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It's My Life

作者: 神田竜人

毎朝起きたら十二錠の薬を飲む。これを一日三回だ。

多いと思うかも知れないがうつ患者にとってはわりと普通だ。

TVを付けると大地震警戒のテロップが流れていた。

「地震っていつから事前予想できるようになったんだ」と訝しく思ったが明日天変地異が起こり死んでも、一向に差支えがないので無視した。

人生は稲妻の様な速さで過ぎ去ってしまった。過去にしがみつくことは出来ないので、仕方なく未来を予想したがとても明るい兆しはなかった。

「みどりは元気で居るかな」昔の女を思い出した。たまには過去を見てもいいだろう。

女は自分のことしか考えないので嫌いだ。一途に彼女を想い続けて裏切られた藤井は死んだ。

四十七歳で童貞の男が毎日ソーシャルゲームに嵌っている。もう女は出来ないだろうから諦めているという。それはそれでいいさ、日本は童貞王国だ。

チェスター・ベニントンが死んで七年経った。でも私は今THE OFF SPRINGに嵌っている。以前好きだったものにしがみつく必要はない。それでも四十一才で自死しこの世を去った、世界一のバンドのフロントマンを懐かしみその魂の安らぎを祈った。


私は未来を見つめ続ける。例え希望はなくても諦観の念を持って、死ぬまで流されるのも悪くはないように思えた。


それが私の人生だ。

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