【第20話 砂嵐異世界、大雨でグリーン革命する】
天空水城のポータルルームは、冒険の興奮で熱気を帯びていた。
リシアはマスク(水で作った)を着け、ポータルを前にため息をつく。
「……次は砂嵐の世界? 砂ぼこり嫌いだよぉ。
目に入ったら痛いし……」
エリスが魔王らしい笑みを浮かべて。
「ふはは! この世界は永遠の砂嵐で、緑が絶えて久しい!
お前の大雨で、一気に緑の革命を起こせ!!
住民たちが喜ぶぞ!」
エリシアが座標を調整しながら。
「ご主人様、ポータル準備完了。
この世界の資源は砂漠鉱石、連邦の建築材に最適です♡」
アクアティスが水のベールを張って。
「砂など、水の前では無力。
我の後継者よ、洗い流せ」
アーテリアとミレーヌが防砂グッズを持って。
「ご主人様、水のバリアで砂を防ぎます♡」
「水分補給の水ボトル、たくさん持ってきました♡」
リシアは頷き、ポータルに飛び込んだ。
「……行ってみよっか。
砂嵐、早く止めて帰ろ」
——異世界:サンドストームリア。
空は黄色く濁り、砂嵐が吹き荒れ、
大地は砂の海のように広がる。
視界は悪く、住民たちがマントにくるまって震えている。
村の指導者が一行を見て、砂を払いながら。
「異邦人……? この終わらない嵐を止めてくれ……
伝説の雨の救世主が現れると……」
リシアは目を細めながら周りを見回す。
「……うわ、砂ぼこりすごい……
じゃあ、大雨で一気にグリーン革命しちゃおう」
彼女は両手を空に向け、
集中力を高める。
「水よ、空に満ちよ。
そして、雨となって降り注げ……」
ゴロゴロゴロ……ザァァァァァァァ!!!
雲が急速に集まり、黒く重くなる。
次の瞬間、大粒の雨が降り注いだ。
砂嵐が雨に洗われ、視界がクリアに。
大地が湿り、砂が固まり、
あちこちに水溜まりが生まれる。
数分後、周囲は雨後の新鮮な空気に満ち、
埋もれていた種が芽吹き始め、緑の革命が起きる。
住民たちが歓喜の声を上げる。
「嵐が……止んだ!!」
「雨だ! 本物の雨!!」
「緑が……戻ってくる!!」
「救世主様!!」
エリスが大笑い。
「ふははは! 大雨で砂嵐をグリーン革命とは!
お前の水魔法、無敵だな!!」
リシアは雨に濡れながら、笑顔で。
「……よかった。
でも、砂入っちゃった……
帰ってシャワー浴びよ」
エリシアがメモを取って。
「この世界も同盟国に♡
砂漠鉱石の交易、スタートです」
村の指導者が土下座。
「救世主様、ぜひこの世界をあなたの連邦に!
導いてください!」
リシアは優しく手を振って。
「……雨はみんなで楽しんでね。
また遊びに来るかも」
ポータルで帰還し、
リシアの異世界冒険は、
また一つ大成功を収めた。
第20話 終わり。
【次回予告】
異世界解決の勢いが止まらない!
次は毒霧の異世界で、浄化水でクリアに!?
リシア「毒嫌い……浄化雨で一気に?」
第21話『毒霧異世界、浄化雨でピュア革命する』




