433 ジェナ湖ピクニック
さて、今日はジェナ湖にピクニックだ。
朝食後、もう泉の広場に全員集まったようだ。
ティランママとティランサンもやって来た。それじゃ行きますかね。
砂漠に転移した。
砂漠の透き通った湖にみんな歓声をあげている。
託児所の園長さんと保父さん、園児さんが転移してくる。ゴットハルト夫妻と孤児院の人たち、子供たちが転移してくる。観察ちゃんは大忙しだ。
園児達はそもそも砂漠を見たことがない。周りを見渡しても一面の砂だ。砂、砂、砂という声が聞こえる。
その砂漠に静かに水をたたえる湖。川も湖も魔物がいて近づけない。絶対近づいてはいけない場所だ。こんな近くで湖を見たことはないのだろう。
園長さんが園児に注意する。
「この湖はシン様の作ったジェナ湖と言って、魔物はいません。魔物がいないのはここだけですよ。帰ったらまた湖や川に近づいてはいけません。魔物に水の中に引き摺り込まれてしまいます。いいですか。わかりましたね。魔物がいないのはここだけです。ではシン様に感謝して一日遊びましょう」
今日は自由にやってもらう。特に挨拶もなし。
簡易トイレはたくさん設置した。
託児所と孤児院の保父さんと二百人衆でテーブルを並べて何か準備を始めた。屋台らしいよ。昼少し前から始めるらしい。
日除付きの簡単な小屋も作っている。昼寝のためだろうね。
湖の浅いところはすでに水は温かくなり始めている。子供たちはじゃぶじゃぶ遊んでいる。
保父さんが託児所と孤児院の子供達に泳ぎを教えている。すぐには泳げるようにはならないだろうけど、まずは浮き方を教えている。それだけで随分違うだろう。魔物がいない川や湖はないから、浮ければ十分だろう。
僕たちはオリメ商会謹製の水着だ。テントを出してその中で着替えた。ジェナとチルドレンは泳ぎに行った。神父さんたちも二百人衆も今日は家族サービスだ。のんびりしていていいね。
僕の周りも皆さん水着だ。みんなプロポーションがいいからね。今日はアカも人化して水着。アカが一番だよ。うん。
ゴードンさん一家が泳ぎに行った。みんな泳げるからね。
目立つね。僕の一家。周りは神国の美女が固めているからね。美女すぎて誰も近づけない。
エレーネさん、大君、ラシードさん一行には水着を進呈した。
大君、奥さん、コジローちゃんには、コマチさんが、ラシードさんの奥さんにはラシードさんが泳ぎを教えている。ヒバさんはコマチさんの手伝いに行った。コジローちゃんが真っ赤になっている。面白い。
線指輪もしているから今日中にはなんとか泳げるようになるんじゃないか。
バトルホースとベーベーは遠くで自分たちでレースをやっているらしい。なかなか白熱していると観察ちゃん。人参を一頭一本ずつ出して賭けをしているらしい。胴元はハビエル神父で掛け金が人参だから全部還元しているそうだ。へえそうなの。
のんびりした時間が過ぎていく。
屋台が営業を開始した。お代はもらわないみたい。関係者しかいないからね。いい匂いが漂ってくる。湖の沖からジェナとチルドレンが高速で泳いで帰ってくる。線指輪をしていない人にはすぐ軽く保護をかけた。
「おとたん」
いいかけて気づいたらしい。怪我をさせた孤児院の子供たちがいるからね。ブランコたちも心配そうだ。
「大丈夫だよ。今日は保護をかけた。少しぶっつかったくらいでは怪我はしない」
ゴットハルト夫妻にも言っておこう。アカが言いに行ってくれた。
ジェナ達にエスポーサと観察ちゃんがついていく。アカも合流した。大丈夫だろう。
みていると孤児院の子供達にジェナが聞かれている。
「お姉ちゃんと前に遊んだけど、今日は来てないの?」
「うん」
「そっかあ。またあそぼと言っておいて」
「うん」
孤児院の子供は普通に成長している。遊んだ子供も大きくなっていると思っているらしい。ジェナは成長しないからね。
悪い記憶がなくて良かったけど、ジェナは少し寂しいようだ。
それでも一緒に屋台を回って‘おねえちゃん’におやつをもらっている。妹ポジションになったらしい。
少ししたらみんなで戻って来た。アカがジェナを抱っこしています。
少し遊んで、昼食。ジェナ達は日除の下で昼寝。
バトルホース、バトルベーベーも戻って来て食事。二百人衆が世話してくれる。
留守番との交代も観察ちゃんがあちこちでやってくれている。今日一日でみんな魔物のいない湖を経験できるだろう。
ジェナはブランコ、ドラちゃん、ドラニちゃん、チルドレン、観察ちゃんと何処かに遊びに行った。小さな子供と仲良くなっても辛いからね。お狐さんの気持ちが良くわかったろう。チルドレンはありがたいね。
お狐さんは今日は来ていないよ。知らない人が多すぎるからね。




