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目覚めた世界で生きてゆく 僕と愛犬と仲間たちと共に  作者: SUGISHITA Shinya
第一部

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066 スパエチゼンヤ計画始動 まずは王都へ向かう出発準備

 これから何をしようかな。


 温泉を掘ろう。スパエチゼンヤ計画始動だ。

 場所は王都郊外だろうな。人が来ないと儲からないしね。こちらに作るとしたらこぢんまりした高級スパだな。アカどう?やった方がいい。そうかい。みんないいかい。賛成。ありがとうね。


 それとステファニーさんの実力の底上げだ。大陸に行ける体力、戦闘力を得てもらわなければ連れていけないからね。


 エチゼンヤさんに相談してみよう。

 「エリザベスさん、相談があるのですが、時間をとっていただけますか」

 「いつでも良いわよ。今日は特に用もないから。旦那も店にいるわ。呼んできましょう」


 セドリックさんが呼びに行き、ローコーさんが戻ってきたので応接室で会議だ。セドリックさん、アンナさんも出席。シン一家も総出だ。


 「前に話していた、スパエチゼンヤですが、そろそろ始めたらどうかと思いました。もし始めてよければ、土地は王都外で、アカに温泉が出るところを探してもらいますので、そこを中心に作りたいと思います。どうでしょうか」

 「もちろんやりましょう」

 即答だよ、エチゼンヤ夫妻。


 「王都外の土地の所有はどうなっているんでしょうか」

 「王都内の土地に限りがあり、なるべく王都外に誘導するよう、外は土地を囲えば囲んだ人の所有になります」


 「かなり広くてもかわないんでしょうか」

 「広さに上限も下限もありませんでしたな。広く囲われるとは想定していないので切り取り次第ですな。トラヴィスが気づく前に既成事実を作ってしまいましょう」


 「じゃ明日から出かけて、用地確保したいのですが、エチゼンヤさんはどなたが来ていただけるのでしょうか」

 「私とアンナが行くわよ。面白そう。あなた良いわね」

 「ワシも」

 「あなたは番頭さんと店員と出かける表裏双方の仕事があったでしょう。留守番はセドリックに任せましょう。それとオリメとアヤメは連れていきましょう。本店内にもオリメショップを出さなければならないのでね。イサベルから高級下着を売りまくりたいので連れてきてくれと頼まれているのよ」


 「それとステファニーさんを連れて行きたいのです。大陸に渡るための基礎体力、戦闘力をつけてもらいたいので道中頑張ってもらいたいと思っています」

 「良いわね。私もシン様からいただいた鞭を振いたいのよ。おほほほ」

 ステファニーさんに悪影響がなければいいが。


 「それじゃ一行は、シン一家、エリザベスさん、アンナさん、ステファニーさん、オリメさん、アヤメさんでいいでしょうか。御者はどうします」

 「私もマリアもアンナもできるわ。それと本店と交代時期になっている侍女を2名追加しましょう。マリアにアンナと一緒に鍛えてもらいましょう」

 アンナさん、残念だったね。またまた研修旅行だよ。エリザベスさんの監督つきだ。

 え、御者はアカもできるの。最初から人化していくの。そうなの。

 「今回は、アカが最初から人化していくそうです。御者もできます」


 「幌馬車で行くわけにはいかないし。4頭立て馬車2台にしましょう。御者は十分ね。それと出発は一週間後よ」

 「はいわかりました。それまでに最初に使っていた湯殿棟より少し大きいスパを作って置いて行きましょう」

 「助かるわ。慣れというものは恐ろしいわね。もう以前の風呂とも言えない風呂とトイレには戻れそうもない。困ったわね。というわけであなた、バントーさんと店員をつれて出掛けて、今まで通りの生活をしてもらうことも大変意義のあることよ」

 エチゼンヤさんは、屁理屈だ。自分はスパではないかという顔をしているね。でも賢いから黙っているんだろうな。


 「それじゃ一週間後出発ね。なるべく襲いたくなるような馬車を用意しましょう」


 エリザベスさんが仕切ったような会議が終わった。オリメさんとアヤメさんにはエリザベスさんから、ステファニーさんには僕から話すことになった。

 

 ステファニーさんに、今度王都に出張するのでついてきてほしい。大陸に渡るための基礎体力と戦闘力をつけてもらいたいので戦闘には積極的に参加して欲しいと話した。

 ステファニーさんの目から涙がこぼれた。よほど故郷の大陸に行きたかったのだろう。


 武器は何が得意かと聞いたところ特にないがショートソードは大陸から持ってきたとのことであった。とりあえず見せてもらった。間違いなく名刀だね。王族に相応しい。だけどずいぶん傷ついている。研いでもダメな傷の付きようだ。厳しい逃避行だったんだろう。直して少し強化しておこう。あれ、だいぶ強化してしまった。刀身は形は同じだが、全く違う金属だ。でも見た目は元の剣と全く同じ。刀装具は綺麗にしただけのつもり。

 「拝見しました。直して強化しておきましたので使って下さい。何か他に欲しい武器が出て来たら教えて下さい」


 ステファニーさんに話をしたし、出発迄一週間あるからまた板長さんに料理を作ってもらおう。余裕を見て15人分、朝昼夕の3食、20日分を頼もう。旅の楽しみは食事だよね。違うの?

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