどうやって俺のガードを解いた? 今までこんなこと滅多になかったぞ」


マイカの言う通り今の俺はポーカーフェイス魔法を使用している為冷静でいられている反面、そのせいでマイカに対する警戒心が上がってしまい、若干声を低くしてそう聞くと


「ん~、それを教えちゃうと私の手札が何枚か減っちゃうし……どうしようかな」


「………………」


「でもここで何枚か使って一歩先に進むのもアリか。じゃあちょっとだけ教えてあげる。まず、ソウジ君は『今までこんなこと滅多になかった』って言ってたけど、本当は少なくとも一回は心当たりがあるんじゃない?」


マイカが知っているのは俺がこっちの世界に来てからの出来事のはずなので、その中から思い返していくと確かに一つだけあった。


「マリノ王国に行って俺が泣いた時のことか?」


「正解♪ まああれはソウジ君が張っているガードを誰かが解いたというよりは我慢の限界がきて壊れたって感じだけどね」


「そうだな。でもそれと今回の件、何が関係してるんだよ?」


「さっきも言ったけれど私はソウジ君に対しての手札を何枚か持っている。でもあんまり教えちゃうとソウジ君は頭がいいからすぐに気付かれそうだし、何より私には失敗が許されない。だからこれ以上はひ・み・つ♪」


あれから俺はマイカと数回言葉を交わした後、消音結界を消し、急いでリアの元に行って連れ帰ってきたまではよかったのだが


「おっ、ソウ君達が帰ってきた。丁度ご飯の準備が出来たところだから座って、座って」


さて、どこからツッコもうか……よし、決めた。


「なんで朝から母さんがいる? ってか他の十人はどちら様のメイド様だよ! なんかサラッといたから無視してたけど、明らかにおかしいじゃん‼」


「この子達はうちのメイド兼くじ引きで当たりを引いた子達。つまりは私の部下だから仲良くしてあげてね」


母さんがそんな適当な紹介をしたにも関わらず、他の十人は全員立ち上がったかと思えば、そのまま綺麗なお辞儀をしてきた。誰一人として止めようとすらしないとか訓練されすぎだろ。


「なんだよくじ引きって⁉ もうこれ以上余計な情報を突っ込んでくるな!」


「まあまあそこら辺は食べながら教えてあげるから……ということでティアちゃんお願~い」


今度はなんだ? そう思った瞬間、自分の体がいつかみたいに小さくなったかと思えば、ちゃっかし俺の席に座っていた母さんがそのまま抱き上げてきて


「はい、今日はママのお膝の上でご飯を食べましょうね~」


「食べるか‼ おい、リアも何とか言ってやれ!」


「すみませんご主人様。私も何とかしてさしあげたいのは山々なのですが、その……じゃんけんに負けてしまいまして」


じゃんけんってどういうことだよ。そう思いながら周りを見返してみると、ミナ・セリア・マイカ・ティアの四人は羨ま悔しそうにしていた。


ちなみに他は俺を馬鹿にするように笑ってるクソ野郎と、微笑ましそうに見ている大人達、早く朝ご飯を食べたそうにしている子供達、そして最後に半信半疑といった感じの方達がいるがそんなことどうでもいい。それよりも問題は……


「はい、じゃあみんな揃ったことだし食べよっか。いただきまーす!」


さも当たり前かのようにいただきますの挨拶をした母さんにみんなが続き、それぞれが朝ご飯を食べ始めた。


「おい、早く説明しろ! というかまずは下せ!」


「こらっ、ご飯中に暴れたらお行儀が悪いでしょ。もう少し静かにしなさい」


クッソ、あの時と同じで魔法が使えなくなってるわ、未だに誰もこの状況になった理由を説明してくれないわで無茶苦茶じゃねえか。

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