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目覚めた世界で生きてゆく 僕と愛犬と仲間たちと共に  作者: SUGISHITA Shinya
第一部

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088 エリザベスさんとイサベルさんの里帰り

 ドラちゃんに、人化したアカとエリザベスさん、イサベルさんが乗って神国を出発。ドラニちゃんもちゃっかり乗っている。エリザベスさんは帰れるとなったので気が急くのだろう。それに両親と爺やが心配なようだ。ドラちゃんは察してかなりのスピードで飛んでいく。すぐアングレア王国の上空に入った。王都が見える。アカが下からは見えないようにし、高度を落としてゆっくり王都の周りを一周する。

 「ああ」

 とエリザベスさんが呟いた。


 みんなを乗せたドラちゃんが王都の近くに舞い降りる。城門の守備兵は巨大ドラゴンの出現に腰を抜かした。


 ドラちゃんが小さくなり、エリザベスさんが守備兵に近づいて行って

 「責任者はどなた、こんな体たらくではお仕置きが必要ね」

 と鞭を一振り。

 鞭の音を聞きエリザベス王女様だと我に返った兵隊さん。馬車が用意され、馬車に向かって歩く一行。

 アカが近づくとまた腰を抜かした。馬車に一行が乗り込むとホッとして立ち上がる兵隊さん。ご苦労さんである。


 兵は一応仕事をしたようで、王宮の門では爺さんその2が待っていた。王女様、と感極まって泣いている。

 「爺や、元気にしてる?お父様とお母様のところに案内してくれる?」

 「案内も何も、昔と変わっておりません」


 涙を拭って、はたと王女と一緒にいる尋常ならざるものに気がついた。神、ドラゴンだ。腰を抜かした。


 「爺や、心配しなくていいのよ。こちらアカ神様、眷属のドラゴン様。人は倅の嫁さんのイサベルよ」

 爺さん2が平伏した。


 「お立ちなさいな。用がすんだらすぐ出ます。これを飲んで落ち着いて」

 アカがコップ一杯の例の水を差し出す。爺さん2は押しいただいて水を飲み干した。シワが伸び背が伸び壮年の渋いおじさんになった。


 手を見てびっくりしている。シワがない。体に力が満ちて来る。再び平伏した。

 「御神水とは知らず飲み干してしまいました。私よりも、国王陛下、王妃様に差し上げるべきものでした。どうか元にお戻しください。両陛下にお願い致します」


 「忠臣ね。たくさんあるから気にしないで。あなたの仕える方の所に案内して」

 「こちらでございます」


 謁見の間に一行が案内される。エリザベスさんが走って行く。

 「お父様、お母様」

 椅子から降りて三人で抱き合っている。


 しばらくして若返った爺さん2がゴホンと咳をした。

 「国王陛下、王妃様、ご来客です。こちらアカ神様、眷属のドラゴン様、エリザベスお嬢様の御子息夫人のイサベル様です」


 ハッとした国王夫妻、アカとドラちゃんを見て、慌てて平伏する。

 「神様、眷属様。自分のことで頭が一杯になりご無礼を致しました。どうかお気に召すままに御成敗をお願い致します」


 「いいのよ。シンがお世話になっているエチゼンヤさんの関係者なんですから。この水を飲んでくださる?」

 「ははあ」

 と疑いもせず、飲み干す二人。若返った。顔を見合わせて仰天する夫妻。


 「お前、元の美人になった」

 「あなた失礼ね。私は幾つになっても歳相応の美人です」


 ゴホン、爺さん2は喉の調子が悪いらしい。

 また我に帰る二人。

 「これは我が国民か関係者がつける線指輪です。つけて欲しいと思いますがいかがなさいますか」

 「勿論お願い致します」

 アカが王と王妃に線指輪をつける。二人とも体が光った。


 「さあ」

 と爺さん2にうながす。

 「お願い致します」

 爺さん2も体が光った。


 うなずくアカ。

 「じゃ私とイサベルさんはこれで失礼します。ドラゴンのドラちゃんを置いていきますからエリザベスさんはドラちゃんに乗って帰って来てください」


 国王夫妻は孫の嫁さんのイサベルさんと話をしたかったみたいだ。

 「もう少し時間が取れればいいのですが、イサベルさんも初めての里帰りなので、これで失礼します」


 国王夫妻は馬車で王都の門まで送ることにした。馬車の中でイサベルさんと話をしている。話がはずんでいるようだ。

 馬車は門の外まで見送りに出た。国王夫妻とイサベルさんが先に馬車を降りる。周りはもちろん近衛兵が固めている。

 アカとドラニちゃんが馬車から出てくると近衛兵が慌てて平伏した。

 ドラニちゃんが巨大ドラゴンになり、アカとイサベルさんが乗ると音もなく浮き上がる。少し高度を取って翼を展開し上昇していく。


 国王夫妻は片膝をついて見送りした。ドラゴンが高空に消えていく。

 「アカ様は本当の神様ね。本当の神様に会ってしまったら、神聖教なんて話にはならないわね」

 近衛兵もドラゴンが消えた空を見上げて頷いている。同感のようだ。

 国王が呟く。

 「シン神様と言ったか、会ってみたいものだの」

 アングレア王国における神聖教の信者がだいぶ減った一日であった。


 ドラニちゃんは一路、イサベルさんの里、スパーニア王国を目指す。

 アングレア王都からすぐリュディア王国に入り、王都を通過、王都からコシまでは距離があるが、ドラニちゃんとしてはゆっくり飛んでいるつもりだが30分とかからない。コシから国境は近い。スパーニア王国の王都は東寄りなので、高度を落としながらスパーニア王国に入る。王都が見えてきた。


 アングレアと同様の王都入城のあれこれが行われた。

 スパーニアの国王夫妻は、アングレアの国王夫妻と一世代違うので老人ではない。壮年というところか。

 アカが国王夫妻に水を飲んでもらい線指輪をして体が光ったのを確認した。


 アカはイサベルさんの帰国のためドラニちゃんを残し、エチゼンヤ支店、エチゼンヤ本店、スパエチゼンヤと寄って関係者に水を飲んでもらい、線指輪をして、それぞれ体が光ったのを確認して、板長を連れて神国に転移して戻った。

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