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09【旅立ち】

人類みなニート~働いたら負けかなと思う~


主人公「葉月博はづきはく、26歳」


女神「ターニャ、17歳」


異世界転生を余儀なくされ転生するも何故か女神ターニャも一緒に転生


仕方なく一緒に旅をする事になったのだが転生時に初心者パックを渡すのを忘れたりと


長く旅をするにつれ女神ターニャのポンコツぷりが露呈し始めるのであった


そんな到底女神の行動とは似ても似つかないポンコツ女神ターニャとの異世界のんびり?転生珍道中物語です

「触んないでよー!」


ターニャがガバッと起き上がった


「お、おはよう」


「おはよう」


「......」


「うなされてたが大丈夫か?」


「あ、うん大丈夫よ」


「昨日の話なんだが、お前途中で寝ちまっただろ?」

「うん、あっ部屋まで運んでくれたの?」


「重かったけどな!ハハハ」


「ありがとう、でも一言よけいよ」


「ウサミちゃんによるとドルネス行きは当分帰って来ないらしいので途中の町キャトシュに向かおうと思うのだがどうだ?」


「キャトシュ?」


「そう、猫人の町らしい」


「ふーん猫人ねぇー?」


何故か俺の顔を凝視する


「因みにマタタビエールが有名らしい」


「お酒!」


酒と聞いて何故目が輝くんだこの女神は


「昼前には出発するらしいけどどうする?」


「そうね、私はかまわないけど」


「なら決定だな」


腹の音が鳴る、グー♪


「その前に腹ごしらえね」


「そうだな」


【ロビーカウンター】


呼び鈴を鳴らす、チリンチリン♪


「少し待つウサ!」


テッテッテと裏の部屋から小走りで出てくる


「二人ともどうしたウサ?」


「昨日話したキャトシュに向かおうと思ってね、はい部屋の鍵」


「寂しくなるウサ」


「またこの町に来たら寄らせて貰うよ」


「絶対ウサよ!」


「じゃあねウサミさん」


「気をつけるウサよ!」


ウサミちゃんは俺たちを元気に送り出してくれた


【ギルド】


「いらっしゃいウサ!」


「やっ、ウサメちゃん!」


「二人ともおはようウサ」


う~ん今日も可愛いな、ぜひ旅立つ前にうさ耳をモフモフさせて欲しい


「今日はどうしたウサ?」


「ギルマスは居るかな?」


「ちょっと待つウサ」


「おう、おまえ達か!どうした急に?」


「この町を出ようと思って挨拶に来ました」


「そうか町を出るのか」


「ドルネスまでは馬車が出たばかりなのでとりあえずキャトシュまで行こうかなと」


「あーっ!そうよ!忘れる所だったは、何で昨日馬車の時間教えてくれなかったの?おかげで二度手間になっちゃたじゃないのよ」


「そうかすまんすまん、変わりに良い物をやろう」


そう言うとラービは部屋からある物を持ってきた


「もしかしてこれ?」


「ああっ俺が使ってたお古だがマジックバックだ」


「くれるのか?」


「餞別代わりだ」


「いいの?後で返せって言われても無理よ!」


「言わん言わんそんな事、部屋で誇りを被る位ならおまえ達が使ってくれ」


「ありがとうございます」


「そこまで容量は大きくないが有意義に使ってくれ」


「グヘヘ、これを売ればマタタビエールが浴びるように飲めるわね」


「売るなよ」


「冗談よ冗談、本気にしちゃダメよハハハッ」


「短い期間でしたがお世話になりました」


「なーに気にするな、これも仕事の内さ」


「ウサウサたまにはギルマスらしい仕事をするウサ」


「ありがとうございました」


「二人の旅路に幸あらんことを!」


こうして二人は旅立っていった


「ケチなギルマスが人に物をあげるなんて珍しいウサ」


「ケチは余計だ!なーに昔読んだ童話の主人公に似ていたんで思わずな」


「優しい所もあるウサね」


「そうだろ?」


「惚れ直したウサ」


手を握るお互いの手には指輪が輝いていた

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