【第19話 氷河異世界、熱湯でメルトダウンする】
天空水城のポータルルームは、冒険の拠点として活気づいていた。
リシアは厚手のコート(水で作った)を着込み、ポータルを睨んでいた。
「……次は氷の異世界? 寒いの苦手だよぉ。
熱い飲み物持ってこ」
エリスが翼を広げて豪快に笑う。
「ふはは! 今度の世界は永遠の氷河だ!
住民が凍え死にかけている。
お前の熱湯で、一気に溶かして春を呼べ!!」
エリシアが座標を入力しながら。
「ご主人様、ポータルオープン。
この世界の資源は氷晶石、連邦のエネルギー源にぴったりです♡」
アクアティスが水のマフラーを巻いて。
「寒さなど、水の変幻でどうにでもなる。
我の後継者よ、存分に暴れよ」
アーテリアとミレーヌがホットドリンク(熱湯ベース)を持って。
「ご主人様、温かい水スープです♡」
「凍傷対策の水バリア張ります♡」
リシアは震えながらポータルに飛び込んだ。
「……行ってみよっか。
寒いのは嫌だけど、早く溶かして帰ろ」
——異世界:アイスランドリア。
吹雪が吹き荒れ、大地は厚い氷河に覆われ、
空気は刺すように冷たい。
遠くに、雪に埋もれた村が見え、住民たちが震えながら集まる。
村の長が一行を見て、凍えた声で。
「異邦人……? この永遠の冬を溶かしてくれ……
予言の熱の救世主が……」
リシアは歯をガチガチ鳴らしながら周りを見回す。
「……うわ、寒い……
じゃあ、熱湯で一気にメルトダウンしちゃおう」
彼女は両手を大地に向け、
集中。
「水よ、沸騰せよ。
そして、熱波となって……」
ブクブクブク……ゴォォォォォォ!!!
地下の水脈が一気に加熱。
熱湯が噴き出し、氷河を溶かし始める。
次の瞬間——
ジュワァァァァァァァ!!!
高温の熱湯が大地を覆い、
氷河が一瞬で溶け、蒸気が立ち上る。
氷の壁が崩れ、川が生まれ、
村は一気に春の気候に変わった。
数分後、周囲は緑の芽吹く大地に。
あちこちに温泉のような熱水溜まりが。
住民たちが歓喜の声を上げる。
「氷が……溶けた!!」
「熱の奇跡だ! 春が来た!!」
「救世主様!!」
エリスが大笑い。
「ふははは! 熱湯で氷河をメルトダウンとは!
お前の水魔法、極めすぎだ!!」
リシアは温泉溜まりに足を浸して温まりながら。
「……よかった。
でも、寒かった……
帰って本物の温泉入ろ」
エリシアがメモを取って。
「この世界も同盟国に♡
氷晶石の交易、始めましょう」
村の長が土下座。
「救世主様、ぜひこの世界を導いて!
お前の連邦に加入させて!」
リシアは温まりながら手を振って。
「……温泉みんなで使ってね。
また来るかも」
ポータルで帰還し、
リシアの異世界冒険は、
また一つ大成功を収めた。
第19話 終わり。
【次回予告】
異世界解決の連鎖が加速!
次は砂嵐の異世界で、雨で緑化!?
リシア「砂ぼこり嫌い……大雨で一気に?」
第20話『砂嵐異世界、大雨でグリーン革命する』




