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「歪んだ未来」
町を歩きながら、陽介は深く考えていた。
MEによって救われた世界。
それは本当に"救い"だったのか?
それとも、気づかぬうちに新たな「滅び」への道を開いてしまったのか——。
そんなときだった。
「——未来は、僕が創る、だっけ?」
背後から、嘲るような声が聞こえた。
振り返ると、そこには黒いフードをかぶった男が立っていた。
顔は半分しか見えないが、その瞳だけは鋭く、陽介を貫いている。
黒崎
「大したもんだよ。たった一人で、これだけ完璧に世界を壊せるなんてな」
陽介は言葉を失った。
何者だ? なぜそんなことを——?
あの時すれ違った、、、あいつは誰なんだ。。
しかし男はそれ以上言葉を交わさず、
陽介の前を通り過ぎ、闇の中へと消えていった。
風が冷たく吹き抜ける。
陽介はただその場に立ち尽くし、自分の手を見つめていた。
この手は——
果たして、未来を創ったのか。
それとも、未来を壊したのか。




