テンプレじゃない展開
なんか重い話書こうかなと思いましたが、ギャグ路線に入りそうで怖い。
「んん....」
な
目覚めると変な部屋に来ていた。何だか薬草が入ったビンや変な液の入ったビンが棚にとても綺麗に整列されている。
「うわ...超魔法使い感のある部屋だこと....」
と言うか、ここどこだろう。昨日は確か猫耳少女がいて、助けられて....えーっと、何だっけ。ガラスの割れた窓から強い光が差し込んできて目が眩む。あ、そう言えば異世界の夢見てたんだったよな....あれ。なら、何故覚めない。
「あ、起きたのかお前。安心しろ。服は洗っておいた。まぁ何故か奇跡的に無傷だったからこのまま家に帰れるぞ。」
「頼む往復ビンタよろしく。」
「は?」
猫耳は一瞬白い目で見たものの平手を構え、次の瞬間バチコーンと言う音が響きながらも気にせず真顔で猫耳は往復ビンタを始めた。とても大きなが出ているもののなに食わぬ顔でバチバチバチと叩いているのだ。表現できないくらい....痛いっす。
「ストップ!おい待て!すと...」
バチーン!と大きな音が響き渡った。
「あーすまない。よく分からず叩いていた。」
本当に痛い.....と言うことは....
「現実....かよ....」
猫耳少女は少し首をかしげ訪ねる。
「貴様。何者だ。さっきの攻撃の仕方、人間とは思わなかった。お前、人間じゃないのか?」
「うつつを抜かすな。俺は人間だ。まぁ、人間と言ってもカーストで言えば下の方だがな。」
「まぁ、よくわからんが取り合えず-お前、ここの住人ではないな。興味が湧いた。話を聞かせろ。」
俺は話した。気づいたらここにいたこと。勇者になりたかったこと。
「つまり最底辺人類のお前が勇者になりたいなど訳のわからん事を願いここへ来た、と。」
「言い過ぎだ。」
俺は唇を噛み締めながら寝そべる。罵られた悲しさではなく、思いだし泣きのような物で。
「前にもそんなやつがいたな。異世界からきた人間が。多数だったか?」
咄嗟で顔をあげてしまった。顔に涙が流れているのに。
「ほ、本当か!?」
「あー本当だ。お前みたいなタイプとは真逆に尖った、ような男だ。女もいたなぁ。」
「おい、そいつがどこにいるか分かるか?」
猫耳は近くにあった箱を漁って、一枚の古びた紙を見せてくれた。今にも破れそうな紙だ。
「私は掲示板に張られている紙をいつも下記写してこの箱に貯めているんだ。読み返す為にな!」
「はえーマジ感謝!猫耳様!」
「私は猫耳ではない!ソロンだ!」
「ではソロン様に感謝!」
ソロンの書いた紙によると約1年前位に女3人に男4人がこちらの世界に来たそうなのだ。そして大活躍をしたお陰で7人は英雄になりこの記事が出た。そして肝心の居場所はソルラトと言うところらしい。
「ははぁ...なんともラノベで書いたような展開....羨ましい。取り合えずそのソルラトってとこ何処だ。」
「ソルラト!?嘘だろ!ソルラトはここから10000キロメートル位あるぞ!」
まさかの衝撃の事実を聞いて少し思考と体も停止。
「な、なぁいくら位かかるんだ?」
「そうだなぁ。お前の世界は1で1か。」
「え、ああ。」
「同じか。では200万サジャ位だ。私も少し楽しそうなので出費してやろう。」
「200万円、か。すると思ってたよりは良かったが....ソロン。今いくら持っている。」
「2000サジャだ。」
さっきの衝撃よりも衝撃過ぎて30秒間停止する。現実逃避をしたくなり、こんなことを言う。
「お、おい。1サジャが1か?」
「ああ!1サジャが1だ!余裕で行けるだろ!」
ソロンは見た目によらずもしかしてただの...。
「ソロン。なんか良い職業ないか!?」
「あー。なら宝石探しだな!良いの見つければだけど。」
そして俺は異世界初の職業を始めた。
そろそろ後もう少しでヒロイン追加したいと思います。