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ダンジョン攻略物語  作者: ノジー・マッケンジー
31/52

ダンジョン30

スキル『剣術』 レベル1  100p

剣を扱う技術が上昇する



武器『硬い木の棒』 50p

(剣・槍・棒・杖)

割と硬い木の棒

様々な用途に用いられる



リストからスキルと武器を選択する。

本当ならば剣がいいのだが、今の時点でDPが足りないし、当面を切り抜けることができれば良いと思い棒にした。


昼からは4階に行かずにDPを貯めて、明日から剣を持って行けばいいじゃん?とも考えたが、硬い棒の上のランクの剣は『ボロい剣(刃こぼれ)100p』だ。

わざわざ(刃こぼれ)と書いてあるぐらいだから、長くもつとも思えない。

ならば半分のポイントで棒を使ってもそんなに変わりはないんじゃないかと思う。

こちらは『硬い』とあるので、多少期待しても良いのではないだろうか。




さて、準備は整った。

DPも残り32pとなってしまったし、頑張って稼がねば。

リコもMPは回復したようだし、まずは4階目指して進もう。












いつも通り最短距離を進み、4階層までやってくる。

3階はマップを確認して最短距離を探しつつ進んだ。


道中出会うガイコツ相手に、剣術スキルと棒の確認をした。

スキルの方は、体術スキルと同じく何となく腕の動かし方や力の入れ方が分かり、スムーズに倒すことができた。

1体目は真上から縦一閃。2体目は横薙ぎで一閃。

ガイコツたちをバッタバッタと殴り倒し、これだけで自分が強くなったような錯覚に陥る。


…これならもっと早くに取っても良かったかもな。

いやいや、逆に考えよう。

最初に剣術スキルを取ってしまっていたら、それが自分の実力と勘違いしてしまう可能性もある。

それならば自らの体を使う体術を取り、体一つでしばらくやってきたことは間違いじゃないはずだ。

身体の動かし方はすべての事に関わるはずだし。


頭の中で色々と考えながらガイコツを殴り倒していく。


武器である硬い棒は、思った以上に使い勝手はよく、予想以上に硬かった。

これならば剣のガイコツの一撃で折れてしまうという事はないはず。

ま、何発も受けると折れるのは間違いないだろうけど。



今回のメインは4階層の探索なので、3階を進む際には最短ルートを選びつつも、できるだけ玉の出てこない道を選んだ。

初めての場所では何が起こるか分からないから、なるべくMPは温存しておきたい。




4階について最初の魔物。

前回と同じくガイコツが3体だった。


剣を持っているガイコツは分かりやすいが、残りの2体の内どちらがナイフを持っているかは遠目では分からない。

今回はこちらから仕掛けずに相手の出方を窺うことにした。



3体のガイコツの内、剣を持ったやつともう1体が前に出てこちらに向かってくる。


「剣を持ってない方に魔法を!」


俺が叫ぶとリコが魔法を放ち、剣を持ってない方のガイコツを倒す。

ガイコツが光の粒になる直前、よく見るとその手にはナイフが握られているように見えた。


「コケッ!」


ナイフのガイコツに意識をとられている間に、剣のガイコツが間近に迫ってきていた。

俺は棒を構える。


剣相手に素手ならリーチの差に焦るところだが、武器に差があるとはいえリーチが同じになったら途端に強気になれる気がする。


相手の振り下ろしをよけつつ、がら空きの頭に横からの一撃を浴びせる。

ガイコツは2、3歩後ずさるも、また剣を振り上げ襲い掛かってくる。

同じようにその剣を避け、もう一発頭めがけて棒を振り下ろす。

頭に2発食らったガイコツはようやくその場に倒れ伏し、光の粒へと姿を変えた。


振り返るとそこにはすでにもう1体のガイコツを倒したリコの姿があった。



「なるほど、武器を持ったガイコツは持ってないガイコツよりステータスも上がってるのか。」


これが俺たちの出した結論だ。

今まで体当たり1発で倒せていたガイコツだが、武器を持ったやつらは棒の攻撃1発では倒せなかった。

体当たりと棒による攻撃、どちらもそう威力に差はないと思うから、単純にステータスが高いと考えてよさそうだ。


最初に2体先に向かってきたが、これもステータスの差という事だろう。

これならばナイフを持っているかどうかも見分けれそうだな。



今はニワトリなのでしゃべれないリコに、ほぼ一方的に自分の考えを話したがリコも同じ考えのようで、ウンウンと頷きながら聞いてくれた。



「出来るだけMPは温存しながら生きたいな。2体以上武器持ちが出たら魔法を使って、1対だけなら魔法を使わずに戦おう。」


そう二人で決めて、4階層の探索を続けた。









探索をしばらく続けたところで分かったが、4階では武器持ちのガイコツは必ず2体以上セットになっているようだ。

今まで出会ったのは、剣持ち2体に弱いの1体とか、剣1体にナイフ2体とか。

一番焦ったのはナイフが3体の時だ。

見た目ではナイフ持ちなのか弱いのなのか分からないうえに、3対とも同じステータスでいっぺんに向かってくるから一瞬戸惑った。

反応の速さからナイフだと判断して倒したけど、中々危なかったと思う。


ちなみに武器持ちが3体の時は俺も魔法を使っている。

おかげでもうMPがヤバい。



リコの指示に従って進み(こちらの言う道には進んでくれない)、感覚的に4階層の真ん中ぐらいまでやってきたが、二人ともMPが少ないので今日のところは拠点へ帰ることにした。







今日は4階まで進んだのと、リコのMPが回復するまでの時間があったので、拠点に帰るとすでに7時を回っていた。

とりあえず夕飯の準備をする。

現在の所有DPは270p。

多少の贅沢は許されるが、個々はぐっと我慢してパンを出す。



このいつも食べているパンだが、3pというとても少ないポイントで交換できている。

リコが言うには、おそらく救済措置なのではないかとのこと。


生活必需品の必要ポイントが最初から高ければ、やる気をなくしてしまう可能性もあるし、最悪餓死してしまう可能性だってある。

まあ不老不死があるから大丈夫かもしれないが、復活したときにどんな状態で復活するかが分からないから怖い。

復活時に全回復とはあったが、空腹まで回復してるかは分からないからな。


そして逆に良いものをあまりに少ないDPで手に入るようにすると、今度はダンジョン攻略を進めなくなる可能性がある。


そう考えると、確かにパンだけでは無くわらの布団やトイレなども必要ポイントは少なかったし、それぞれもう一つ上のランクにしようと思うと、必要DPが一気に跳ね上がった。


つまりは、この妙に必要DPの少ない品は必要最低限の物なので、さっさと稼げるようになれというメッセージでもあるのかもしれない。







モソモソとパンを食べて休憩する。

そしてリコのMPが回復したら今日の反省会だ。



「とりあえず明日も、今日みたいな感じで進めて5階を目指せばいいな。」


「うん、そうだね。後は出てくる魔物の対応の仕方かな。」


「だな。今日みたいに戦ってたらやっぱりMPが持たないよな。」


「うん、だから明日は私も前に出ようと思うの。」


リコの言葉に俺は思わず考える。

リコが前衛にか…


「…危なくないか?」


「危ないのはどこにいても同じでしょ。それにニワトリなら身体が小さいから避けやすいと思うし。所謂回避盾って感じで。」


回避盾か…。

『盾』とはパーティを組んだ時の役割の一つで、自ら敵のターゲットになり他のキャラに敵の注意を向けないように引き付ける役割だ。

そのスタイルは主に2種類に分かれ、1つは防御力の高いキャラが盾を持って攻撃を防ぎ仲間を守るスタイルで、『タンク』とも呼ばれる。


逆にリコの言う回避盾とは、敵の攻撃をすべて躱すスタイルだ。

目の前をプンプン飛び回り、中々仕留めれない蚊をイメージすると分かりやすいかもしれない。

要はどちらも、自身が敵を引き付けている間に他の仲間がその敵や他の敵を倒すために時間を稼ぐのが仕事だ。




今の俺たちのパーティでリコがそれをする場合を考えてみる。


まず武器持ち2体弱いの1体の時。

これは問題ない。今までリコが魔法で1体倒してくれていたが、それをする必要がなくなるのでMPは温存できる。

弱いガイコツはステータスが低いため、武器持ちとの戦いにうまく混ざってこれないのでそこまで心配する必要はないはず。


次に武器持ち3体の時。

これはまずリコに魔法で1体倒してもらった方がいいな。

そして俺が一体を倒す間、リコに一体を引き付けておいてもらう。


そして最後に武器持ち4体の場合。

まだ出てきてはないが、おそらく今までの流れからして、4階も中盤を超えると敵の数が増えるのではないかと思っている。

ならば武器持ち4体が現れても可笑しくはない。

この場合はまず二人とも魔法を使う必要があるな。

後は残り2体を倒すだけ。



問題は、ダンジョン内の広さでリコが上手く避け続けることができるかだ。

まあ、出来るだけ俺が早く1体を倒して合流すればいい話ではあるが。



「リコ、回避に自信は?」


「自信がないとそんなこと言わないよ。大分ニワトリ姿にも慣れてきたしね。」


自信満々に答えるリコ。

…そこまで言うなら、明日試してみることにしようか。


「じゃあ明日はそれでいってみよう。但し、2階である程度試してからな。」


「オッケーだよ。」





明日の動きをある程度決めて、他にも改善点などを話し合う。


「そういえばリコ、そろそろ人化が解けるんじゃないか?」


時計を見ると間もなく話し始めてから15分が経とうとしていた。


「ん?大丈夫だよ。スキルレベル上がってるし。」


…いつの間に。

聞けば、俺が寝た後など自分が寝る前に出来るだけ人化を繰り返して、スキルの経験値を稼いでいたそうだ。

「だって、出来るだけ長い時間人間の姿になってたいじゃない?」とのこと。

確かに、スキルレベルが上がれば必要MPが減少して人化継続時間が増加するから、リコにとっては一番レベルを上げたいスキルなのだ。


今のところダンジョン攻略に差し支えてないし、きちんと自分でMP管理できているから俺から言うことは特にない。

むしろ人化の時間が伸びてくれたら俺も嬉しいし。

その内、ずっと人化状態でいれるようにもなるんだろうか?


少し期待しながら、明日に備えて今日は休むことにした。

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