表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/26

「過去か未来か」

黒崎は、ゆっくりと剛に近づいてきた。

コートの裾が風に煽られ、夜の空気に鋭い緊張感が走る。


「君の兄も、犠牲になった。

——それでも、神谷陽介を信じるのか?」


「っ、、、、」


剛の表情が引きつる。

思い出したくもない過去。

陽介と共に走った青春の、裏に隠されていた血の匂い。


「陽介は……救ったんだ。世界を……美沙を……!

俺だって、信じたいに決まってんだろ!!」


「君が信じたいのは、神谷陽介か。

それとも——

あの頃の、何も知らなかった自分たちか?」


黒崎の言葉が、胸に突き刺さる。

剛は拳を握りしめた。


「いいか、桐生剛。

このまま何も変えなければ——

君の知っているこの世界は、あとわずかで終わる。」


黒崎は、コートの内ポケットから小さなデバイスを取り出す。

青白い光が、剛の顔を照らす。


「これは未来の記録だ。

見たければ、受け取れ。」


差し出されたそれを、剛はためらいながら見つめた。


——これを手に取れば、戻れないかもしれない。

——でも、このまま知らないふりをしていられるのか?


剛の喉が、ゴクリと鳴った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ