表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/26

「破滅への日差し」

朝焼けの研究室。

窓の外には、煌びやかな未来都市が広がっている。

だけど——その輝きが、どこか儚く見えた。


陽介は、ひとり端末に向かい、膨大なデータを睨みつけていた。

手元には、MEのエネルギー波形解析。

赤い警告ランプが、静かに、しかし確実に点滅している。


「このままだと——30年もたない。

いや……下手をすれば、10年。

地球は、確実に死ぬ。」


陽介の指先が、震えた。

それをぐっと押さえ込む。


「俺が、創った。

俺が、救った。

でも——

……俺が、壊してる。」


喉が焼けるように痛い。

けれど、誰にも言えない。

守らなきゃいけない。

この都市も、人々も、美沙も。


ドアが静かに開いた。


「陽介……?」


白いパジャマ姿の美沙が、心配そうに立っている。

その瞳は、陽介をまっすぐ見つめていた。


「こんな時間まで……。ねえ、大丈夫?」


陽介は笑った。

けれど、それはどこか、壊れそうな笑みだった。


「未来を……少し、考えてただけさ。」


「未来……?」


陽介は立ち上がり、夜景を背に、美沙に近づく。


そして、そっと彼女の頭を撫でた。


「大丈夫だよ。

未来は——俺が創るから。」


微笑む陽介を、美沙は不安そうに見上げた。

その笑顔に、何か、触れてはいけない闇を感じながら——。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ