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ダンジョン攻略物語  作者: ノジー・マッケンジー
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ダンジョン5

扉を開けると、そこは同じように続いた岩の洞窟だった。


扉をくぐり振り返る。

一度扉を閉め、再び開けると先ほどの場所が現れる。

一度通ったら扉が消える、と言うことは無いようで安心する。

試してみないとわからないが、何かあってもこの場所まで戻ってくれば、先ほどの拠点へ帰れるはずだからな。


改めて振り返り、慎重に洞窟を進む。


Xの言葉にあった「攻略」の言葉、そしてレベルやステータス、経験値と言う言葉があることから、おそらくこのダンジョンにはゲームで言うところの魔物モンスターが出るのだろう。

完全な丸腰に不安しか無いが、あれだけ調べて何もなかったんだ。いきなり対処できないような、例えばドラゴンのような存在は現れないだろう。多分。


何にせよ慎重に進むに越したことはない。

ゆっくりと、しっかり辺りを確認しながら歩く。


道は一本道だったが、まっすぐのように見えてわずかに曲がっているようで、後ろを振り向いても扉は見えなくなっていた。


しばらく進むと道が左右に分かれていた。

少し悩んだが、左の道に進んだ。

理由は特にないが、おそらく何度も通ることになるだろうから悩まず行こうと決めた。







分かれ道から五分ほど歩いた頃、視界に白い物体が映った。

大きさは160センチくらい、二足歩行だが歩くたびにカタカタと音が鳴る。

顔はあるが本来目があるであろうと頃には何もなく空洞となっている。


所謂、ガイコツだ。


ガイコツはこちらに気付いたようで、ゆっくりこちらに近づいてくる。

逃げる場所も無いし、ここで怖気づくわけには行けない。

こちらも腰を落とし迎え撃つ準備をする。


手が届くまで後2、3歩といったところで手を振り上げてきた。

そのまま叩きつける様子を見せたので、余裕をもってその手を避ける。

すると勢い余ったガイコツは、振り下ろした手を地面にぶつけてしまった。



カンッ!



すこし軽い音がして、ガイコツの手首から先が離れ転がって行ってしまった。


…思った以上に脆い?

そう思った俺は、一気にガイコツへ近寄りその勢いのまま体当たりした。



思った通り、見た目以上に脆かったガイコツは衝撃に耐えられずバラバラになってしまった。

少し経つと散らばった骨は光の粒へと姿を変え、自然に消えていった。



【 経験値1を得た 】



頭の中にメッセージが響く。

こうやって魔物を倒し、経験値を得てレベルを上げて、ダンジョンを攻略していけばいいんだろうな。

後は気になるのは、倒れた魔物はゲームみたいに復活リポップするのかだな。





一度考えると気になってしょうがなくなってきた。

今いる場所を頭の中で記憶し、元来た道を戻る。

道中別の魔物に合うことも無く最初の扉までたどり着いた。



とりあえず拠点に戻って少し休憩して、それから今のところに戻ってみよう。

そう思いながら扉をくぐると、




【 初めてダンジョン探索したことを確認しました 】

【 初めて魔物と戦闘したことを確認しました 】

【 初めて戦闘勝利したことを確認しました】

【 条件を満たしたため拠点レベルが上がりました 】

【 ダンジョンポイントが解放されました 】

【 スキル「メニュー」保持を確認  拠点メニューとの接続開始…  接続完了 】

【 スキル「メニュー」にて拠点メニューが使用可能になりました 】




いきなりの事でその場に固まってしまう。

…いきなり来るのやめてほしいよな。



とりあえず部屋に入りメニューを開く。



・ステータス

・スキル

・称号

・ヘルプ

・DP  New



DPというのはダンジョンポイントの略だろう。

さっそくDPのページを開いてみると、そこには食事やスキル、家具等の項目があった。

試しにスキルの項目を選んでみると、たくさんのスキルらしきものの名前と、その横に「必要DP ○○p」とあった。

察するに何らかの方法でDPを貯め、ここでスキルや生活に必要なものと交換するのだろう。

すぐにダンジョンに戻るつもりだったが、ちょっとヘルプ機能も使いながら調べてみることにしよう。


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