430 世界樹の元にティランママ、ティランサン、フロランスちゃん、リオンちゃんを連れて行く (下)
ジェナが起きて昼寝は終わり。では行こう。
順調に巨樹の森の入り口についた。フロランスちゃんもリオンちゃんも、ティランママとティランサンもみんなすんなりと入れた。やっぱり。アカがちょいちょいしたからだな。
いつもの川に寄って水筒を沈めておく。それから竹林を経て河原で一泊。竹水筒も作った。もう十分だろう。
朝心地よく目覚め、朝食後、泉まで行き、僕とアカ、ジェナの竹水筒を沈めておく。みんなは飲んでいる。美味しい。
それから果樹園、野菜畑、穀物畑、岩塩畑をまわって収穫。お狐さんは山菜、観察ちゃんは木の実をせっせと収穫している。果樹、岩塩も収穫しているよ。一回り終わったので里芋畑へ。里芋がおかえりと言っているようだ。
かき分けて世界樹の広場に出る。
みんな世界樹の元へかけて行って抱きつく。来たことがなくてもすぐ世界樹とわかるらしいよ。
『みんなよく来てくれたわね。みんなは私の子供。いつでも来ていいんだからね』
それから、フロランスちゃんとリオンちゃん、ティランママとティランサンに、いつもの説明があった。数万年生きると言われてびっくりしているけど納得している。アカのちょいちょいの結果だろう。フロランスちゃんとリオンちゃんの線指輪はバングルにしてくれた。
『ティランママとティランサンは人化ができるようにしましょうね。下の世界に戻ったら「人化」と心の中で唱えてみてね』
それからしばらく世界樹さんとみんなお話ししている。お狐さんも十分お話ができたようだ。観察ちゃんもいる。こちらに居着いているのかね。なぞの観察ちゃんだ。
少し里芋を収穫させてもらって、今日は森の恵みで夕食、そのまま広場で横になって就寝。ジェナは思う存分あっちへごろごろこっちへごろごろ、最後はブランコにぺろしてもらってぐっすりだ。チルドレンもさすがに疲れたみたいでぐっすり。
朝になってお狐さんは世界樹に抱きついてアウアウ話をしている。
森の恵みで朝食。
さて帰ろうか。
もう一度みんなで世界樹に抱きついて挨拶。
『また帰って来るんだよ』
世界樹にお別れを言って果樹園などをもう一度巡り、泉へ。僕とアカとジェナの水筒を引き上げみんなで水を飲む。河原を経て竹林、巨樹の森から出る寸前の川に寄って竹水筒を引き上げる。ティランママとティランサンに進呈する。
巨樹の森を出る。アリさんがいた。人数が増えたと言っている。よく見ているね。えらいえらいと褒めてやると喜んでいる。またね。
台地の端で一泊しよう。綺麗な夕景を見てもらおう。
台地の夕景を見たことのない人は驚いている。夕景そのものを愛でる余裕、文化がなかったからね。でも美しいものは美しい。見ればわかる。フロランスちゃんもリオンちゃんもティランママ、ティランサンも初めてだろう。日が沈むのをじっと見つめている。少しでも心が豊かになるといいね。
今日もテントを2張りだ。この間と同じ組み合わせ。観察ちゃんは相変わらずテントから出たり入ったりしている。空気が薄いし空が近いから星がよく見えるのだろう。日の出も見てもらいたいからね。早く寝てもらった。
日の出前、アカと台地の端で座っている。すぐドラちゃん、ドラニちゃん、お狐さん、観察ちゃんが起きて来た。抱っこ、抱っこだ。
かわりばんこに抱っこして撫でてやります。みんな起きて来た。
「ほら、日が昇るよ」
みんなで日の出を見る。静かな時間だ。いいね。日が昇り切る頃には翼竜が飛び出す。一日の始まりだね。
僕らもテーブルを出して食事だ。二百人衆の料理だよ。美味しい。醤油も味噌も使ってもらっている。
食事が終わって少し休憩して、さて行きますかね。崖から飛び降りよう。リオンちゃんはドラちゃんが乗せた。次々に飛び降りる。ティランママとティランサンも飛び降りた。お狐さんは僕がバリアを張って抱っこだ。みんな無事に着陸。
「泉まで行くよ」
泉について水筒を引き上げる。ティランママとティランサンに進呈する。
ブランコとドラちゃん、ドラニちゃんが泉に飛び込む。ジェナもチルドレンもティランサンも飛び込んで遊び出した。お狐さんもジェナに呼ばれて泉の中で遊んでいる。
僕はシャワー棟をだして、ティランママとティランサンに人化の練習をしてもらう。ティランママにはエスポーサがティランサンには多少不安なブランコが指導した。ティランママはすぐ出来たようだ。ティランサンも教える方が少し難点があるが生徒が優秀なので出来たようだ。世界樹製の服がバングルに入っていたので着てもらう。
ティランママはガッチリした体格だ。広い肩幅、しっかりした腰、筋肉質で出るところは出て凹むところは凹んで万能スポーツウーマンの理想形と呼べばいいか。ティランサンは青年になる寸前だね。こちらも筋肉質で肩幅は広い。足腰はしっかりしている。
では進呈しよう。
「人化した時の武器だよ。いらないかもしれないけど、みんなにも渡しているからね」
ティランママには大太刀、ティランサンは太刀を渡す。
「ありがとうございます」
二人して礼を言われた。
ティランママが大太刀をすらっと抜いた。振ってみる。感触がしっくり来るみたいだよ。ティランサンも太刀を抜いた。振ってみる。こちらも手に馴染んだようだ。
「すっかり自分の一部のようです。力強く、美しい大太刀と太刀をいただき、ありがとうございます」
「それは使用者権限がついています。人は持てません。世界樹との繋がりを示すものだから、使わないでしまっておいてもいいし、もちろん必要な時には使ってください。刃こぼれすることはありません」
「わかりました。大切に使わせていただきます」
「みんな上がっておいで、人化して世界樹の服を着て神国に戻るよ」
シャワー棟で人化してもらった。フロランスちゃんとリオンちゃんの服もバングルに入っていた。アカも人化、僕も青年。お狐さんはお狐さんのまま。いいんだよそれで。シャワー棟を収納して、さて戻るか。神国に転移。




