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ダンジョン攻略物語  作者: ノジー・マッケンジー
33/52

ダンジョン32

リコと共に5階へと降り立つ。

見た目はこれまでと変わらず洞窟タイプだが、一つだけ今までと違うところがある。


「これはビンゴかもな。」


階段を下りてすぐ右手のの壁に、人が一人入れるぐらいの穴が開いており、その中は小さな部屋になっていた。

中に入ると部屋の真ん中に小さな岩が浮いている。

まるで拠点の真ん中を陣取っている大きな岩を小さくしたような感じだ。


リコと顔を見合わせお互いに頷くと、慎重にその岩に近づいてみる。

ある程度近寄っても何も起こらないのでそっと触れてみた。



その岩はまるで電源が付いた機械のように、俺が触れた瞬間光を発し始め、そして、



【 転送装置を起動しました 】

【 条件を満たしたため拠点レベルが上がりました 】

【 転送装置と拠点との行き来が可能となりました 】



頭の中にメッセージが響いた。


「よしっ!!」


思わずガッツポーズ。そしてリコとハイタッチ。

とりあえず落ち着いてから、早速試してみる。


白く光を発する転送機に手を触れると、メニューのようなメッセージボードが現れた。



 5階 転送機 


どこへ移動しますか? 

・拠点




他に選択肢も無いし、拠点を選択する。

すると目の前が徐々に白くなっていき、気が付けば拠点の岩の前に立っていた。


「上手くいったようだな。」


そういって振り向くが、そこにいると思っていたリコがいない。


「もしかして1人づつしか転移できないのか?」


だとしたらリコはまだ5階にいることになる。

もう一度5階に転移するかと思い岩に触れようとしたその時、俺の目の前に白い光が集まりだし、そしてその光が消えた時そこにはリコの姿があった。


「…コケ?」


どうやらリコ1人でも転送機は使えたようだ。

拠点をキョロキョロと見回し、俺と目が合うと「やったね!」といった感じで笑顔を向けてきた。



念のためヘルプで検索し、この転送機能が一回限りや片道限りでないことを確認した後、再び俺たちは5階へとやってきた。

探索を終わるにはちょっと時間が早かったので、5階で少し戦闘をしてみようと思ったからだ。




リコと一緒に並んで歩く。

俺の予想では5階でもさほど魔物に差は無いのでは無いかと思う。

新しいのが出てくるとしたらガイコツの武器の種類が増えるとかか?

まあとりあえず5階の様子を確認できたら、ここらで周回してDPを貯めるのもいいかもしれないな。



そんなことを考えながら歩いていると、道の先に魔物が見えた。

ガイコツが4体だ。


リコとアイコンタクトをとり、二人一緒に駆け出す。

今日はまだ本格的に探索する気はないので、1、2回戦ったら帰るつもりだ。

なのでMPを気にする必要はない。


走りながら二人とも魔法を発動させる。

風の玉と石の塊がガイコツに向かって飛んでいき、2体を戦闘不能へと陥らせ、残りの2体も問題なく倒した。

ちなみに剣2体、ナイフ2体だったようだ。




4階と変わらない構成だった為、念のためもう一度戦闘を行うことにする。

少し進むと、今度は剣3体とナイフ1体のセットと遭遇した。

こちらも何も問題なく倒してしまう。


5階は4階と魔物が変わらないのか?

結局分からなかったが、今日のところはひとまず拠点へと帰ることにした。
















転送機で帰還し、いつものように夕飯を食べて反省会&作戦会議だ。

夕飯は、DPが699p溜まっていたのでポータル発見を祝して奮発した。

それでも残りは399p。


「とりあえずポータルあってよかったねー。」


人化したリコが今日の事について話し始める。


「ああ、もしなかったら、これからどれだけ大変になるんだろうかと心配したが…。」


「うんうん、よかったよかった。」


DPリストの中には、ダンジョン内から拠点へ戻ることのできるアイテムはあっても、拠点からダンジョンの指定の場所へ飛べるアイテムは無かった。

もしかしたら条件を満たせば出てくる可能性もあるが、ま、とりあえずはポータルがあった事を喜ぼう。


「これでDP貯めるのも楽になると良いねー。」


リコからDPの話題が出たのでそれに乗っかり、ダンジョン内で考えていたことを話す。


「そうだな。ああそうだ、今日考えていたんだが、せっかくポータルを見つけたしここらで周回してDPを貯めようと思うんだ。とりあえず明日は5階の様子をもう少し見て、4階で周回するか5階で周回するかを決めたい。」


「うん、いいんじゃないかな?私も同じこと思ってたし。」


DPを貯めることを考えると、ポータルが無かった今迄と比べてその効率は格段に上がるはずだ。

今の時点でも1階から5階まで真っ直ぐ降りるだけでも結構なポイントが貯まっているから、周回したらいったいどれだけ貯めれるのかが楽しみだ。


「じゃあ明日は午前中は5階の探索。そして昼からはその結果によってどうするかを考えよう。」


明日の予定を決め、それぞれ自由時間とした。







ポイントもあることだし、数日ぶりに水浴びをする。

実際は水浴びでは無くてお湯だから湯あみ部屋?

まあいいや、呼びやすいし水浴び部屋で。


水浴び部屋でお湯を出し、タオルで拭きながら考える。


そう言えば前に入ったときはリコも一緒に入ったんだよな…。

あの時はただのニワトリだと思っていたが、本当は女子大生で…。



……セクハラ…になるのか?



いやいや、あの時はまさか元々が若い女の子だなんて思いもしなかったし、リコも分かってくれるはず!

逆に話を蒸し返して墓穴を掘ることにならないように、この話題は出さないようにしよう。


心の中で色々と言い訳をして、気にしてませんよーといった風で部屋から出る。

入れ替わりでリコも入るようだ。

ちなみに人化した姿で。


「お、お湯置いとくぞ。」


ちょっと声が裏返りつつも何とか気持ちを落ち着かせて話しかける。


「う、うん、ありがとう。」


そんな俺の様子に、リコはちょっと頬を赤らめながら部屋へと入っていった。

ぐっ、しまった!完全に意識させてしまった!


あーもうこの話はいったん忘れよう!

でないとリコが出てきたときに、また前の朝みたいに空気が気まずくなってしまう。

とりあえず水浴び部屋の扉から離れたところに座り、何とかいらない考えを追い出してDPリストを眺める。

頭には入ってきてないけど。







しばらくしてリコが出てくる。


「でたよー、ありがとね。」


普通に話しかけてくる。

どうやらリコもあの気まずい空気は困るのか、ごく自然に接してくれた。


…俺の方が年上のはずなのに何で逆に気を使わせちゃうかなぁ…。








部屋から出たリコが一旦ニワトリに戻り、そして再び人の姿となってこちらにやって来た。


「ねえねえ、そういえばスキルの共有って不老不死だけじゃなくてメニューも出来るんだよね?」


何を聞こうとしてるか分からないけど、とりあえず頷く。


「あのね、拠点内なら危険な事はないでしょ?なら拠点にいる間は不死じゃなくてメニューの方を共有化してもらってもいいかなー?って思って。」


俺の顔を見てさらに言葉を続ける。


「あ、無理そうなら、せめてDPのリストを見れるようにだけでもしてもらえたら嬉しいなって思ったんだけど…どうかな?」


リコの説明によると、今までは俺から聞いた内容しか分からなかったが、2人でリストを見れればお互いに見落としてるものにも気づけるかもとの事。

具体的に言えば、2人で確認することによって相性のいいスキルや、早めにとった方が良いスキル等を発見できたり、意見の交換ができるようにもなる。

確かに今まではメニューを見れるのが俺だけだったから、いくら内容を話したと言っても1から10まで全て話した訳ではないし、あくまで自分主体の考えでしかなかった。

しかし2人で確認ができれば、当然俺1人では思いつかないことも出てくるだろうし、考える効率もグンと上がるだろう。

何より、リコのゲーム知識なら何かしら凄いことに気付いてくれそうって期待も少なからずある。

もう少し早くに気付けばよかったな。







早速俺はメニューの共有を操作し、リコにもリストが見れるようにした。

その際に気が付いたが、ポイントの交換などの権限を無くし、許可範囲を閲覧までとすればメニューの全てを見てもらうことが可能であった。

やはりDP交換の許可が一番が消費MPが高かったので、閲覧のみなら今の俺のMPで何とかなった。


せっかくなので、交換リストの内容だけじゃなくメニュー全体も見てもらって、気づいたところを話してもらおう。



さて、どんな意見を出してくれるだろうか。

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