表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ダンジョン攻略物語  作者: ノジー・マッケンジー
29/52

ダンジョン28

聞こえたメッセージの内容をリコに伝え、俺はメニューを開いて確認する。


スキルの欄を開くと、『不老不死』と『メニュー』のところにNEWの文字があったので、さらに詳しく見てみる。




スキル『不老不死』

スキルを共有する相手と範囲を選んでください

・リコ



スキル『メニュー』

スキルを共有する相手と範囲を選んでください

・リコ




試しに不老不死のスキルをリコと共有してみる。



スキル『不老不死』

共有する相手

・リコ


共有範囲を選択してください

・不老 消費最大MP10

・不死 消費最大MP10

・不老不死 消費最大MP20



消費MPじゃなくて、消費最大MPか。

とりあえず不死のみを選択する。


リコが一瞬ピクッなった。

…やっぱり急に聞こえるとビックリするよな。今度からは一言言ってから試すようにしよう。


「あ、今不死のスキルを共有しましたって…。」


リコからも確認が取れたのでステータスを見てみる。



RACE  ニワ・トリ(亜種)

NAME  リコ

Lv 1/20

HP 50/50

MP 5/20


STR 13

VIT 14

INT 15

MID 14

SPD 15

DEX 13

LUK 14



スキル

・風魔法 レベル3

・人化  レベル2


共有スキル

・不死



ヘルプで不死の詳細を見ても、俺の不老不死と比べて不老が無いだけで後は同じ説明だった。

次に俺のステータスを確認してみる。



Lv 11

HP 58/58

MP 4/4(14)

STR 16

VIT 17

INT 16

MID 15

SPD 16

DEX 15

LUK 15



MPの表記が変わっている。

最大消費MPとは、常に一定の数値が最大MPから引かれた状態になるって事だな。

ってことはこの先レベルが上がってMPも増えれば、『不老不死』も『メニュー』もリコが俺と同じように使えるようになるって訳だ。

ま、今の調子じゃまだまだ先だろうけど。


次に、一旦不死の共有をキャンセルしてメニューの確認をする。

共有をキャンセルしたらMPは元に戻った。


そしてメニューの方だが、項目が細かく設定されており自由に使える範囲が広いほど俺の最大消費MPが増えるようだ。

最終的にメニュー全てを自由に使えるようにするには最大消費MPが30ぐらい必要だった。

不老不死と合わせて全部使えるようになる為に必要なMPは50。

今までの感じからして少なくとも後15~20レベル位は上げないとたどり着かないだろうな。





とりあえず確認は終わった。

計ったかのようなタイミングで共有が可能になったが、条件を満たしたと言っていたからリコとの会話がトリガーになったのかもしれない。


「じゃあとりあえず不死を共有しとくか。」


リコに伝えて不死を共有化する。


「あ…、良いの?」


「?良いって…何がだ?」


「スキルの共有化すると最大MP使っちゃうでしょ?3階はMP大量に使うから時間かかることになっちゃうけど…。」


何だそんなことか。


「今までだって別に急いでた訳でもないし、何よりその程度の事とリコの安全を天秤に掛けるわけないだろ?」


もしスキルを共有していなくて死神に会ったりでもしたら、その時は悔やんでも悔やみきれないし、一生自分が許せない。


「あ…、ありがとう!」


少し照れたような顔でお礼を言ってくれた。

…可愛い。


思わずその顔に見惚れていたら、リコの体を光が包みニワトリの姿に戻ってしまう。




いや、こっちはこっちで可愛いんだよ。

でもさっきの笑顔が破壊力抜群で…。


おそらく変な顔をしていたのだろう。ニワトリに戻ったリコが、どうしたの?とこちらを覗き込んでくる。


「い、いや、何でもない!。それより今日はもう休もう。何か色んなことがあったし、明日も頑張らないとな!」


無理矢理話題を変えて自分の布団へ向かう。

そんな後姿をリコが不思議そうに見ていた。













次の日。


「……て。」

「…きて、朝だよ。」


体を優しく揺さぶられ目を覚ます。

こんな起こされ方するのなんて何時ぶりだろう…。

あ…でもこんな起こされ方されるわけ無いし、まだ夢か…。

でも妙にリアルな感触が…


寝ぼけた頭でそんなことを考えながら目を開けるとそこには…、


「あ、起きたね。おはよ!」


ドアップのリコ(人化)の顔があった。

鼻と鼻が触れそうなぐらい近い距離に、起きたばかりだというのに脈拍がどんどん上がっていく気がする。


「え…っと、ど、どうしたんだ?いきなり?」


とりあえず平静を装って聞いてみる。


「ん?男の人ってこういうのが好きって読んだことあるから。どうだった?」


笑顔でそう聞いてくる。


「あ、はい、嬉しかったです。」


ついつい敬語で本音を喋ってしまう。

ハッとした時には時すでに遅し。

リコはニヤニヤした顔でこちらを見ている。


「えっへっへー、嬉しかったですか~。」


くっ!寝起きで頭が回ってないときに不意打ちとは、卑怯だぞ!


リコはその場で立ちがり背を向け、首だけこっちに向けて言った。


「昨日のお礼だよ。歓迎会もしてもらっちゃったし。」


そう言いながらテクテクと歩いて離れていく。

そしてこちらを振り返り、


「明日もまたしてあげるね!」


そう言うと再び背を向け行ってしまった。

その顔はわずかに赤くなっていたからリコも恥ずかしかったのかもしれない。












……まあ、またすぐに顔を合わせるんだけどな。


朝ごはんの為向かい合って座る二人。

非常に気まずい空気の中食事は進んだ。

幸い、リコも恥ずかしかったのかニワトリの状態でパンを突いてるので、多少マシ…かもしれない。




食事も終え、リコのMPも回復したのを確認して今日もダンジョンへ向かう。

時間がたったので、何とか空気は持ち直した。


1階2階を過ぎ、3階へ。


スキルの共有で俺のMPは10程減った状態だが、リコの進化によりMPが8ぐらい上昇しているので今までと同じように進んで問題ないだろう。

ただ今日からはリコが転生者と分かったので、何かあった場合にはまず相談してから決めることにした。

今まではちょっと怪しかったけどあくまでニワトリとして扱ってたからな。


ちょこちょこマップを確認しつつ進んでいく。

相変わらず湧いてくるガイコツや玉を倒しながら進み、分かれ道ではリコにどっちがいいか聞いてみた。


大体リコが指さすのは俺が思ったのと反対方向が多かったが、聞いた手前違う方向に行くのもあれなので、言われた方向に進んでいく。




しばらく進むと、あっさりと階段を見つけてしまった。


「…階段…だな。」


ぼそっとつぶやく俺を見て、首をかしげるリコ。


「いや、今まで俺も一応階段目指して進んでたわけなんだが、大体分かれ道では行き止まりの方を選んでしまうみたいでな…。こんなにスムーズに階段を見つけたことがなかったから。」


俺の告白を聞いて、「あ~…」といった顔をする。

あの顔は絶対に俺の事を方向音痴だと思ってるな。


「ちょっと言い訳をさせてもらうとだな、俺は方向音痴ではない。ただ何故か分かれ道で間違った道を選ぶことが多いだけなんだ!」


何言ってんだこいつ?みたいな顔で見てくるリコ。

だがそれにかまわず俺は言葉を続ける。


「迷路なんかしても大体進んだ先は行き止まり。ゴールするのにものすごい時間がかかる。だが、だが!それは知らない道だけなんだ!すでに知ってる道で迷うことはないんだ。だから断じて方向音痴ではないんだ!!」



俺の心からの叫びを聞いて、リコは「はいはい、じゃ先に進もうねー。」といった感じで行ってしまう。


くっそー!信じてないだろう!?

俺は心に確かなダメージを負いつつリコの後を追いかけた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ