女は若ければ若いほうがいいといった夫が娘の同級生とまで浮気をしていたので、夫の勤め先の騎士団に行きそれをばらしてあげました
私は15の時夫と結婚しました。
最低結婚年齢が15歳からでしたが、私は一回り以上上だった夫の甘い言葉に夢中になりました。
…ええ16年たって私はあのときの夫の年齢の31歳です。
あの時の愛しているの言葉は偽りだったと悟りました。
夫は騎士団の騎士団長です。
今は46歳の男盛り、女性にもてます。
お前も老けたなあといわれますが、私はあなたより15歳も下ですわ。
娘は15歳、娘が生まれて少ししたときから夫は家にあまり帰ってこなくなりました。
浮気です。
私はそれをわかっていましたが、たった17歳だった小娘の私に何ができたでしょう? 私は身寄りもなく夫に求婚されて浮かれて結婚した自分を呪いました。
「お父様帰ってこないわね。また女のところか」
あっけらかんという娘、魔法学園に通う娘は婚約者はまだいません。
騎士の娘であるアリアは慌てて結婚する必要もないからです。
私は夫の浮気相手が誰であろうと黙認することにしてきました。
私の作った手芸品も最近売れて、友達と出したお店が軌道にのってきたからです。
娘が18歳で学園を卒業したら離婚も考えていましたが…。
「お母さま、お父様。私の同級生と浮気をしていたのよ!」
娘が泣きながら家に帰ってきたとき、私は夫が最低の裏切りをしたことに気が付いたのです。
だって同級生って15歳?
「信じられないあのバカ! 私、私…しかもそれを他の同級生から聞いたのよ!」
娘のために黙っていようと思ったらしいのですが同級生と浮気をしているのを目撃した子が、娘に伝えて…娘も夫を尾行してその現場を見たそうです。
「お母さま、あんなのと早く別れて最低!」
泣く娘を見て、すっぱりわかれようかと思いましたが、私は娘をじいっと見て、裏切られ続けた復讐をしてもいい? と聞いてみました。
「お母さま?」
「あなた、もしかしたら学園に居づらくなるかもしれないから聞くのよ。もし嫌ならいいわ」
「…いいわよお母さま、私もあの最低なお父様に耐えられないの!」
私は娘が魔法で記録したその浮気現場とやらを保存して、そして夫の職場である騎士団に向かったのです。
「おい、お前、どうしてこんなところに?」
「…お弁当を忘れていかれたようですので」
「俺はそんなものは食わん!」
適当な口実をつけて宿舎に行って、私は騎士団の人たちが食事をしているのを横目で見ました。
「…あなた浮気をしていたでしょう」
「そんなことはしていない」
「…アリアが見たって言ってますのよ」
「嘘だろう!」
私は証拠もありますのとニコッと笑って言います。皆さんこちらをぎょっとした顔で見てますわ。だって修羅場ですものねえ。
私は魔法で再生した画像を出します。壁に映し出される手を組んであるく二人、夫と…そして娘の同級生のシノンという子でしたわ。
『おじさま、太っ腹、なんでもシノンのほしいもの買ってくれるなんて!』
『な、な、だから今日こそはその…』
『だめ、シノンは結婚するまでそういうことはしないの♪』
『妻とは別れる。だから!』
生々しい発言が流れてきます。慌てる夫、騒ぐ騎士たち、私は証拠がこれですわよと目を細めて言いました。
「私、もうあなたと一緒にいられません。離縁してください。娘と同い年の女の子と浮気をする相手と結婚してはいられませんの」
私はにこっと笑って、慰謝料はもらいますわよと夫に言いました。
いえだって夫が私と離縁した後も若い子を絶対に引っ掛けて結婚などをしたらまた犠牲者がでますもの!
それに私だけ我慢するのももう限界でしたの!
ざわざわと騒ぐ騎士たち、夫はごまかすことに必死です。
私は魔法動画はまだとってありますものと笑い、ではごきげんようと夫に別れを告げたのです。
あれから夫は騎士団をクビになり、そして再就職すらかなっていません。私に払う慰謝料はもう差し押さえましたわ。
私はアリアと二人で今は幸せに暮らしています。
でも…さすがに自分の娘と同い年と浮気をするなんて、女は若ければ若いほどいいとか言ってましたが…私もあんなのに次引っかからないようにしないと駄目ですわね。
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