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ダンジョン攻略物語  作者: ノジー・マッケンジー
42/52

ダンジョン41

あれから俺たちは5階を探索し、無事6階への階段を発見した。


ゴブリンとの戦闘も、恐怖耐性のスキルのおかげか、ガイコツを相手にするのと同じような感覚で戦えるようになった。

若干思うところが無いわけでもないが、使えるものは何でも使ってやる。


リコのMPもだいぶ増えているし、MP自動回復のスキルも絶妙に効果を発揮してくれた事により、一回の探索可能時間が伸びて、今日中に階段を発見することができた。


発見した時にすでに残りMPが空に近かった為、戦闘はせずに6階の様子だけ見て帰ろうということになった。


階段を下りると、そこにはこれまでと同じように洞窟が続いていた。

内装を確認した後俺たちは5階へ戻り、ポータルを使って拠点へと帰ってきた。





拠点に着き、DPを確認すると810pだった。

ちなみに昼食はリコの提案によりダンジョンの中で食べた。

俺はできるだけMPを使わないようにしているし、リコはスキルのおかげでダンジョン内でもMPを回復することができるからな。



とりあえず5階のゴブリンは何とか戦えるようにはなった。

スキルを得てからは忌避感や恐怖心は薄くなり、ゴブリン自体もガイコツよりはステータスが上とはいえ、そう大した違いではない。


ランダムのリポップも慣れればどうということは無く、むしろ今回はルート上に魔物が少なかったことから、これだけ早く階段を見つけられることになったのかもしれない。






リコと一緒に夕飯を食べ、交代でシャワーを浴びて明日についての話し合いをする。


「さて、6階も基本的には同じように進めていく方向でいいよな?」


「うん、そうだね。多分今までと同じように魔物の種類が増える可能性は高いけど、一回戦ってみるまでは分からないからね。臨機応変にって事で。」


ここまで、1階はガイコツが1体のみ、2階はガイコツが2体、そして3階で新たに玉が出てきた。

さらに4階でガイコツ達が武器を使うようになって、5階ではゴブリンが現れ、リポップがランダムになった。

おそらく6階でも何かしらの追加はあるはずだが、何が追加されるかは実際に見てみないことにはわからない。

ならば、今ここで考えても仕方がない。ま、要はいつも通りということだ。



DPも貯まっているが、新しい階層の攻略前にはできるだけ温存しておくことにしよう。

3階の時みたいに、ある一定の方法でしか倒せない魔物が出てきたときにはDPが足りなければ余計な時間を使う事になるからな。


「よし、じゃあ明日も頑張ろう!」


リコが片手を上げて近づいてきたので、ハイタッチで答える。

そして、それぞれ寝室に入り今日のところはお開きとなった。











寝室の扉を閉め、布団に体を投げ出す。


今日の探索、ゴブリンとの戦闘も多くこなしたが、やはり忌避感や恐怖心は無かった。

むしろ慣れてきた感じすらしてしまう。

ここでダンジョンの攻略をしていく以上、慣れることは悪い事ではないのかもしれないが…。

むしろスキルによって強制的に恐怖心を取り除かれる方が恐い。


元の世界で、恐怖心をすべて取り除いたことによって、自分の死すら恐れずにただひたすらに戦い続ける戦闘マシーンになってしまうという話を呼んだことがある。

流石にそんな風にはなりたくもないし、リコにもそうなってほしくない。

「恐怖耐性って名前の、内容は違う何かって考えた方が良いかもね」とはリコの談。

普通とは違う特殊なスキルではあるのだろうが、それがどこまでどのように影響を及ぼしてくるのだろうか…。




…やめよう、考えてたら眠れなくなってくる。

今はただ単に便利なスキルと割り切って攻略を続けていくしかないんだ。


色々な事が頭の中を巡っているが、無理矢理思考を切り替える。

しかし結局、中々寝付けずにしばらく悶々とすることになってしまった。












次の日。


ゆさゆさと優しく揺さぶられて、意識が徐々に覚醒していくが、昨夜寝るのが遅かったせいか、何時もより目が覚めるのに時間がかかってしまう。


「およ?めずらしいねー。……そうだ。」


心地よい揺れが途切れ、最近聞きなれた声が聞こえる。


「まことさん、早く起きないと……布団に入っちゃうよ…?」


リコがぼそぼそっと何かを言っているが、まだ寝ぼけている頭ではきちんと理解できなかった。

そして俺の掛けていた布団がめくられ、中に何かが入ってくる感触が…。

…なんだか暖かい…………って!?


「ちょ!ちょっと待てっ!!」


寝ぼけていた頭が一気に覚醒し、自分の上に載っていた掛布団をガバッと剥ぎ取る。

するとそこにいたのは、


「コッコケ―。」



…はい、ニワトリ姿のリコでしたー。



ニワトリ姿でどや顔のリコ。

とりあえずデコピンしておいた。





ぶーぶー言いつつも後ろからついてきたリコと一緒に朝食を食べ、今日もダンジョンへ向かう。


今日の予定は6階の探索。

ポータルを使い5階へ降り立ち、マップを確認しつつ最短ルートで6階へ進む。

ゴブリンに関しては、いつまでもグチグチというのはやめよう。



俺たちは6階に辿り着き、いつものように探索を開始する。


6階に降りて5分程経ち、先ず出てきたのはゴブリン2体とガイコツ2体だった。

5階でも同じグループと戦った経験はあるので問題なく倒して終わる。

それからしばらく進み、次に出てきた魔物もゴブリン2体とガイコツ2体だった。


戦闘後、一息つきながら考える。

おそらく、この6階も5階と同じで中盤辺りから何か変化があるんだろう。

考えられることしては、魔物の種類が増えるか、4体全部がゴブリンになるかとかか?

ま、何にせよ油断はしないようにしよう。



時折現れるガイコツとゴブリンを倒しながら歩を進める。

時間もそれなりに経ち、もう何回目かの戦闘を終え先に進もうとした時、俺は何やら違和感を感じた。


急に立ち止まった俺を不思議そうにリコが見上げる。

しかしこの違和感、前にも感じたことがあるような…。


そう思い辺りを見回すと、地面の一か所に小さな黒い渦が見えた気がした。

これは危険察知が反応したのか…。

リコにその場で待つように言い、慎重にその場所へと近づいていく。

よく見ると、危険察知に反応のあった場所は他の地面と比べて少し出っ張っており、色も濃いような気がする。

そしてそこにある黒い渦は細い一本の線のようになり近くの壁へと繋がっていた。


…これはもしかして…。


「リコ、多分罠だ。」


罠という言葉に反応してそぅっと近づいてくる。


「危険察知が反応したんだ。ここの床、少し出っ張っているし色も少し違うだろ?どうやらここの床とこの壁が繋がってるみたいだ。」


おそらくこれは床のスイッチを踏むと壁から何かが飛び出してくるというものではないだろうか?

考えられる範囲で言うなら矢とか槍とかか?


「…試しに踏んでみても良いか?」


俺がそういうとリコは驚いた顔をして左右に首を振る。


「ああ、自分が踏むんじゃなくて、魔法とかでも反応するのかどうか確かめたくてな。」


こういった罠には、手あたり次第なんにでも反応するものや、人が乗らないと作動しない不思議なもの等様々なバリエーションが考えられる。

もし魔法等に反応するのであれば、事前に潰しておくこともできるし、うまく使えば俺たちだけでなく魔物にも効果を与える事も出来るかもしれない。


リコと共に罠から少し下がり、土魔法を発動する。

小さな石の塊は狙い違わず罠の床にぶつかるが、何も作動することは無かった。


…ふむ、魔法では反応しないと。


では次に別の物を使ってみる。

背負っていた麻袋の中からガイコツのドロップした骨を一本取り出す。

ここまで、全部ではないけどドロップしたものは拾っている。

ちなみにゴブリンのドロップは所謂ノーマルドロップが無いのか、時々DP玉を落とすぐらいだった。



そっと罠に近づいて骨で床を突いてみる。

しかしどんなに強くつついても罠は作動しないようだ。


実際に乗らないと作動しないタイプか…。


厄介なタイプの罠だったことに若干テンションが下がりつつも、まだ比較的浅い階層の内に体験しておいた方が良いだろうと考え、俺が罠を作動させることにした。



リコを離れさせて、視線は壁に集中する。

何が出てきてもすぐに動けるように気を付けながら、慎重に床のスイッチを踏む。


カチッっと、小さいながらも何故かよく聞こえる音が通路に響き、その一拍後壁に小さな穴が開いて中から木でできた矢が飛び出してきた。


「あぶなっ!!?」


思ったよりも勢いよく飛び出してきた矢をギリギリで避け、その勢いで思わず後ろに尻餅をつく。

飛び出してきた矢は反対側の壁にぶつかった後、すぅっと透明になって消えてしまった。


「これは…6階からは罠が出てくるって事か?」


立ち上がりズボンをながら呟いた俺の言葉に、心配そうな顔のままリコも頷く。



床と壁に会った危険察知の反応も今は消えている。

おそらく、魔物と同じように場所が固定ではなくランダムに出現すると考えておいた方が良いかもしれないな。



心配をかけたリコに一言謝り、気を引き締め直してさらに探索を進める。

途中何度か危険察知が反応し、その度に罠を確認して進む。


罠の内容は先程の矢が飛び出してくるものがほとんどで、1か所だけ落とし穴があった。

それも危険察知のおかげで床に仕掛けがあると事前に分かっていたし、作動スイッチを踏んでから一拍間があって作動したので落ちることは無かった。

穴の中を除くと、深さは2メートルぐらいで中には特に何もなかった。

おそらくまだ浅い階層だからそこまで致死性の高い罠は出てこないんだろう。

奥に進めば穴の中に槍が並んでいたり、毒が撒かれている可能性だってあるのではないだろうか。



今日も昼食はダンジョン内で食べる。

今迄はMP回復の為に拠点に帰らざるを得なかったが、MP自動回復様様である。


6階の探索も中盤を過ぎ、何か変化があるかと警戒していたが、魔物の種類や数に変化は無かった。

どうやらこの6階は前の階と比べて罠が増えただけのようだ。

まあ、そのおかげで大分面倒にはなっている訳だが。




流石に1日では階段まで辿り着くことができなかった為、一旦元来た道を戻り拠点へと帰る。

おそらくこのペースでいけば明日には7階にたどり着けるだろう。

7といえばラッキー7だが…、ま、ダンジョンには関係ないだろうな。

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