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目覚めた世界で生きてゆく 僕と愛犬と仲間たちと共に  作者: SUGISHITA Shinya
第四部

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469/499

469 鉱山都市ミネリア 魔物大襲来

 宴が始まったばかりだけど外で鐘が鳴り始めた。

 「やばいな。暴走ならいいが、襲来なら大変だ」

 鐘が激しくなる。

 観察さんから報告があります。たくさんの魔物が全方向からこちらに突進して来ると言っています。


 「魔物がたくさん四方からこちらに突進して来るようですけど」

 「襲来だ。迎撃準備、急げ」

 あっという間に会場から人がいなくなった。


 「客人はベアグマンの屋敷に引き上げてくれ。あの屋敷は丈夫だ」

 「よかったらお手伝いしましょう」

 「そうか。すまない。申し訳ないが一緒に城壁の上に来てくれ」

 駆け足で城壁に向かう。


 「暴走は何かに驚いて一斉に走り出す。ここが目的ではないから、発生地点から一斉に走り出すが、障害物は避けて通っていく。たまには城壁にぶつかるのもいるが少数だ。襲来はここが目的だ。魔物が増えすぎて餌がなくなるなどすると餌がありそうなところを集団で襲う。暴走ならいいが」


 城壁の下についた。ところどころに階段がある。アカを抱っこして登る。

 「ダメだ。襲来だ。四方から押し寄せて来る。昔あったという大規模襲来の規模だ」


 「ブランコ、後ろ三分の一を引かせて」

 「ウォーン」

 城壁の上を走って4箇所から吠えた。

 四方から押し寄せる魔物の後ろ三分の一がビクッとした。慌てて森の中に逃げていく。


 「半分くらい減ったでしょう。あとは殲滅すればいいかと」

 「簡単ではない」

 門が破られそうだ。門は二箇所。中から必死に抑えている。


 「プリメーロとリオンちゃんは目の前の門、プリメーラとフロランスちゃんは、後ろの門の前で門を守ってね。すぐ行って」


 プリメーロとリオンちゃんが門の前に飛び降りて、棒を取り出して、スパスパ魔物を切り刻んだ。プリメーラとフロランスちゃんも城壁の上を走って後ろの門の前に飛び降りた。観察ちゃんの映像では、こちらも棒でスパスパ。

 門のうちで押さえていた人は急に圧がなくなったのでびっくりしている。


 「エスポーサとブランコはバトルホースとベーベーを門から出して後ろから魔物を削って。他は展開し、城壁側から外に向かって殲滅。」

 エスポーサがブランコにまたがり城壁の上から飛び降りベアグマンさんの屋敷に走っていく。僕の眷属が城壁の上を走って散開して飛び降りて戦闘を開始していく。


 すぐ薙刀をもったエスポーサがブランコにまたがり、バトルホースとベーベーを先導してきた。

 「門を開けろ」

 門を守る人達はびっくりしたが、闘気あふれ魔物より怖いと思ったらしく、すぐ門を開けた。


 「魔物の後ろから削る」

 ブランコが嬉々として魔物に突っ込んでいく。ブランコが跳ね飛ばし、エスポーサが薙刀を振るいすぐ魔物の壁を抜ける。

 バトルホースとベーベーが後に続いた。バトルホースとベーベーは魔物の後ろを高速で周回して削り始めた。楽しそうだ。

 エスポーサはブランコにまたがって、走り回り森から出て来そうな魔物に薙刀を振るっている。一周したら恐れて出てこなくなった。


 城壁側では、ジェナ、ドラちゃん、ドラニちゃんが棒でスパスパ。ティランママとティランサンは閃光両断太刀、マリアさんは光跡剣、ステファニーさんは神聖鞭、オリメさんは暗殺剣、アヤメさんは暗殺針だ。どんどん前進し魔物が減っていく。


 僕はアカを抱っこして戦況を見ている。

 城壁の上に登ってきた住民は唖然としている。言葉も出ない。いや呟いている。

 「ただの棒なのに」

 只の棒、ネーミングが良くないな。そのうち考えよう。

 もうほぼ魔物は全滅状態だ。

 程なくして魔物は全滅した。


 「魔物の死体はどうします?」

 「い、いくらかは食料に」

 ハーマンさんが返事してくれた。


 「みんな外側から美味しそうなのを収納していいよ」

 わーいとジェナとチルドレンが外側に行ってめぼしい魔物を収納していく。

 みんなも外側から美味しそうな魔物を収納し始めた。


 「ではみなさんもどうぞ」

 城壁の上で魔物が消えていくのを見ていた住民のみなさんは要りそうにない。何軒かの魔物屋?肉屋?さんたちが門から荷車を引いて出てきて、一軒あたり数頭を城壁内に運んでおしまいのようだ。


 「あとはどうします」

 「一晩おいてくれ。そうすれば腹を空かせた魔物が食べて、満腹してねぐらに帰っていくだろう」

 「わかりました」

 僕はこっそり魔石を転移させて収納した。大量である。少しエチゼンヤさんの土産にしよう。


 「ではチルドレンの寝る時間になりますのでまた明日」

 僕らはベアグマンさんの屋敷に引き上げた。バトルホースとベーベーは道中綺麗綺麗して屋敷の人に預けた。


 「シン様、ありがとうございました。前に襲来があった時は門を破られ街中に魔物が雪崩れ込んできて大変な被害だったと聞いています」

 エトクロース執事長にお礼を言われてしまった。

 「ちょうど行き合わせたものですから」


 侍女さんに客間に案内される。なかなか良い部屋だ。二間続きだ。

 「僕たちは夕食はいりません。みんな働きましたのですぐ休みます。また明日」

 侍女さんに告げて、僕たちは魔の森の泉へ転移。観察ちゃんが客間に残ってくれました。


 綺麗綺麗してから、夕食です。

 今日も美味しい二百人衆の夕食をいただく。

 夕食後みんなで沐浴、ティランママとティランサンは縄張りを見回りして、ねぐらで寝るから明日日が昇るころ来るとのことであった。

 僕らはテントを出していつも通り就寝。お狐さんが来た。ゆっくり話を聞いてやって眠る。

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