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ダンジョン攻略物語  作者: ノジー・マッケンジー
44/52

ダンジョン43

そいつはまるで2足歩行の犬、そう表現するのがピッタリの容姿をしており、手には槍を持っていた。

おそらくコボルト…か?


鑑定で確認してみる。



コボルト

2足歩行の犬型の魔物

主に槍を武器として持っている

犬が元になっている為か動きは速い

武器だけでなく爪や牙にも注意が必要




予想通りコボルトだったようだ。


しかし槍か…。

相手のリーチが長ければそれだけこちらの攻撃は届きにくい。

とりあえずどれくらいの強さなのか確認はしたいところだ。



現在魔物はコボルトが1体、ゴブリンが1対、ガイコツが2体だ。

とりあえずゴブリンとガイコツに魔法をぶつけて、コボルトと1対1で戦ってみるか。



リコに合図をして戦闘を開始する。

走りながら魔法を発動させ1対1の状況を作り出す。


叫び声を上げながら飛びかかってくるコボルトの攻撃を何とか逸らすも、鑑定にあったように元が獣なので動きが早い。

バックステップで下がり、油断なくこちらに向かって槍を構えている。



こいつ、もしかして相当強いんじゃ…。



再び槍を突き出しながらこちらへ迫ってくるコボルト。

今度は間合いに入ると足を止め突きを連続で繰り出してくる。


やっぱり魔物の強さが一気に上がりすぎだろ!?

今まで楽してきたツケが回ってきたのか、相手の槍にまるで対応できない。


あちこち傷だらけになりながらもなんとか凌いでいると、いきなりコボルトが何かに殴られたかのように横に飛んで行った。

そしてその勢いのまま壁にぶつかり光の粒へと姿を変えた。



…助かった。


魔法を放ったリコが心配しながら近づいてくる。

確認すると、小さな切り傷のようなものは多いが血が止まらないほどの大きい怪我はない。

リコの頭を撫でつつ大丈夫な事をアピールして、拠点へと戻ることにした。





拠点に戻ってきて一息。

ここまで疲れを感じたのは、初めて探索をした時以来じゃないだろうか。

ステータス上でも減っていたHPは拠点に着くと徐々にその数値を回復していき、それに伴い俺自身の傷も少しづつ直ってきている気がする。

レベルアップした時などでHPが減っている時等、MPと同じように拠点に帰ってくれば自動で回復してくれていたが、ここまで傷ついて帰ってきたのは初めてだったので徐々に傷が治っていく様子に少々驚く。


そういえば、レベルアップといえば久々に俺のレベルが1つ上がった。



NAME  檀上 守

Lv 17

HP 62/94

MP 10/18(28)

STR 27

VIT 27

INT 25

MID 21

SPD 23

DEX 22

LUK 22






それにしても、あのコボルトは強かった。

一緒に出てきたガイコツやゴブリンとは言葉の通りレベルが違う。

動きも俊敏で尚且つリーチの長い槍を使っている為中々隙が無い。


1対1で戦うにはまだ早いか…。


人化したリコに自分の考えを告げ、これからどうするかを考える。



「んー、見た限り1対1はきついよね…。出来るだけ魔法で倒す?」


「だが奥に行けば行くだけであう可能性も高くなるし、今のうちに接近戦で渡り合えるようになる必要もあると思うが…。」


「だねぇ…。ならさ、8階と9階はスルーしちゃう?」


「ん?どういうことだ?」


「えっとね、今5階から進んでるから8階にたどり着くのに時間かかっちゃうでしょ?なら一度一気に10階まで降りて、そこで改めて修行してもいいんじゃないかな?と思って。まあ、10階にポータルがあるのが前提だけどね。」


なるほど、今は5、6、7階と、3階層分を通らないとコボルトの出る8階に辿り着けない。

しかし10階にポータルがあると仮定するならば、9階にもコボルトは出てくる可能師はあるし、時間的にもこちらの方が良いだろう。


「じゃあできるだけ魔法使って、先に進むことを優先にするか。」


リコの意見に同意し、10階まではできるだけ最短で進むように方向性を改める。

『バッチリがんばれ』ではなく『ガンガン行こうぜ』だな。



「じゃあ場合によっては範囲魔法も使っていくね。」


「そうだな、探索優先ならその方が良いかもな。休憩すればMPも回復はできるし。」



実はリコ、風魔法がレベル10になった時に新しい魔法を覚えている。

それがこれ。



・風魔法 エアカッター

消費MP 5

空気の刃を飛ばす魔法

カッターの文字通り斬撃属性も併せ持つ

前列の相手を切り裂きその後ろへも効果を及ぼすが固い相手には効果が薄い

範囲は広めの為複数の相手に一度に当てることもできる



消費MPが5の為、一度に4体しか出てこない今の状況では使うのがもったいないという訳で、覚えてから一度だけ試し打ちしてからはずっと使っていない。


さらにボールの時は気にしていなかったが、魔法は味方の放った物も関係なく当たるらしく、俺が前に出てしまうとそこまで広くない洞窟の通路では範囲魔法は相当打ちにくくなってしまう。

そしてMPの消費量も、今までは多くても二人合わせて2消費だったのに倍以上MPを使う事となる。

そう言った理由から全然使ってこなかった訳だが、今回は移動優先だからガンガン打ってもらった方がいいかもな。

リコの最大MPもだいぶ上がったし、MP自動回復のスキル効果を徐々に良くなってきている。

そう考えると、普段から2回に1回ぐらいの頻度で使って子の魔法を使っていってもも良いかもしれない。



ちなみに、初めてこの魔法を使ったときは現れたガイコツ4体を1発で切り裂いてくれたが、ゴブリンやコボルトにもきちんと効果があるかは先に試しておかないといけないな。



今後の予定も決め、それぞれシャワーも浴び就寝体制にはいる。


「じゃあ、おやすみなさい。」


「ああ、おやすみ。」


挨拶して自分の寝室へと入る。

さて、明日は8階。あんな魔物が出てきた以上、気合入れていかないとな。













次の日


ゆっさゆっさ


「朝だよー、起きてー。」


リコに揺さぶられ目が覚める。


「お、起きたね。おっはよー。」



今日はごく普通に起こしてくれたようだ。



「ああ、おはよう。いつもありがとうな。」


変わったことをせずに普通に起こされたからか、自然とお礼の言葉が口から出た。

一瞬きょとんとした顔を見せるも、ニコッと笑顔になるリコ。


「どういたしまして!さ、ごはんにしよっ!」



一緒に部屋から出て朝食を食べる。

食べながら今日の予定を再確認して、準備が整ったらダンジョンへと向かう。


いつも通りポータルから5階に降り、そして最短ルートを通って8階へ。

8階の階段の前で少し休憩を取り、改めて探索を開始する。


8階もダンジョンの内装は上の階と同じなので、時には罠を避け、時には範囲魔法で発見と同時に殲滅して進んでいく。

しばらく進んで分かったが、どうやら昨日戦ったコボルトは出現率がそう高くないようだ。

今日降りてからであったのはまだ1回。

ちなみにその1回は、リコのエアカッターで発見と同時に俺たちの経験値にされている。



予想していたよりコボルトとの戦闘回数が遥かに少なかった為、思いのほか早く進めているようだ。

途中で昼食を取りさらに奥へと進む。


中盤を過ぎると流石にコボルトの出現率が増えてきた。

大体3回に1回出てくるぐらいか。

コボルトがいないときは出来るだけMPを温存し、出てきたときには一気に使うようにして出来るだけ効率よく進んでいった。



体感でいつもならそろそろ拠点に帰る時間が近づいてきた。

マップを見る限りもう少しで階段が見つかりそうな気がするのだが…。


そう思っているとリコが意外な提案をしてきた。


「コケ、コッコケー。」


先を指差して鳴いている。

まだ進もうという事か?しかし階段を見つけたとしてもポータルはまだもう一つ先の階のはずだが…。


俺がよくわからないといった顔をしていると、このままじゃ伝わらないと思ったのだろう。リコが人化をして説明してくれた。


「残りMP少ないから手短に言うね。確かリストに拠点に一瞬で帰れるアイテムあったんじゃないかな?出来れば今日中に階段見つけたいし、遅くなりすぎるようならあれ使ってみようよ。」


そう言うとリコはすぐにニワトリの姿に戻っていった。

ダンジョン内でも回復するとはいえ、拠点と違い人化していたらどんどんMPが無くなっていくからな。





さて、今のリコの言葉を踏まえてもう一度よく考えてみる。

おそらくリコが思っているのは、できるだけ次の探索を楽にしたいという事だとではないだろうか。


もし今回の探索で階段を発見できていれば、次回は実質9階層からの探索開始とできるが、今日階段を発見できなければ明日は当然8階の探索の続きからとなってしまう。


ただでさえ、1階から5階までの時よりもポータルまでの距離が1階層分多いので出来るだけ短縮したいという気持ちはわかる。

それにアイテムを使うのが前提ならば、今まで帰り道に必要だった時間が丸々空くため探索可能時間がグッと伸びることになる。

夕飯もダンジョン内で食べるとすればなおさらだ。


さらに、もし今日中に階段を発見して中の様子が分かったとすれば、拠点に帰ってゆっくりと対策を考えれる。

しかし明日8階槽探索の続きとして9階に入った場合、もし対策が必要だった場合に中途半端に時間を使ってしまう事となる。






俺としては別にどちらでもいいんだが…。

どっちかと言えば、俺はアイテムにDPを使うよりかは時間がかかっても明日にまわした方が良いのではないかと思う。

しかしリコの言う通り、早く先に進めればそれだけ後が楽になるのも確かだ。

どうしたもんだろうか…。





しばし悩んだ結果、俺はリコの言う通りもう少し探索を続けることに決めた。

もしこれからすぐに階段が見つかるようなら予定通り歩いて帰れば良いし、もし時間がかかるようであればアイテムを使う事にしよう。


ちなみにそのアイテムというのがこちら。




『帰還の羽』  800p

使用すると一瞬で拠点へと移動できるアイテム

一度使用するとなくなる。

戦闘中は使用不可

1つのアイテムでパーティメンバー全員に効果あり





さて、すぐに見つかってくれればいいのだが…。

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