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目覚めた世界で生きてゆく 僕と愛犬と仲間たちと共に  作者: SUGISHITA Shinya
第一部

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041 滅びの草原の調査実施と結果報告

 翌朝、草原に出かけた。街道から100キロほどみんなで駆け足した。ドラちゃんはアカの背中に乗ったり飛んだりしていた。少し休憩し、みんな元のサイズになってもらった。


 「じゃこれから魔の森の入り口までこの間通ったところを辿っていくよ。地面が傷ついて居たりしたら修復して行こう」


 かなり凸凹しているね。相棒を平らになあれと言いながら水平に振る。マリアさんもロングソードを水平に振る。マリアさんにはロングソードを片手で振る時のバランス用片手棍を渡した。キラキラして綺麗だ。格段に動きやすそうだ。片手棍で殴ってもいいしね。ドラちゃんも尻尾を水平に振る。三人で横一列になって進んでいく。平になった。その後アカが草生えろと言って、ブランコとエスポーサが水やりする。少し行って振り返ると緑の草原になっている。


 自然破壊はいけないからこんどは速度を抑えよう。

 ブランコがつまらないって。空の高いところを駆ければ全速でいいよ。あ。飛んだ。全速で縦にグルグル回っている。目を回して落ちた。エスポーサに水をかけられた。まっすぐ飛べるようになるまでゆっくり飛ぶのよと諭されている。賢夫人だね。


 一日2、300キロくらい進んで5日で魔の森についた。魔の森の泉でブランコとエスポーサの水筒に水を補給する。ついでに皆んなの水筒にも補給する。底が知れないね、この水筒は。露天風呂を出してわいわいと入浴してテントで寝た。


 翌朝、水筒を泉から引き上げ帰ることにする。帰りは楽をしてドラちゃんに乗って空の旅だ。街道から見えるといけないので街道から大分離れたところで地上におりた。あれまずい6日で済んでしまう。露天風呂を出し、テントを出し、マリアさんにゆっくり料理してもらい、のんびりとキャンプだ。


 翌朝、街道までゆっくり駆けた。街道は歩いた。西門についた。皆さん慣れたようで何事もなく街に入れた。


 冒険者組合に報告に行こう。皆んなには従魔待機所で待っていてもらう。ドラちゃんはフラフラついてくる。まあいいやね。末っ子だし。


 受付嬢の元に向かう。こちらに気がついた。

 「こんにちは」

 顔を背けられた。


 「調査の報告に来ました」

 「向こうの窓口に行ってください」

 隣の受付嬢は奥に逃げた。他の嬢は冒険者の袖口を捕まえ離さない。冒険者も心得たもので半身になってこちらに背を向け、嬢と仕事のフリをしている。


 「他の窓口は塞がっているようですが」

 渋々こちらに向き直った。

 「それで調査はどうでしたか」

 「ところどころ草原が荒れていましたが、帰りには回復していました」

 「本当に見てきましたか」

 「もちろん」

 「証拠を出してください」


 エリザベスさんの話だとここで魔物の角でも出せばいいんだね。何かあるかな。おお立派なツノがあった。最初草原に踏み入れた時狩った牛もどきの角だ。よし、出そう。ほれ。

 キャー。


 騒然となった。悪い悪い。牛もどきの本体ごと出してしまった。冒険者が押しひしがれている。壁と牛もどきに挟まれている冒険者もいる。体長10メートルはあるからね。角の上にドラちゃんが止まってドヤ顔してるね。


 奥から偉い人が走ってくる。牛もどきがあまりに大きいから最初は気づかなかったようだ。やっと気づいた。止まった。後退りしている。これ部下を庇わなくていいのかい。本性が出るね。あ、ドラちゃんが前足で角を抑え尻尾で牛もどきの首を叩いた。でろーーんと舌がでた。

 ギャーと偉いさんたち。逃げちゃうの。え。自分たちだけで逃げちゃうの。


 受付嬢に聞こう。

 「証拠品を出したけど、どうする」

 「しまってください、しまってええ」

 受付嬢は根性あるね。根性なしのドカドカオオトカゲと偉いさんたちとは違うね。それではしまおう。

 「はあはあはあ」


 「で、報告書だけど」

 「書いときます。二度と来ないでください」

 「報告書にサインが必要なんじゃないの」

 「後で冒険者にエチゼンヤさんに持っていってもらいますからサインしてください」

 「そう、じゃ帰っていい?」

 「二度と来るなーーー」

 帰っていいそうだから従魔待機所に行って皆と合流してエチゼンヤへ戻る。

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