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目覚めた世界で生きてゆく 僕と愛犬と仲間たちと共に  作者: SUGISHITA Shinya
第一部

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075 大陸に渡るためコシに戻り墓参りをした

 さてスパエチゼンヤの基礎は作ったし、あとはエチゼンヤさんに任せて、いよいよ大陸に渡ろうかな。コシに戻って嘆きの丘から出発しよう。


 コシに戻る人を確認しなくてはね。スパエチゼンヤの管理施設にコシから来た人に集まってもらった。

 「いよいよマリアさんとステファニーさんの故郷の大陸に渡りたい。コシに戻って嘆きの丘から出発したいので、コシに戻る時に一緒に戻る方がいれば一緒に戻りたいのですが」


 みなさんで相談の結果、ステファニーさんは当然として、他にセドリック執事長、アンナ侍女長、バントー支店長、イツカリ板長、オリメさん、交代の侍女2名が戻ることになった。連れてきた侍女のうち1名はエリザベスさん付きになった。アンナ侍女長が戻るからね。


 ローコーさんとエリザベスさんは、当面スパエチゼンヤの陣頭指揮をとることになった。アヤメさんは、イサベルさんから、ぜひオリメさんかアヤメさんのどちらか残ってくれと懇願されて残ることになった。下着類などの量産品を作れる人を育成したらオリメさんのもとに戻るとの約束だ。


 銭湯の近くの大通りに面してスパエチゼンヤ支店を作り中にオリメ商会のコーナーを作った。2階はエチゼンヤさんの事務所。店舗裏に縫い子さんの作業所と宿泊所も作った。住居は僕らのスパ棟は引き上げるので、小さいスパ棟を管理施設のそばに作りエチゼンヤ夫婦と侍女とアヤメさんで住んでもらう。その方が安心だからね。アヤメさんにはスパ支店にバトルホースの馬車で通ってもらう。


 そうそう旅館に来客者用馬車駐車棟と厩舎を作った。高級スパと共用だ。我がバトルホース用の温泉付き厩舎は管理施設の近くに作った。牧場と行ったり来たりで使ってもらえばいい。


 王都とのシャトル便用の馬車停留所などは銭湯の近くに作った。

 劇場、図書館など文化施設を作るか、レジャーランドもいいな、だがレジャーランドは別の場所だろうとか色々思いつくけど、大陸から帰って来てからにしよう。そのうちだね。


 コシへは東西街道で戻ることにした。スパエチゼンヤの大手門前で皆さんに別れを告げ出発。

 東西街道はこれからエチゼンヤさんが頻繁に使うだろうから整備しながら進む。今回はオリメさんも戦闘に参加したいというので、軽く丈夫な細身の剣を作って渡した。シン製だからね、曲がりも折れもしない。鋭い突きで賊を木に縫いつけたり、裁断したりとなかなか上手だ。剣の道も裁縫道だ。


 峠道は狭隘な場所は山を切り割り、カーブを緩やかにし、道幅を広げ、法面が崩れないよう手当し、両側の木を切って明るく見通しよくした。盗賊も魔物も大分出にくいだろう。道が良くなれば馬車で高速移動も可能だ。


 ステファニーさんの鞭も上達したし、オリメさんも体力がついた。ん?オリメさんはまさか付いてくる気じゃないだろうな。


 などと考えているうちにコシのエチゼンヤ支店に着いた。スパ棟をいつものところに出す。


 さてとりあえずマリアさんとステファニーさんとで嘆きの丘に行きますか。え、オリメさんも付いて来るの?そう。


 馬車を出してもらい丘に向かう。ひと頃に比べたらずいぶん詣でる人は減ったようだ。すぐ馬車溜まりに着いた。


 丘の上の墓参りをして蒔いた実から育った木を皆んなで見上げる。樹高は高く幹は太くなっていた。まだお供物は絶えないようだ。人通りが絶えた時、この前のように床板を出し、ソファを置いてマリアさんとステファニーさんに座って貰った。上昇して梢の高さに至った。ずいぶん高くなった。梢辺りからは大陸が見える。すごい樹高だね。


 マリアさんとステファニーさんが海の向こうの大陸を凝視している。


 空気を読まないブランコは、床から身を乗り出し、梢にちょっかいをかけている。今回はバリア無しだから落ちるぞ。あ、落ちた。木の中に消えて行った。エスポーサが放って置いてと言っている。


 マリアさんとステファニーさんに十分な時間が取れたと思うので床板を下ろした。ブランコはいない。木の中から情け無い声が聞こえてくる。木の股に上から嵌まり込んだらしい。エスポーサがドラちゃんとドラニちゃんに何か頼んでいる。二人で木の股の両脇、下から頭突きを食らわせれば抜けるだろう、確かにそうかもしれんが痛そうだ。助けてやろうかと思ったら既に木の中から悲鳴が聞こえて来てブランコが飛んで来た。


 痛いよ痛いよとエスポーサのところに行ったが、バカねえと言われてお終い。今度は泣きながらこちらに来た。可愛いね。痛いの痛いの飛んでけをしてやる。治ったみたいだ。頭を擦り付けてくる。ヨシヨシしてやる。痛いのは気のせいだったろうと思っている。エスポーサは心配してないし、僕のも子供にするおまじないだ。可愛いからいいんだけど。一頻り木の中で遊んだドラちゃんとドラニちゃんが戻ってくる。ブランコが二人にありがとうと言っている。ブランコのこういうところが憎めないところだ。


 もう一度墓石を撫でエチゼンヤに戻った。


 さてセドリック執事長、アンナ侍女長にも入ってもらって大陸に出発する打ち合わせをした。一週間後に出発。

 僕、アカ、マリアさん、ブランコ、エスポーサ、ドラちゃん、ドラニちゃん、ステファニーさんで行く。え、オリメさんも行くの。大陸の服を見たいですか。そうですか。量産品はスパでアヤメさんが頑張っているからいいか。確かに今まで見たこともない服を見るのもいいかもしれない。新しいデザインを創る一助になるかもね。


 大陸でも携帯は通じるし、もし急ぎならアカなら一瞬で転移できる。とエチゼンヤの皆さんに安心してもらって、オリメさんも参加が決まった。ステファニーさんには巾着型収納袋を渡した。魔の森の水入り水筒は入れてある。それと劣化袋を通した巨樹の森の食料、余っていた板長さんの料理など、逸れても当面困らないように入れた。あとは自分で入れてもらおう。


 僕らは何も追加するものがないが、オリメさんは実家に戻り生地を大量に仕入れた。代金は屑石を持たせた。とんでもない貰えませんと返しにきたけど。しょうがない、少しグレードを落とした裁縫道具一式を作って進呈した。グレードを落としたと言っても世界樹製裁縫道具を除けば、世界に二つとない最高峰の裁縫道具だ。恐縮して受け取りを拒否されたが、職人としては欲しいし、受け取れないし、困ったようだった。オリメさんを借りるのでそれも込みということで何とか受け取ってもらった。


 板長さんからは、一週間の間、毎食時、その時出されたのと同じ料理を大量に頂いた。エチゼンヤ商会からは服とか日常生活用品とか大量に頂いた。貰いっぱなしもどうかと思うが、前に設置しておいたスパも大変活用されているようだし、まあいいか。

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