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51【第一回やれるもんならやってみろ!!戦争】

葉月博(はづきはく)26歳】人種族

現世で死に異世界へと転生したごく普通の一般人である

カンナの婚約者で最近、ネーアとも婚約者となり領地ドラザーヌの領主と男爵を魔人王より任命された


【ターニャ17歳】女神族

天界で失敗続きだったので、神により天界から異世界に落とされた四級限定の駄目神

博を一人前にする事が天界へと戻れる唯一の方法である


【カンナ16歳】猫人族

元孤児院の心優しい女の子

今は博の第一夫人候補として常に側にいる

第二夫人候補のネーアとはある日を境に意気投合して姉妹のように仲良くなった


【ネーア13歳】竜人族

魔人領統括の魔王の四番目の娘、上には姉二人と兄が一人いる

成人の16歳を迎えると博と結婚出来るのでそれまでは側にいて悪い虫が付かないように牽制している


【ドーラ19歳】バンパイア族

博とネーアの使用人にして元警備兵隊長

代々魔王の城を警備する家系の子に生まれネーアとは年齢が近かった為、幼なじみとして共に育った、ドMの変態元騎士


紅葉(もみじ)】犬人族

先代領主からの使用人でありメイドを統括するメイド長である

炊事洗濯から暗殺まで何でもござれのスーパーメイド


【リズベリー】妖精族

山賊に捕らわれていたので故郷まで送り届ける事となった

愛の力で人間になる事が出来、仲間になった

因みに空を数分なら飛行する事も可能である

突如として悪寒が走り目が覚めた博は何かに導かれる様に窓から外を眺めた


ズンドコ♪ズンドコ♪ズンドコドコ♪

ズンドコ♪ズンドコ♪ズンドコドコ♪


アァ~アアァ~♪


ズンドコ♪ズンドコ♪ズンドコドコ♪

ズンドコ♪ズンドコ♪ズンドコドコ♪


そこには月の光に照らされたドライアドが畑の前で奇妙な踊りを踊っている

それはまるで何かの儀式の様であり、また何かにとり憑かれたかの様に一心不乱に踊っていた


「......よし、見なかった事にしよう!」


そしてもう一度布団に潜り込む博であった


「旦那様、旦那様、朝です、おはようございます」


今日は何時もの紅葉では無くウサ耳メイドのバニラが起こしにやってきた


「あれ紅葉は?」


「紅葉なら私用で出掛けております」


「へぇー珍しいな」


「そうですね」


そんな他愛のない話しをしながら博は昨日の出来事を話し始めた


「...て言う夢を見たんだよ」


昨日の出来事を夢だと勘違いしている博


「フフッそれは悪夢ですね」


「だろ?ほんと参っちゃうよねハハハハ....ハァーーッ!?」


何かを見つけ勢い良く自室を飛び出して行った


「お前ら何やってんだぁーー!!」


大声を上げる博の目の前には畑を取り囲む様に並ぶドライアド達がいた


「おーいー!何で増えてるんだよ!!

やっぱり昨日の儀式か?あの変な踊りが原因なのか?なぁー!?」


「ヤッホーお兄さん!」

「久しぶりー!」

「魔力頂戴魔力!」

「蜜~」


「おいちょっと待てこっちに来るな!それ以上近付くな!おい聞いているのか!?おい!待て!待てって!!ギャー!」


エクスプロージョン!!


叫び声と共に爆発音が山にこだまする


「お兄ちゃん大丈夫?」


奇跡的に居合わせたカンナちゃんの爆裂魔法によりどうにかドライアド達の襲撃を回避する事が出来た博であったが、爆裂魔法に巻き込まれていた


「ケホッ...ケホッ...」


爆風で砂埃が舞う中、煤だらけの真っ黒焦げになった博が姿を表した


「ケホッケホッ、ありがとう助かったよカンナちゃん」


周りにドライアド達が散らばり黒煙が上がる中、博は気丈に振る舞ってみせた


「で、お前達は一体どうやってここに来たんだ?正直に話せよ?てか何でいるんだよ」


そうするとドライアド達は代わる代わる話し始めた


「ええっ~とね~それは何て言うかその子に呼ばれたから?」

「そうそう、1人足りないと気付いた時には既にこの子がお兄さんの荷物に紛れ込んでたんだよね~」

「それで取り敢えずこの子と通信してたんだけどある日突然通信出来なくなって、あっもしかして死んじゃったと思ってたんだよね」

「そしたら昨日通信が復活してさぁ~ビックリだよね~!」

「「ねぇ~!」」


「いやそんな事が聞きたいんじゃ無いんだよ!!

何でここに居るんだよ!」


「それは、この子に呼ばれたから」

「「うんうん!」」

「だってさ、美味しい食事に快適な生活、そんな場所が有ったら誰でも住もうと思うじゃん?」

「で、この子が昨日門を開いてくれたんだよね~!」

「「ねぇ~!」」


「門ってもしかしてアレか!

夜中に畑の前でやってた変な踊りか!?」


「そうそう、それそれ!」

「だから来ちゃった!」

「イエーイ!」


「イエーイじゃねぇよ、昨日帰る方法は無いのかって聞いたら無いって言ってたよな?」


「えー?そうだっけ?」


「まぁーもういいよ、わかったからさっさと門開いて森に帰れよお前ら」


「それは無理なのよね~」

「「無理無理~」」


「はぁー!?何でだよ!さっさと門開いて帰れよ!」


「門はあくまで私達ドライアド同士を繋ぐ訳であって、向こうにドライアドが居ないと無理なのだよ~」

「そうそう、どちらか一方だけじゃ無理~」

「向こうとこっち両方で門を繋がないと開けないの~」


「てことはお前ら...」


「「帰れませ~ん!!」」


「はぁーー!?

じゃあこれから一体どうするんだよ?」


「「お世話になりま~す!!」」


「誰が好き好んでお前ら何か世話するかボケッ!!

お前ら何か乾燥させて貴族共に売り払ってやるわ!!」


「ああん!?」

「今何っつた?」

「やれるもんならやってみろコラー!」


「上等だコラー!」


こうして博とドライアド達の第一回やれるもんならやってみろ!!戦争が開催されるのであった

まぁーしかし、こんな可愛い見た目をしているが腐ってもドライアド、見た目とは裏腹にまぁー強い

博はドライアドを4人倒した所で残り2人の見事な連携プレーによって倒され第一回やれるもんならやってみろ!!戦争はドライアド達の勝利で幕を閉じたのであった


その後ドライアド達は畑周辺に住み着き、博が目覚めた頃には立派なドライアドの森が小規模ながら完成していた

作者のモチベーションが上がるため

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