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『ありきたりだと思ってた水魔法、実は文明破壊兵器でした〜』  作者: nekorovin2501


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【第7話 私の領土が空に浮かび始めた】

アクアリシア連邦(仮称)の湖畔は、朝から人で溢れかえっていた。

難民、商人、冒険者、元帝国の兵士までが、

「水が無限に出る」「安全」「聖女様が優しい」と噂を聞きつけて殺到。

リシアは塔のバルコニーで、ぼーっと下を見下ろしていた。

「……人口、急に三千人くらい増えてない?」

アーテリアが優雅に紅茶(水で作った)を運んでくる。

「ご主人様、領民が増えるのは喜ばしいことですよ♡

今はまだ湖畔のテント村ですが、塔の機能で街を建設できます」

ミレーヌも尾びれをパタパタさせながら(今は足だけど)。

「湖底の遺跡から建材も無限に出せます。

ご主人様の理想の街、すぐに作れますよ♡」

リシアはため息。

「街とか……めんどくさ……」

そのとき、塔が軽く振動した。

『ご主人様、お知らせです。

湖底深部から、新たな遺跡が浮上中。

名称:天空水城アクア・スカイフォートレス

起動条件:ご主人様の魔力認証……完了♡』

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!

湖の中央で、水が渦を巻き始めた。

今度は塔じゃなくて、巨大な水の塊が上昇。

水が剥がれ落ち、中から現れたのは——

白と青を基調にした、浮遊する巨大な城!

城壁は水晶のように透き通っていて、

内部に庭園、噴水、宮殿が浮かんでいる。

城全体がゆっくりと湖面から離れ、空に浮かび上がっていく。

高さは三百メートル以上。

底面には巨大な水の渦が回転し、推進力になっているらしい。

周囲の難民たちが一斉に叫ぶ。

「空に……城が!?」

「神の都だ!!」

「聖女様の力、すげぇぇ!!」

リシアは口をぽかんと開けた。

「……私の領土が、空に浮かび始めたんだけど」

塔の声が嬉しそうに。

『天空水城、完全起動。

高度調整可能、移動速度マッハ0.5(音速の半分)。

武装:水の砲台三百門、津波発生装置、気象操作ドーム。

ご主人様専用スイートルーム完備♡ 今すぐお引っ越ししますか?』

アーテリアとミレーヌが目を輝かせる。

「ご主人様! これで領地は空の上! 敵は絶対に攻められないです♡」

「しかも景色最高です! 一緒に住みましょう♡」

リシアは頭を抱えた。

「引っ越しとか……荷物ないし……

ていうか、空に浮かぶ街って、どうやって水汲むの?

いや、水無限に出るからいいか……」

下では難民たちが土下座合唱。

「聖女様! 私たちも空の街に連れてってくださーい!!」

「領民にしてください!! 税金いくらでも払います!!」

塔の声が淡々と。

『領民申請、受付開始。

現在の空き部屋数:無限(水で拡張可能)。

ご主人様、許可しますか?』

リシアはしばらく考えて、

「……まあ、いいよ。

でも、勝手に戦争とかしないでね。

あと、みんなで温泉入って仲良くして」

その瞬間、空の城から虹色の光が降り注ぎ、

湖畔の全員を優しく包んだ。

難民たちは歓喜の声を上げ、

商人たちは「空の交易都市! 金になる!」と目を輝かせ、

元帝国兵たちは「もう帝国に戻れねぇ……」と諦めの境地。

こうして、アクアリシア連邦は

地上の湖+空の城という、

史上最強(?)の浮遊国家となった。

もちろん本人は、

「とりあえず、今日の昼寝場所決まった……」と満足げ。

第7話 終わり。

【次回予告】

空の城に引っ越したリシア。

しかし、浮遊国家の噂は大陸中に広がり、

今度は「神託の勇者」がやってくる!?

「この城は神のものだ! 明け渡せ!」

リシア「え、めんどくさい……ちょっと雨降らせる?」

第8話『勇者様、湖に落ちてびしょ濡れになる』

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