表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『ありきたりだと思ってた水魔法、実は文明破壊兵器でした〜』  作者: nekorovin2501


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

5/8

【第5話 人魚姫「私もご主人様のもの♡」って言い出した】

塔の基部に開いた階段を、リシアは渋々降りていった。

後ろからアーテリアがぴったりくっついてくる。

「ご主人様、危険かもしれません。私が先に行きますね」

「いや、別にいいよ……ってか、塔が『安全です♡』って言ってるし」

確かに、塔の声が頭の中に直接響く。

『ご主人様、ご来塔ありがとうございます。最深部へお連れします。エスコートモード発動♡』

階段の壁から水の膜が張られ、滑り台みたいにスルスルと二人を下層へ運んでいく。

「……便利っちゃ便利だけど、なんか恥ずかしい」

最深部に到着すると、そこは巨大な円形の部屋だった。

中央に、水晶のような棺が浮いている。

中には、長い青い髪の少女が眠っていた。

下半身は魚の尾びれ——典型的な人魚だ。

年齢はリシアより少し上くらい。

胸元が大胆で、寝顔がめちゃくちゃ綺麗。

「……また美少女かよ」

リシアが呟くと、水晶の棺が静かに開いた。

人魚の少女がゆっくりと目を開ける。

深い海のような瞳が、リシアをまっすぐ捉えた。

「……あなたが、私の封印を解いた人?」

声は鈴のように澄んでいる。

リシアは手を振った。

「まあ、間接的にね。ごめん、勝手に起こしちゃって」

少女は棺から抜け出し、尾びれが光に包まれて人間の足に変わる。

裸足で床に立ち、リシアの前まで歩み寄る。

「私はミレーヌ。この塔の副管理者——かつて『湖の姫』と呼ばれた者」

ミレーヌは優雅にお辞儀をした。

「千年ぶりの目覚めをありがとう。そして——」

突然、ミレーヌがリシアの手を取って、自分の胸に押し当てた。

「私のすべてを、あなたに捧げます。ご主人様♡」

「ちょ、ちょっと!? 離して!?」

リシアが慌てて手を引く。

アーテリアが横でニコニコ。

「ご主人様のハーレムが増えましたね。嬉しいです♡」

「ハーレムって言うな!!」

塔の声が響く。

『副管理者ミレーヌ、認証完了。ご主人様への忠誠度100%確認。

これより塔の全権限はご主人様と共有されます♡』

ミレーヌは頬を染めて微笑んだ。

「ご主人様が望むなら、この湖を海に変えることもできます。

大陸を水没させることも、たった一言で」

「いやいや、そんなスケールデカすぎ!!」

そのとき、塔全体が軽く揺れた。

外の様子が、壁に水のスクリーンとして映し出される。

湖畔はもう大騒ぎだった。

・ドライア王国の王女が土下座している

・インプライア帝国の軍勢が湖を包囲し始めている

・さっきのびしょ濡れ皇帝が、別働隊を連れて再来襲

・さらに、砂漠の向こうから謎の黒マント集団(闇ギルド?)が接近中

塔の声が冷静に報告。

『外部勢力、合計五カ国相当。総兵力約三万。

ご主人様、排除しますか? 推奨:生体水分一瞬蒸発モード♡』

「やめろって!!」

リシアは頭を抱えた。

ミレーヌが優しく肩に手を置く。

「ご主人様、お疲れですね。まずは休みましょう。

私がマッサージします。どこでも、好きなだけ♡」

アーテリアも負けじと。

「私もお手伝いします。全身水流マッサージ、気持ちいいですよ♡」

「……私、ただ水飲みたかっただけなのに……」

湖畔の喧騒はますます大きくなり、

新たなる美少女二人を従えたリシアの、

のんびり(?)世界破壊生活は加速していく。

第5話 終わり。

【次回予告】

五カ国の連合軍が「湖と塔をよこせ!」と迫る!

リシア「めんどくさいから、ちょっと津波起こす?」

アーテリア&ミレーヌ「ご主人様の命令なら喜んで♡」

第6話『連合軍、湖を見るなり撤退を決意する』

乞うご期待!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ