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目覚めた世界で生きてゆく 僕と愛犬と仲間たちと共に  作者: SUGISHITA Shinya
第四部

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396/499

396 オリメさん認定織物工房がある街で (中)

 ああ、ああ、うるさいね。その辺も固定。静かになった。

 念の為水を飲ませてみよう。頭を水の球でおおう。飲んでる飲んでる。半死半生だけど。溺死してはかわいそうだからちゃんと治してやった。お腹は水でパンパン。すぐトイレだろう。


 アカがここに置いといてはいけない。余計な噂が立つと言っています。どこかにないかな。観察ちゃんがいいところがあると言っています。それじゃポイして来て。観察ちゃんが三人を連れて転移していきました。ブランコ、ドラちゃん、ドラニちゃんも一緒に行きました。どんなところか興味があるのだろう。


 観察ちゃんが転移した先は島だ。

 周りは断崖絶壁。島の周りは一周50キロくらいか。船で航海したときに見つけたのだね。ブランコが何もいないよと言っている。ドラちゃんが何も果物がないと言っています。ドラニちゃんが川はあるよと言っている。水は飲めるわけだ。観察ちゃんの映像によると遠くにうっすらと陸が見える。こちらの大陸だ。望郷の念にかられるわけだ。海は魔物だらけだから脱出不能だ。船も全く来ない。漂流船もない。島では自死は出来ないようにしておこう。まさに監獄島だ。いいところを見つけてくれた。戻っておいで。

 戻って来た三人組は、ジェナのところに転移していった。妹おもいだからね。


 身代わりお姉さん一号と馬車の中に転移。

 身代わりお姉さんは帰そう。なに?下着姿は恥ずかしいの。そうなの。それじゃ服を着てもらって、エスポーサにエチゼンヤスパ支店のオリメ商会に戻してもらった。

 程なく警備一号君と仲良くなったらしいよ。仲良く警備に励んでいるらしい。今度は女性も遠慮なく捕まえられるとのことだ。


 馬車の中に戻るとエリザベスさんがニヤニヤしている。観察ちゃんから聞いたらしい。

 「また刑が増えたわね。筒腐らしの刑ね。当然の報いよね」

 日が翳って来た。馬車の外に出よう。

 夕方まで店を開いていたが、だいたいみなさん買い物が終わったようだ。


 小太りおじさんがやって来た。

 「エリザベス様、今日はぜひ当家にお泊りください」

 「今日はお客さんの坊ちゃんを連れているから、街の外で野宿をするわ。お構いなく。明日朝から仕事を見ましょう」

 「そうですか。明日の朝はお待ちしております」

 小太りおじさんが帰っていく。


 「引き上げるわよ。街の外で野宿よ」

 みんな喜んでいる。喜ぶか普通。

 街から出て街から直接見えない所まで進んで、角を曲がって全員を転移させる。後をつけて来た連中はまごまごしている。角を曲がったと思ったら見えなくなった。探しているが見つからない。


 移動用スパ棟を設置した丘の上まで転移しました。

 ジェナがスパ棟から出て来た。大丈夫そうだ。エリザベスさんとジェナと中に入る。店員さんはアンナさんが収納から出したテントだ。豪華テントだからゆっくり休めるだろう。


 まとめ役さんは起きていた。

 「外でみんなで夕食にしましょう」

 外に出て、テーブルを出して、食事は板長さんの食事だ。

 まとめ役さんはエリザベスさん、アンナさん、店員さん、僕らと一緒に食事だ。馬は店員さんが世話してくれたから飼い葉を食べている。

 みんなでテーブルについた。


 「ごめんね。もっと早く気がつけばよかったけど遅くなっちゃった。オリメさんに工房が認定されて、代官に欲が出てしまったのね。明日は片付けるからそうしたら元に戻ってちょうだい。仕事はゆっくりでいいのよ。良いものをゆっくり余裕を持って作ってもらえればいい。それがオリメさんも含めて私たちの願いよ」

 まとめ役さんは涙ぐんでいる。


 「さ、食事にしましょう」

 「みんなにも食べさせてやりたい」

 ドラちゃん、ドラニちゃんが行ってくれるみたいだ。アンナさんがドラちゃんに夕飯の分を渡している。


 「手紙を書きましょうね」

 エリザベスさんが手紙を書いて、ドラちゃんとドラニちゃんが転移して行った。

 程なくして帰って来た。みんな喜んでいたとのことだった。


 夕食が済んで、僕たちは移動用スパ棟へ。まとめ役さんも一緒だ。

 アカとジェナ、エリザベスさんとエスポーサがまとめ役さんと風呂へ。僕と、ブランコ、ドラちゃん、ドラニちゃんで風呂だ。勿論遊ぶ。お狐さんも来た。みんなで遊ぶ。ジェナも来た。遊びたいのだろう。十分遊んだ。


 風呂からでると女性たちも出て来た。お狐さんがまとめ役さんをみて僕にしがみついて来た。会ったことなかったからね。

 大丈夫だよ。


 まとめ役さんはクスッと笑った。

 「かわいいですね。昔はこの地方にもお狐さんがいたそうだけど、今は全くいなくなってしまったわ」

 お狐さんがまとめ役さんをちらっと見る。尻尾を振っている。ポンと飛び降りてまとめ役さんのところに行った。体を擦り付けて戻って来た。お狐さんという言葉が嬉しかったのかもしれないな。


 さて寝よう。エリザベスさんとアンナさんとまとめ役さんとで何やら話している。それぞれ一室用意してあるから僕らは先に寝室に下がった。


 朝起きるとまとめ役さんとアンナさんはすでに起きていた。エリザベスさんも起きて来た。お狐さんは帰って行きました。


 外に出て、みんなで一緒に食事。もちろん縫子さんにもドラちゃんとドラニちゃんが朝食を届けました。

 まとめ役さんには事が片付くまでスパ棟で待っていてもらいます。

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