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101 神聖教国と袂を分かった6人は聖ドラゴン様?より使命を与えられ旅立った

 さて、今朝も天気が良い。今日は6人ポイ捨ての日だ。

 オリメさんとアヤメさんの努力で6人の服が出来た。

 6人を食堂で朝食をとらせ、できた服を着せてさあ出発。


 今日は面倒なので転移。数歩でスパエチゼンヤ管理棟前に着く。

 エチゼンヤさんを見つけた。

 「エチゼンヤさん、神聖教の棄教者がこの6人なんですが、ピオーニさんと会わせてもらえませんか。その後はあちこち回って慈善事業でもやるでしょう」

 ドラちゃんとドラニちゃんがそうせいと頷いている。

 「我ら6人、ただいま聖ドラゴン様より、使命を授かりました。身命を賭してこの身が朽ちるまで使命を遂行する事を誓います」

 面倒な奴らだと思う一方、これで出て行ってもらえるとホッとするシンとエチゼンヤであった。


 授業が終わったらしく、元教皇が出て来た。逃げ遅れたと思うシン。

 双方が相手を発見した。

 「お前ら」

 「教皇」


 キュ、キュとドラちゃんとドラニちゃんが間に入りメッする。

 聖ドラゴン様に平伏する元教皇と6人。

 ややあって、少し顔をあげると相手も同様に平伏していて、少し顔を上げた。

 「「同志」」

 同志と認め合ったようだ。


 さて逃げようとするとむんずとエチゼンヤさんに腕を掴まれた。

 「6人が旅立つまでいて下さい」

 しょうがない、すぐ片付けよう。

 まずはスパエチゼンヤ一周だ。元教皇も付いてくる。スパ棟、管理棟、宿舎、食堂、厩舎、大通り、銭湯・スパ、庭園を回った。


 6人や元教皇の顔を知っている人もいたようだ。元教皇をみて顰めっ面をしていた。

 「その節は大変ご無礼を働き、慙愧の念に駆られております。誠に失礼いたしました。今は、神聖教を棄教しまして、聖ドラゴン様の元でスパエチゼンヤさんで働かせてもらっています。神聖教は邪教です。聖ドラゴン様に目を醒させていただきました。神聖教のことで何かありましたら、なんなりとお申し付けください。邪教と戦うのが聖職者の勤め。身命を賭して戦の場に身を投じましょうぞ」

 相手は引いているぞ。顰めっ面は少しは薄くなったが、どうせ言葉だけだという気持ちがありありと出ている。


 6人の代表が、ドラちゃんとドラニちゃんに向かって片膝ついて言っている。

 「私どもこれから、神国の神々しくも美しい様、人も動物も争いなく、楽しく暮らす様、神人達の様、スパエチゼンヤの人の国にあって、最も神の国に近いありさまを説き、知識の普及、衛生の向上、土木事業、殖産事業を行い、貧しい者あれば救貧事業を行い、上下貴賤、あまねく人が幸せとなり、この世界がシン神様の神国に近づけるよう手助けをしたいと思います」

 ドラちゃん、ドラニちゃんも流石に引いているが、悪いことではないので、うん、うんと言っている。


 「つきましては」

 こっちを向いた。悪い予感がする。

 「親神様におかれましては、我らの信仰の証の品をいただきたくお願い申し上げます」

 そういう事、それじゃ線指輪でもやろうか。

 ドラちゃんとドラニちゃんに3個ずつ渡す。

 ドラちゃんとドラニちゃんから、一人一人線指輪を渡され感激している。

 「聖ドラゴン様のアンクレットと同じ輝きだ。ありがたや」

 一応説明をしておく。使用者限定が付いていて各人専用な事、外せば僕のところに戻ってくる事、収納が付いている事などを説明した。

 テントを入れてやろう。魔物は聖職者を区別しないからショートソードも入れておこう。何かと便利なナイフも入れておこう。


 水に困るといけないから、水筒を一つずつやろう。

 「魔の森の泉の水が入っている。普通の水だけど美味しいよ。収納しておくといい」

 ありがたく押しいただいている。

 「竹水筒の御神水をいただきありがとうございます」

 どう変換したら普通の水が御神水になるのかわからない。まあいいや。

 アカが穀物や野菜の種を入れている。


 「行ってらっしゃい」

 やっとスパエチゼンヤさんの門から送り出せた。


 クイクイと袖が引かれた。元教皇だ。指を出している。

 「私めにもできれば」

 「まだ禊が済んでないでしょう。今日のことで分かったでしょうが、世の中そう甘くはありません。王都の冒険者組合でみんなが引き受けない仕事をして、王都民に認められてから考えましょう」

 元教皇、エチゼンヤさんと何か話している。

 よし終わった。国に帰ろう。

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