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ダンジョン攻略物語  作者: ノジー・マッケンジー
25/52

ダンジョン25

光が収まったときに、俺の目の前にいたのは1羽のニワトリだった。


「亜種…か。」


そう、リコはニワ・トリ(亜種)に進化したようだ。

なぜそれが分かるのかと言うと、見た目はニワトリなのだが今までのリアルなニワトリと違い、まるでアニメのように可愛くデフォルメされた姿となっていたからだ。


少しまんまるとした体にクリッとした目、ぴょこぴょこと可愛く動くトサカに突いてもそんなに痛くなさそうなくちばし。

例えるなら、クレーンゲームの商品に在るフワフワのクッションのような可愛さだ。


まあリコの選んだ道だからな。こちらから何も言うことは無い。

ただステータスだけは確認させてもらおう。

そう思いメニューを開こうとしたところで、再びリコの体が光り始めた。


「な、なんだ!?」


先程の金色の光とは違い、白い優しい光に包まれどんどんそのシルエットが大きくなっていく。

気が付けば俺の肩ぐらいまで大きくなっており、光が徐々に薄くなってくる。

何が起きたのかとじっと見ている俺の目の前に現れたのは、腕に鳥の羽があり、胸や腰に白いフワフワの毛をまとい、頭に可愛いトサカのようなものがついた、可愛い女の子だった。


「………へ?」


突然の事で混乱している俺を他所に、その女の子は自分の手や体を眺め、自分の顔をペタペタと触り、あーあーと声が出ることを確認して、そして、


「ええぇっ!?」


目に涙を貯めてこちらに抱きついてきた。


ちょ、ちょっとまてなんで抱きつかれてるの!?というかこの子誰だまさかリコ?いやまさかでもハッ擬人化か!?しかしなんでいきなりというか可愛いないい匂い…じゃなくてなんで泣いてるのよくわかんないんだけどでも前の世界でも女性とこんなに密着した事なんかないのにそれにお、おお、おっぱいが当たっておもったより大きくて柔らかいそれにしてもいい匂い



混乱しすぎて何考えているかよくわからなくなってきた。

女の子は俺の胸に顔を埋め嗚咽をあげている為表情も見えない。

あーどうしよう、この状況。こちとら女性の扱い方なんて知りませんってのに。


とりあえず所在無さげに宙を漂っている自分の腕をおろし、彼女の肩をそっと抱く。

一瞬ピクッするも拒絶されるわけでもなく、しばらくの間このままの状態が続いた。




数分後、落ち着いたのか彼女は俺から離れ、はにかんだような顔でこちらを見た。

そして口を開き何かを言いかけたところで…


再び白い光に包まれて、気が付けば元のデフォルメされたニワトリの姿に戻っていた。


「コケ…。」


明らかに落ち込んだ表情のリコ(?)だったが、気持ちを切り替えたのか顔をあげてにっこりと笑顔になった。

…今まではリアルなニワトリだったから表情もいまいちわかりにくかったが、この姿ならアニメのようににっこり顔になるのでとても分かりやすく、そして可愛い。


頭の中はまだ混乱しているが、このままここにいるのもよろしくないのでとりあえず移動することにする。


「と、とりあえず一回拠点に帰るか。」


元々MPの都合上もう少ししたら帰ろうかと考えていたので、一旦帰り落ち着いて状況を整理しようと思う。

リコも頷いてくれたので、来た道を引き返し拠点へと向かう。


道中、リコに断りを入れてステータスだけ確認させてもらった。



RACE  ニワ・トリ(亜種)

NAME  リコ

Lv 1/20

HP 50/50

MP 0/20


STR 13

VIT 14

INT 15

MID 14

SPD 15

DEX 13

LUK 14



スキル

・風魔法 レベル3

・人化  レベル1



ステータスは進化前と比べるとMP以外はほぼ変わっていない。

MIDとLUCが多少伸びて、MPは倍近くになっている。

そして一番気になるのはやはりこれだろう。



スキル『人化』

人ならざる者が人の姿となることができる。

レベルによって消費MP、変化可能時間が変わる。

 変化時消費MP10

 変化中継続消費MP 1/1分




つまり先ほどの可愛い女の子はリコが人化した姿だったわけだ。

拠点でMPを回復させればまたあの姿になれるはずなので、先ずは色々と話を聞いてみたい。

何故この進化を選んだのか、そしてリコの賢さ、適応力の高さ等聞きたいことはたくさんある。

制限時間があるから全部いっぺんに聞くことは難しいだろうし、今のうちに聞きたいことを頭の中でまとめておこう。

リコにもこのことを告げておこうと思い呼びかけると、「なぁに?」と首を傾げる。

…可愛い。


「今リコのステータスを見せてもらった。さっき姿が変わったのは人化のスキルだな。拠点でMPが回復したら色々と聞きたいことがあるんだが…いいか?」


リコは「もちろん!」といった感じで頷く。

そして早く早く!と言わんばかりに先に進んでいく。


「ちょ、ちょっと待てよ!」


慌てて後を追いかけ走る。

途中のガイコツもすれ違いざまにラリアットで倒し、何も問題なく拠点へと帰ってきた。

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