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目覚めた世界で生きてゆく 僕と愛犬と仲間たちと共に  作者: SUGISHITA Shinya
第四部

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340/499

340 お狐さん、プリメーロ、プリメーラを連れて世界樹の元へ 魔の森を通って崖上まで

 一夜明けて、今日は世界樹の元へ行く日だ。

 朝食が終わってしばらくするとプリメーロとプリメーラが両親とやって来た。

 今日もリュックを背負っている。収納があるからいらないんだけどお気に入りらしい。


 じゃあ行きますか。ドラちゃんが大きくなってみんな乗った。見送りが多いね。ドラちゃんが浮き上がり見送りの人たちの上を一回りして魔の森のいつもの入り口へ向かう。すぐ着いて着地。


 魔の森の入り口に着いたが、いつも通り魔物は寄って来ない。遠くで見ている。脅かしても可哀想だから、知らんふりだ。最初は襲ってきたものだけど。


 ジェナとプリメーロ、プリメーラに泉目指してゆっくりと先に行ってもらう。僕らは少し離れて後からついていく。後発組の先頭はドラちゃんとドラニちゃん。何かあっても一番早く着きそうだから。転移を除いてだけど。それと観察ちゃんが近くにいるはずです。


 お狐さんの魔除けの効力にアカがバリアを張りました。そういうことは世界樹と僕とアカしかできないけどね。


 来た来た。魔物が三人に近づいて行きます。小さい子供をパクッとしてやろうという意気込みが伝わって来ます。三人が細い棒を取り出した。枝の方だ。魔物が小さいからかな。

 3メートルくらいのクマ型魔物が三人を取り囲んだ。ジェナたち新三人組が走って魔物の頭あたりまで飛び上がってビュンビュン棒を振う。あっという間に3頭の魔物が首から血を噴き出して倒れる。あと2頭いたが逃げた。


 「おとたん。見て見て。頭を落とすとゴロゴロ面倒だから、首の血筋だけ切った」

 「そうかい。三人とも上手だったよ」

 僕は褒めて伸ばすのです。


 魔物の血が止まったら、ジェナが魔物を汚れ飛んでけして三人がそれぞれ収納した。強いね。しかし細い棒がそんなに切れ味がいいなんて知らなかった。チャンバラごっこのおもちゃくらいだと思っていた。


 「おもちゃにしては危なすぎます」

 とマリアさんに言われてしまった。

 何回か魔物が出て来て、その度に細い棒で新三人組が危なげなく倒して進む。


 「休憩にしよう」

 オヤツを食べて少し休んで、連続では疲れてしまうだろうから三人にブランコに乗って後ろに下がってもらう。


 先頭はステファニーとマリアさん。ブランコの両脇にドラちゃんとドラニちゃん。その後ろがオリメさん、アヤメさん。

 お狐さんを抱っこした僕がアカに乗って続く。森に入った時からずっとお狐さんは目を閉じてしっかり僕にしがみついている。いい子だよ、本当に。森に入るとき戦闘の音は聞こえないようにしてやった。

 殿はエスポーサ。

 新三人組はもっと、もっとと言っていますが無視。僕だって何時も甘やかしているわけではないのです。


 流石に魔物は襲って来ません。昼食まで順調に進みます。

 昼食後に昼寝をして、さて出発。朝と同じ布陣です。


 魔物が波状的に襲って来ます。新三人組が問題なく片付けて休憩。休憩後はまたステファニーさんとマリアさんが先頭。魔物は襲って来ず、魔の森の泉についた。


 竹水筒を泉に沈めて水を補給。みんなも補給している。朝までそのままだ。

 シャワー棟を出しシャワーを浴びて、二百人衆の料理で夕食。テントを出してみんなでいつも通りくっついて寝た。

 お狐さんは怖かったのかな。いつもよりくっついてくる。抱き上げて胸の上に乗せてやった。やっと安心したらしくスースー寝息が聞こえるようになった。


 朝起きてもお狐さんは僕のそばを離れない。いいよいいよ。それで。朝食を食べ、水筒を回収し、昨日と同じ配置で行く。休憩まで新三人組が先頭、休憩後は後ろに下がりステファニーさんとマリアさんが先頭。

 午後の休憩のすぐ後に崖下まで着いた。


 恒例のドカドカオオトカゲが3頭出て来た。ステファニーさんとオリメさんとアヤメさんで2頭、ジェナとプリメーロとプリメーラで1頭担当とした。

 ステファニーさんたちはあっという間に2頭倒した。

 ジェナたちも棒を出してぽんぽん叩いてあっという間に倒してしまった。強いねえ。もちろん新三人組に一頭づつ進呈しました。


 見てたね。ドカドカオオトカゲ親子。成長が遅くなったようだ。この前と変わらない。

 「元気だったかい?」

 「おかげさまで達者に過ごせています」

 「神様ありがとう」

 おお、進化したな。


 この間とれた神国産の果物をやろう。新三人組に渡すとポンポン口のあたりに上手に投げる。楽しそうだ。


 その後ジェナたちは子トカゲと押し相撲をして遊び出した。三人が強いので子トカゲは涙目だ。

 よしよし。愛いやつ。水を球にして2頭に投げる。ごくんと飲んで体が光る。名前をつけてやろう。ティランママとティランサンだ。体が光るね。アンクレットをつけてやろう。母子にアンクレットをつけてやった。体が光る。

 今度は子トカゲは三人に耐えられるようになった。ジェナたちの遊び相手が増えた。良かった。良かった。

 親バカとみんなの声が聞こえます。


 それでは崖を登りましょう。

 ブランコが先頭、ジェナたち三人が続く。

 ドラちゃんとドラニちゃんはジェナたちの下でふわふわ浮いている。落ちたら助けようと思っているのだろう。えらい、えらい。二人とも褒められて嬉しそうだ。


 ジェナはもちろん、プリメーロとプリメーラも安定して登っている。翼竜地帯を抜けてどんどん登る。だんだん空気が薄くなるがそれを物ともせずに登って行く。休憩もせずに登って行く。ブランコに続いて登り切った。


 崖の上から三人が顔を出した。

 「おとたん、おかたん、おねたん。早く早く」

 はいはい。今行きます。

 この前と同じでちょうど夕方になった。みんなで夕陽に照らされる下界の森を眺めた。

 スパ棟を出して一泊です。

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