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目覚めた世界で生きてゆく 僕と愛犬と仲間たちと共に  作者: SUGISHITA Shinya
第四部

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415/499

415 滅びの草原一周確認ツアー 大湖から氷原へ

 朝になりました。エリザベスさんとイサベルさん、チルドレンは観察ちゃんが転移してそれぞれのテントに連れて行きました。


 ジェナをエスポーサが抱っこして朝食をしてから出陣です。お狐さんは帰って行きましたよ。

 甲板に降ります。


 「では今日も頑張りましょう。交代する人、馬は観察ちゃんが送り迎えします。前に来てください」

 観察ちゃんが送って交代の人を連れて来ました。神父さんの家族が中心だ。あとは二百人衆だ。

 「では揃ったようですので、早速始めましょう。昨日と同じスタイルです。班分けは張り出しておきました。いいですね。それでは、船は今日の停泊地まで前進しますので船尾から、陣立の後ろの人から降りてください」


 降りてとは、飛び降りることかと参加者一同。三馬鹿は悟りを開いています。

 二日目も特に異常なし。

 三日目に突入。夕方全員が船上に無事集まった。馬もベーベーも帰って来た。では挨拶しよう。


 「どうもみなさん、お疲れ様でした。これで湖の訓練内容は参加者全員が習熟したと思います。今日はゆっくり休んでください。夜の間に次のステージまで船をすすめておきます。明日の朝は楽しいですよ。ではみなさんゆっくりお休みください」


 僕らはブリッジへ。向こう岸へ向けて舵を切って、あとは自動操縦だ。レーダーは観察ちゃん。ソナーでも海の中を調べているらしいよ。海図でも作るのかな。

 船は夜の海を高速で航行する。

 観察ちゃんに任せて、僕らは上の階の自宅へ。


 エリザベスさんとイサベルさんが来て、夕食にしてお風呂に入って、エリザベスさんの部屋だ。チルドレンは枕を抱えてくるのでジェナとお狐さんと観察ちゃんに任せて一室で寝てもらう。


 僕もぐっすり寝てしまいます。明け方観察ちゃんに起こされます。

 『シン様、シン様。湖に氷が流れているようになったよ』

 『はいよ。今行く』

 そっとアカとブリッジに転移。


 外は真っ白だね。微速前進だ。だんだん氷が厚くなって来たと観察ちゃん。もう少し前進しよう。一面氷になった。停止。船が移動して水面が見えていたところもすでに氷になった。みんな起きて来た。


 「真っ白ね。どこもかしこも真っ白。こんな景色は見たことないわね」

 エリザベスさんだ。僕も見たことはない。下調べをしたドラちゃん達を除いてみんな見たことはない。急いで下に降りた。


 みなさんテントから出ている。白い平原を見てびっくりして寒さに震えている。

 「みなさんフード付きの極寒、極熱対応服を着て、ブーツをはいて、狐面をつけてください。凍ってしまいますよ」

 エスポーサが言ったのを聞いて、慌ててテントに入って着替えている。


 さて朝食は凍ってしまいますね。一応テントは耐熱耐寒になっていますが、小さいテントが数多くでは効率が悪いね。大きなテントを出しました。

 「自分たちのテントは収納して大テントに入ってください」

 エスポーサの指示に従って急いでテントを収納して大テントに入って来た。


 「大テントの中の温度はあまり外の温度と違うと大変ですので5度程度です。狐面は外して大丈夫です。氷の上を進む間は、休憩と食事と夜は大テントを出しますのでお使いください。外では氷の彫刻になってしまいます。外に出る時は必ず、狐面をつけてフードをかぶってくださいね。凍ると厄介です。馬とベーベーはバトルホースとバトルベーベーになりましたので、外で平気ですが、一応狐面はしてください」

 何人かが外に行く。狐面をつけさせてなかったのだろう。すぐ戻って来た。


 「何かと便利なスコップとロープを進呈します。それと小型ツルハシのようなものも進呈します。アイスアックスと言います。氷斧といえばわかりやすいでしょうか。各自の収納にプッシュしておきました。これですよ」

 僕がスコップとロープ、アイスアックスの見本を見せる。

 「アイスアックスは見ての通り武器にもなります。先端は尖っていますから気をつけてくださいね。スコップも武器になるかもしれません。使っていただいてもいいです」


 「今日は交代はいますか。いないようですね。朝食後テントの前に集まってください。転移で下に降ります。まだ氷の下は水ですから、お気をつけください。氷が割れると下は氷のような水です」


 エスポーサの注意が終わって食事が始まる。収納から出したから温かいものは温かいままだ。あちこちで湯気がたちのぼる。

 食事が終わってテントとシャワー棟を収納して、船から離れた氷上に転移した。船を収納。船があった水面は瞬く間に氷で塞がれて行く。


 「今日は氷の上ですね。滑ります。足を爪と言いながら氷に軽く打ちつけてください。靴の底から爪が出て歩いても滑りにくくなります。力を入れてはダメですよ。氷が割れてしまいます」

 エスポーサの説明の後みなさんトントンとやっている。爪が無事に出たようだ。


 天馬達は浮いて歩けばいいので全く問題なし。

 天馬に至らないバトルホースとバトルベーベーは足底のバリアを鋭く凸凹させることを思いついたらしい。なんだか武器が増えたような気がする。あ、天馬も真似した。ヒヒン、ベーベー、と笑い合っている。


 子供と赤ちゃんはどうしようか。そりかな。作った。一頭立て馬橇だ。バトルホース用だから大きい。希望者全員乗れるだろう。


 エスポーサが説明する。

 「班分けは看板通り。赤ちゃんと小さなお子さんは馬橇でいいですよ。御者は神父さんが交代で行います。馬は自分の馬ね。いいわね。休憩ごとに交代でいいわよ。まずは手近なあなた。よろしく」

 嫌はいえない神父さんであった。自分の馬を橇に繋ぐ。


 子供と赤ちゃんが次々乗って来る。

 「落とさないでね。赤ちゃんは中程に乗せて外側は大きい子。橇は真ん中を走りましょう」

 橇に乗り込み終わったようだ。

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