【第21話 毒霧異世界、浄化雨でピュア革命する】
天空水城のポータルルームは、連続する冒険の疲れを微塵も感じさせないほど、活発に機能していた。
リシアは防毒マスク(水で作った)を装着し、ポータルを前に少し後ずさり。
「……次は毒霧の世界? 毒嫌いだよぉ。
息苦しくなるし、肌荒れしそう……」
エリスが魔王の翼を広げて高らかに。
「ふはは! この世界は毒の霧が蔓延し、生き物が苦しんでいる!
お前の浄化雨で、一気にピュア革命を起こせ!!
清浄な空気が戻るぞ!」
エリシアが座標を細かく調整しながら。
「ご主人様、ポータル安定。
この世界の資源は毒草由来の薬草、連邦の医療分野に革命的です♡」
アクアティスが水のフィルターを生成して。
「毒など、水の浄化で無に帰す。
我の後継者よ、清めよ」
アーテリアとミレーヌが解毒剤(水ベース)を持って。
「ご主人様、浄化水のスプレー用意しました♡」
「毒耐性バリア、張ります♡」
リシアは深呼吸してポータルに飛び込んだ。
「……行ってみよっか。
毒霧、早く浄化して帰ろ」
——異世界:ポイズンフォグリア。
空は緑がかった霧に覆われ、視界は悪く、
大地は毒の沼地のように淀んでいる。
住民たちがマスクを着け、咳き込みながら集まる。
村の賢者が一行を見て、弱々しい声で。
「異邦人……? この毒の霧を浄化してくれ……
古の予言で、浄化の救世主が現れると……」
リシアは鼻を押さえながら周りを見回す。
「……うわ、臭いし息苦しい……
じゃあ、浄化雨で一気にピュア革命しちゃおう」
彼女は両手を空に向け、
魔力を集中。
「水よ、純粋に在れ。
そして、浄化の雨となって降り注げ……」
シュゥゥゥ……ザァァァァァァァ!!!
霧が雨に混じり、毒が中和されていく。
雨は大地に染み込み、沼を清浄な水に変える。
次の瞬間、大雨が毒霧を洗い流し、
空気がクリアに、草木が生き返る。
数分後、周囲は新鮮な空気に満ち、
毒の痕跡が消え、ピュアな自然が蘇る。
住民たちがマスクを外し、歓喜の声を上げる。
「霧が……消えた!!」
「空気がきれいだ! 息がしやすい!!」
「ピュアな世界だ!!」
「救世主様!!」
エリスが大笑い。
「ふははは! 浄化雨で毒霧をピュア革命とは!
お前の水魔法、神域だな!!」
リシアはマスクを外し、深呼吸しながら。
「……よかった。
でも、臭いが残っちゃった……
帰ってアロマバス入ろ」
エリシアがメモを取って。
「この世界も同盟国に♡
薬草の取引、始めましょう」
村の賢者が土下座。
「救世主様、ぜひこの世界をあなたの連邦に!
私たちを清めて導いて!」
リシアは穏やかに手を振って。
「……きれいな空気、みんなで楽しんでね。
また来るかも」
ポータルで帰還し、
リシアの異世界冒険は、
また一つ大成功を収めた。
第21話 終わり。
【次回予告】
異世界の連鎖がさらに広がる!




