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『ありきたりだと思ってた水魔法、実は文明破壊兵器でした〜』  作者: nekorovin2501


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4/10

【第4話 塔が「ご主人様大好きです」って言い始めた】

湖の中央にそびえ立つ黒い塔は、まるで生き物のようにゆっくりと息づいていた。

高さ百メートルを超えるその巨体は、古代の石材でできていて、表面に刻まれた文字が青く輝いている。

リシアは湖畔からそれを見つめ、首を傾げた。

「……え、何これ。でっかいお城?」

アーテリアが静かに説明した。

「『水禍の塔』……古代文明が作った究極の水制御兵器です。封印されていたものが、ご主人様の魔力で目覚めたんですよ」

塔の頂上から、再び機械的な女性の声が響いた。

『確認。主たるリシア=アクアリット。私の全機能を捧げます。ご主人様♡』

「…………は?」

リシアの顔が引きつる。

塔の声は続けた。

『愛情モード:オン。ご主人様の命令を最優先。世界の水を操り、敵を滅ぼします。ご主人様大好きです♡』

「大好きって言うなああああ!! 塔が!!」

リシアは頭を抱えて叫んだ。

周囲にいた人々——皇帝の残党、商人、冒険者たち——は全員固まっていた。

皇帝はびしょ濡れのまま震えながら呟く。

「……古代の魔導兵器が……小娘に媚びを売っている……?」

塔の声は無視して続けた。

『機能一覧を開示します。

第一機能:水脈制御——大陸全土の地下水を自在に操る。

第二機能:気象操作——雨雲を呼び、洪水や干ばつを起こす。

第三機能:高圧水砲——圧縮水レーザーで山を削る。

第四機能:生体水分干渉——敵の体内の水を操り、沸騰させる。

……追加機能:ご主人様専用リラクゼーションモード。湖畔温泉生成中♡』

突然、湖の縁が泡立ち、温かい湯気が立ち上った。

「温泉……?」

リシアが近づくと、確かに熱いお湯が湧き出している。

「……へぇ、いいかも」

彼女はつい足を浸した。

「あ、気持ちいい……」

アーテリアがにこにこ。

「ご主人様、塔も私も、あなたのためなら何でもしますよ」

そのとき、遠くから馬の群れの音が聞こえてきた。

「使節団だ! 近隣諸国から!」

商人たちがざわつく。

まず最初に到着したのは、小国「ドライア王国」の王女だった。

金髪の美少女で、馬車から降りるとリシアに駆け寄る。

「あなたが湖を生みし聖女様! わが国は水不足で滅びかけています! どうか、塔の力で助けてください!」

「え、塔の力? 私知らないよ……」

次に、大国「インプライア帝国」(さっきの皇帝とは別の帝国)の大使が来た。

厳つい男で、騎士団を引き連れている。

「この湖と塔は戦略的要衝だ。我が帝国が管理する! 抵抗するなら戦争だ!」

皇帝(びしょ濡れ)が慌てて叫ぶ。

「待て! この湖は我が帝国のものだぞ!」

カオスが加速する。

リシアは温泉に浸かりながらため息。

「……めんどくさい」

塔の声が響いた。

『ご主人様、敵対者を排除しますか? 生体水分干渉、準備中♡』

「やめろ!! 沸騰させるな!!」

使節団たちが青ざめる。

そのとき、塔の内部から低い振動が伝わってきた。

ゴゴゴゴゴ……

アーテリアの表情が固くなる。

「……塔の最深部……“もう一人の支配者”が目覚めかけています」

塔の基部が開き、暗い階段が現れた。

中から、かすかな光と……少女の声が聞こえてきた。

「…………誰……? 私の封印を解いたのは……?」

リシアは温泉から立ち上がった。

「……また美少女? マジで?」

塔の深部から、新たな波乱の予感が漂う。

第4話 終わり。

【次回予告】

塔の最深部に眠っていたのは、人魚の姫君!?

「ご主人様のハーレムが増えましたね♡」

諸国が本格的に動き出し、リシアの周りは大混戦。

でも本人は「温泉入って寝たい」モード。

第5話『人魚姫「私もご主人様のもの♡」って言い出した』

お楽しみに!

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