ダンジョン1 プロローグ
趣味で時間のある時のみ執筆しています。
稚拙な文章ですが読んでいただければ幸いです。
気が付くとそこは洞窟だった。
だが決して狭いわけではなく、ごつごつした岩壁に囲まれた広い部屋だ。
電機や火も無いのに中は明るい。
辺りを見渡しても道や扉は無く、この部屋しか存在しないようだ。
そして一際存在感を放ち、部屋の中央で大きな岩が宙に浮いている。
夢か?そう思ったが自分の足で地面を踏みしめる感触、手に触れる石の重さが夢ではないと教えてくれる。
だがここが何にせよ、今の自分の状況はおかしいはずなんだが…。
考えていてもしょうがない。今できることはこの場所を調べることだが、あの中央の岩は明らかに怪しい。
なので周りの壁から調べてみることにした。
20m四方ぐらいの部屋を壁に沿ってぐるりと歩いてみるも、特に変わったものは見当たらない。
当然、壁が立体映像やからくりになっていて向う側に抜けれる、なんてことも無い。
となると…
「やっぱりあの岩か…」
ため息とともに独り言も出る。
明らかに怪しいんだが、他に何もない以上調べないわけにもいかない。
もう一度ため息をつき中央の岩へと向かう。
その岩はパッと見真っ黒だが、近づいてみるとわずかに光っているようにも見える。
宙に浮きわずかに光を帯びる岩。間違いなく何かあるだろう。逆にこれで何もなければ詐欺だと思う。
岩の周りを一周して眺めてみるも特に何も変わらない。
近づいても特に何も起こらないので、意を決して岩に触れてみる。
すると先ほどまでわずかに光っていた岩が、急に光を増し始めた。
眩しくて思わず目を閉じ、その拍子にバランスを崩し尻餅をついてしまう。
目とお尻をこすりながら岩を見ると、形は先程と変わりはないが光の量がずいぶん増えている。
そして急に岩の一部から光が消え、そこに小さな光の点が現れた。
光の点はふよふよと動き、動いた後には光が残る。どうやら文字がかかれているようだ。
◆◆◆
あなたわしにました
ですがわたしのちからでこのばしょえつれてきました
あなたわこれからだんじょんのこうりゃくをしてもらいます
きょひけんわありません
くわしくわじぶんでしらべてください
でわよいだんじょんせいかつお
◆◆◆
【 ※※※からのメッセージを読んだことを確認 】
【 ※◎◇▼スキル『メニュー』を得た 】
【 称号『※※※の●△』を得た 】
【 称号によりスキル『不老不死』を得た 】
【 称号によりスキル『メニュー』に効果追加 】
光の文字を読み終わった瞬間、頭の中に言葉が入ってきた。
誰かが側でしゃべっているのではなく、直接脳に響くイメージだ。
岩に書かれた文字の内容、頭に響いたメッセージ、色んなことが頭を巡りしばらくの間呆然と立ち尽くしてしまった。
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