001 崩壊の始まり
初めての小説を書いていこうと思います。
作品としては中学生の頃の妄想の架空戦記を題材にしてますw
文章の拙さ及び色々と至らぬ点はありますが、楽しんでもらえると幸いです。
産業は発達し陸では鉄道が、海では船が、空では飛行船が自由に貿易をして世界を発展させていった。
それは我が祖国、ゲルマーニュ帝国も例外ではなかった。ただ他国と違ったのは敵が多すぎたんだ……
「クソッ、クソックソッ……何故だ!何故、俺を撃った!!」
カリーバ海峡、上空五千メートル 左翼と機体後部が炎に包まれた機体の中でフィンシュヴァルツは叫んだ
「俺はお前達に盲目的に従ってきた、戦果も上げていたはずだ!」
「確かにお前はいい働きをしてくれた、一国民として感謝するよ」
機体に設置されている無線から声が聞こえる、ヨナスフリードリヒ
俺と同じ帝国空軍のパイロットで俺の機体を背後から撃った張本人だ。
「ならば何故ッ俺を撃った!何故、国は俺を切り捨てるッ!」
「お前は戦果を上げすぎたんだよ、今では帝国空軍のエース様だ
敵国になんて呼ばれてるか知ってるか?黒翼の悪魔だとさ
平民の分際で大層な二つ名だなぁ~、なぁフィン」
「俺は祖国の為、国民の為に命懸けで戦って結果を残して来たッ!
それだけの事で味方に、ましてやお前のような外道に撃墜されないといけないッ!!!!」
「それだよ、その姿勢が目障りなんだよ!国民も貴族の馬鹿共もお前を救世主だ英雄だと抜かしやがる。そんなこと政府が、この俺が許すわけないだろぉ~どこの田舎かもわからない平民風情が力をつけてもらっちゃ困るんだよぉ~」
「そんな理由で……たったそれだけの事で死なないといけないのかッッ!!」
「あぁ、平民が死ぬには立派な理由だぁ」
この戦い最初から可笑しいと思っていた。
敵の奇襲とはいえ俺の隊のメンバーが誰も上に上がってこなかった、それだけじゃない機銃の不調、燃料も半分しか積まれてなかった。
悪質な嫌がらせ程度だと思ったがまさかここまで直接来るとは思わなかった……憎い。
「さぁ~どうするぅぅ~そのまま海の藻屑と化してもいいし、エングレス王国の捕虜になってもいいなぁ~まぁ敵国のエースである黒翼の悪魔様を生かして捕まえてくれるかなぁ?よくても公開処刑だろうなぁ同じ死なのに選び放題だなぁ~羨ましいなぁククッハハハハハハハハ」
憎い、憎い憎い憎い
「必ず殺してやる」俺は燃え盛る機体の中でそう呟いた。
「んん~何か言ったかぁ?精々、命尽きるまで足掻き苦しみ平民の分際で調子に乗った事を後悔するんだなぁ」そう言い残しヨナスは飛び去って行った。
「フフッ、ハハハハハハハハハハハハハハハ
家族もこの戦争で失い、それでも祖国の為にと命懸けで戦っても仲間に、国に、政府に裏切られるッッ
復習してやる、必ず復習してやる、必ず」目の前に海面が迫る中俺は叫んだ。
そしてフィンは相棒であり愛機Bw190と共に海に消えた。
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