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147 孤児院を立ち上げる

 さて、保父さんも頑張っているし、孤児院の改修も終わったそうだから、そろそろ孤児院を立ち上げますか。

 孤児院を見にいくと、スラムと下町の境にある。なるほどな。施設は綺麗になっていた。これならいいだろう。


 とりあえず三馬鹿ハルトを経営者にして、現場は奥さんやおばあさんにやってもらおう。三馬鹿ハルトに経営ができるのかという疑問もあるが、遠からず奥さん連中に乗っ取られて、三馬鹿ハルトは子供の相手と警備だろう。

 30人衆には、孤児院とスパエチゼンヤの託児所をローテートして働いてもらおう。やや人数が多いが、孤児院を展開するには人材が必要だから、孤児院の仕事を覚えてもらうということでいいか。


 まず30人以外の職員を募集しよう。30人の家族に呼びかけた。子育てを終わった人、孫に手がかからなくなって暇になったおじいさん、おばあさんなどが手を挙げた。孤児院は24時間稼働だから住み込みの人5人、夜間は住み込みに加え当直2人を30人から出す事にした。夜間も昼間も収容人数に応じて可変だ。あとは運営してみて変更してもらおう。

 現場の責任者は、住み込みの人で、30人の家族に線指輪を渡した時、最初に受け取った人だ。ゴットハルトさんの奥さんだった。よし、体制は大丈夫そうだ。


 改修した施設の披露を行おう。広く知ってもらった方がいいからね。最初は名誉総裁、宰相などだ。これは近所の人たちに安心してもらう意味もある。次は広場の商人、近所の人など。孤児院を再開したので、困っている孤児がいたら紹介してくれと頼んだ。


 披露が終わってもなかなか入所者が来なかったが、最初に来たのは広場の商人が連れて来てくれた子だ。いつぞやの孤児だ。

 ゴットハルトさんの奥さんが、苦労しましたね。これからここで暮らしましょうね。大人になるまでにしっかりと働けるようにいろいろ身につけてもらいます。などと言っている。

 これはあれだ。教育をするつもりだ。いいことだ。


 12人から提案があった。郊外に農場を作って作物と世話が簡単な動物を飼って、子供にも手伝ってもらって、自立できる孤児院を目指そうという。自分たちのやるべきことを考えたのだろう。結構なことだ。30人と一緒になって孤児院と農場をやってもらえばいい。奥さん連中も一緒にやればいい。うん、そうしてもらおう。42人とその家族でやってもらう。いいな。まず用地の確保に行く。その前に名誉総裁に話をしておいた。行ったら喜んでいた。


 場所の選定はアカにしてもらう。水が必要だからね。エチゼンヤさんの出店の反対側に用地を確保した。井戸は要所要所に掘った。直径1メートルくらいの丸い堀井戸だ。用地は1キロ平方ぐらいでいいか。落葉する木を植えて、落ち葉で堆肥を作るか。よし、東西、南北各1キロ、北側から南に100メートルまで木材に使える木を植える。防風林兼だ。さらに南に400メートルが畑。さらに南に400メートル。動物の飼育に使おう。さらに南に100メートルが落葉雑木林で、落ち葉で堆肥を作る。アカとさっさと土塀を作り植林した。城側の城門寄りに入り口を作った。看板を掲げる。リュディア王国孤児院農場。よしよし。

 12人と三馬鹿ハルトに落ち葉で堆肥を作ることを教える。動物の糞尿を混ぜ発酵させればよい堆肥になる、時々切り返しをしてかき混ぜ空気を入れないと腐ってしまってうまくいかないことも教えた。良く堆肥ができると糞尿の匂いはせず、堆肥独特の匂いはするがあまり気になる匂いではないとも言っておいた。

 作物は連作しない。作物によっては連作可のものもある。あとは試行錯誤してくれと頼んだ。

 用地取得の届けはゴットハルトさんにお願いした。あとは皆さんに丸投げだ。自分たちで一からやることも大切だ。と逃げる。

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