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目覚めた世界で生きてゆく 僕と愛犬と仲間たちと共に  作者: SUGISHITA Shinya
第四部

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442/499

442 ティランママ、ティランサン、プリシラさんとスパーニア方面に行ってみる

 僕とアカは暇だ。ティランママ、ティランサン、プリシラさんと出かけよう。スパーニア方面にはあまり行ってないな。アングレア方面も通ったのは東西街道だけだな。飛んで行きたいけど、ドラちゃんがいない。あ、戻って来た。


 「置いて行こうとした」

 ジェナが申しています。

 なんて勘がいいのだろう。よしよし。

 ドラちゃんとドラニちゃんがすぐスパ棟で人化を解いて来た。ドラちゃんに乗って出発。もちろんジェナとチルドレンも観察ちゃんも乗っている。一路コシの上空へ。


 「あれがコシ。エチゼンヤ支店があるところです」

 すぐ国境になる。国境の手前で下に降りる。たまには歩いて国境を越えよう。


 国境では、アングレアとの国境と同じ。リュディアとスパーニアと一ヶ月づつ交代で国境警備を行うのだそうだ。

 特に書類も何も見せることなく、通過できた。


 いるね。魔物が。アングレアと比べてだいぶ多い。時々感度の悪い魔物が襲おうと出てくるがこちらをみて慌てて逃げていく。避けられています。


 しばらく進むと荷車隊に追いついた。3台だ。エチゼンヤコシ支店の人たちだ。塩などをスパーニア王都まで運んでいると言っている。しばらく一緒に行こう。


 はい、出て来ました。強盗です。

 「俺たちはー」

 言いかけた男の頭のてっぺんから顔の真ん中を通って、血玉がポツポツと。男はなんのことかわからないらしい。鼻の頭の血を拭いている。やがてどっと血が吹き出し、体が左右に割れた。

 二人左右に割れた。

 ティランママが大太刀を、ティランサンが太刀を下げている。すぐさま斬り上げられるのであろう。


 神流問答無用派、斬滅派、唐竹派、一刀両断派。何にしようか。わかりやすいのがいいか。

 神流一刀両断派。これにしよう。


 「ティランママ、ティランサン。剣の流派の名前を考えたんだけど、神流一刀両断派というのはどう?」

 「良い名をつけていただいてありがとうございます。これから聞かれたら、神流一刀両断派と名乗ります」


 「ちなみに今まであるのは、神流無手勝派、神流忍術派、神流必殺派です。武器は、人に知られていて名前をつけられたのは、エリザベスさん、イサベルさん、ステファニーさんの神聖鞭、マリアさんの光跡剣、オリメさんの暗殺剣、アヤメさんの暗殺針があります」


 強盗団は足がすくんで動けない。尻餅をついている男もいる。真に恐ろしいと逃げるどころではないのである。閃光両断太刀だとつぶやいた。


 支店の店員がすくんでいる男たちに縄をかけた。

 「こいつはいい。ちょうど上り坂だ。馬を休ませたい。馬の替わりをやってもらおう」


 男たちを縛った縄の一方が荷車に括り付けられる

 「すぐ先が上り坂だ。今から勢いをつけないと登れないぞ。登れなければ、さっき言っていたな、閃光両断太刀だ」


 「ティランママ、ティランサン、太刀に名前がついた。閃光両断太刀だそうだ」

 「ではもう一度」


 盗賊たちは慌てて全力で逃げ出す、いや引き出した。重い荷車が動き出した。20人くらいの盗賊が10人ずつ2台引く。必死だ。坂も登れるだろう。1台は馬を増やして引く。楽になったろう。

 僕らは迎賓館に転移した。そろそろ昼食でしょう。


 迎賓館では食事マナーです。観察ちゃんが神国からみんなを転移させて来ました。

 揃ったところで食事。みなさん、美しく上品に食べています。いいんじゃないでしょうか。


 「食事マナーは皆さん合格です。作った人も給仕する人も喜ぶでしょう。これにケチをつける人は形だけ追求している人です。そういう人は美味しく食事がいただけません。食事本来の目的を見失って、動作だけにとらわれているのは本末転倒もはなはだしい」

 エリザベスさんが辛辣です。


 「基本的に合格ですので、あとは色々な料理を食べてもらいましょうか」

 要するに珍しい料理を出してくれるというわけだ。楽しみだ。ブランコ、ドラちゃん、ドラニちゃんたちはもう涎がたれそうだよ。


 スパ棟に行って、お昼寝。

 午後の部開始、みんな頑張って。


 僕たちは続きだ。どこまで荷車はいったかな。坂を降りてしばらく行ったところで休憩している。周りが見渡せるから休憩場所にいいのかな。降りてみよう。


 「坂を登り切りましたね」

 「おかげさまでなんとか登り切りました。神流一刀両断派の閃光両断太刀が効きました」

 「閃光両断太刀と名前をつけていただいたので、せっかくですからもう一度」

 ティランママも面白い。

 チルドレンが手叩きしている。閃光、閃光と言っている。


 20人が立ち上がった。口々に言う。

 「引きます。出発します」

 「そうかい、それじゃ出発しよう」


 荷車が動き出した。僕らは先に行こう。

 「ではお先に」

 「はい、また会いましょう」


 僕たちはいくつかの城壁に囲まれている街を経由して夕方には王都をのぞむ地点に達した。続きは明日にしよう。スパエチゼンヤに戻る。ちょうど夕食だ。美味しくいただく。

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