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44【妖精と泥船】

人類みなニート~働いたら負けかなと思う~


・主人公「葉月博(はづきはく)26歳」

・女神「ターニャ17歳」

・猫人族「カンナ16歳」

・竜人族「ネーア13歳」

・バンパイア族「ドーラ19歳」


若干26歳で亡くなり異世界へと飛ばされた博は何故か一緒に飛ばされた女神ターニャと共に旅をする事となる

しかしこのターニャは無能と言うなの二文字が良く似合う女神であった

為すこと全てが最悪の方向へと進む中、博達は仲間を集めてこの目的の無い異世界を旅するのであった

俺達の目の前には鳥籠には入っているものの妖精が居る

大きさは大体2~30cm程だろうか緑色の髪に緑色の目をした可愛らしい女の子だ


「ねぇ~お兄さん悪いんだけどこの鳥籠壊してくれない?私にはこの罠壊せないのよ」


紅葉は器用に鳥籠の罠を解除して見せた


「う~ん!ありがと~犬のお姉ちゃん♪」


「で君は一体何者なんだい?」


「えっ私?私はリズベリー♪見ての通り妖精よ妖精♪

お兄さんの名前は?ねぇーねぇー教えて教えてー♪」


「俺は葉月博こっちがドーラでこの子が紅葉」


「ふ~ん博ね♪よろしく~♪」


彼女は俺達の頭上をグルグルと品定めするかの用に回っている


「よし決めたわ!私お兄さん達に付いて行くわ♪」


「えっ?ええーーっ!?」


こうして今現在、俺は帝都ドラグマにある王城に来ていた


【謁見の間】


「久方振りに城に来たと思ったらその様な事が有ったのか」


「はい」


「ワシはてっきり娘との結婚の話だと思っておったのじゃがな」


「そんな顔されてもまだ結婚する気は有りませんよ王様」


「ほうまだと言うことは何時かは結婚したいと言うことはだな!ふむふむ!」


「ああもう!その話はいいですからこっちの要件を聞いて下さい」


「ハハッわかっておるわかっておるわい」


そして俺は誘拐された娘達の保護と山賊達が死ぬ間際に放った言葉を伝えた


「うむ被害に遭われた者達は此方で誠心誠意尽くす事を約束しよう」


「ありがとうございます」


「ふむ山賊達が死ぬ間際に放った言葉の意味は分からんな、だか影で何やら暗躍する者達が居るのは確かなようじゃの

そもそも妖精族とは無闇やたらに手を出せぬよう不可侵協定を結んでおるのじゃが、それを何とも思わぬとは奴らの組織はそれ程までに強大な力を持っておるのかの?」


「ですね、秘密を知られるぐらいなら躊躇無く自害する連中ですからね」


「わかった、この事はワシの方でも調べておこう

それとこの件に関して箝口令を敷く無闇やたらに話すで無いぞ!よいな?」


「わかりました」


「して妖精族の名はリズベリーと言ったな?お主はこれからどうするのじゃ?

今回の件は我々が招いた過ちで有るゆえ、そなたを無事に故郷まで送る義務が有るのじゃが?」


「いえ大丈夫で~す♪彼に送って貰いますから~♪」


リズベリーは俺に抱きついてきた


「では博殿頼んだぞ!リズベリー殿を無事故郷まで連れて行ってくれ!

それと後ほど手紙を渡すのでそれを妖精の姫君に渡すように以上」


こうして俺はリズベリーを故郷へ送るハメになったので有った


【客間】


「いやいや王様の兵がリズベリーを届けて下さらないのですか?」


「リズベリー殿は博殿を選んだから仕方が無いであろう」


「そゆことー」


リズベリーは出された果物にかぶりつきながら返事をしていた


「うむならばギルドを通して正式に依頼を出そうかの?それなら文句は有るまい?」


「そう言う問題じゃ無くてですね、自分は領主としての仕事が山積み何ですよ

今回の件で数日空けたので更に仕事が溜まってるんですよ!」


「ならば大臣を数人貸し出そうではないかこれなら問題無かろう?」


「しかしですね」


「問題無かろう?」


「いやあのですね」


「問題無かろう?」


「......はい」


無理やり押し切られた


「博殿この手紙を妖精族の姫君頼む、くれぐれも失礼の無いようにな」


「善処いたします王様」


「さぁ~出発♪出発♪」


こうして博達は妖精の国に向かったのだが後一歩の所で立ち往生していた


「......」


「流石に橋が無いと渡れないな」


2日前から降り続いた雨の影響で川が増水し橋が流されていた


「私達みたいに空を飛べないなんて人間って不便ね~♪」


「なら俺を担いであの川を渡ってくれよ」


「わかったわ!フヌヌヌヌヌヌッ!!」


リズベリーが俺の襟を掴み一生懸命羽ばたいた


「おおっ!浮いてる!」


「本当に?」


「冗談だけど」


リズベリーは博の顔目掛けボディーアタックを決める


「もう!ふざけないでよ!こっちは真剣何だから!」


「すまんすまん」


「で何かいい案無いの?」


「うーん水が引けば俺達だけなら歩いて川を渡る事は出来るだろうけど、うーん?」


悩んでいるとターニャが一つの提案を出してきた


「丸太で船を造ってそれで川を渡るってのはどうよ?」


「ウワァ~楽しそ~♪」


「却下だ却下!」


「何でよ!いい案じゃない!!」


「どうせ中腹辺りでバランスを崩して転覆するのが目に見えるんだよ!」


「そんなのやってみないと分かんないじゃない!」


「ならやってみせてくれ!ただしお前一人だけでな!」


「わ、わかったわよ!その代わり丸太舟を作るのは手伝ってよ?」


こうして数時間かけターニャの為に丸太舟を作った


「じゃあ良い?そこでちゃんと見てるのよ?」


ターニャを乗せた丸太舟は無事に川に浮いている


「ほら見なさい博!ちゃんと浮いているじゃないのよ!」


「そりゃー木だからな浮くだろうよ!問題は向こう岸まで無事に渡れるかどうかだろ?」


「ふん!いいわ向こう岸まで渡ってあんたに吠え面欠かしてやるんだから!」


ターニャの丸太舟はあっという間に川の中腹までやってきた


「以外と頑張ってるじゃないかターニャの奴」


「お兄ちゃん、お姉ちゃんは大丈夫何でしょうか?」


「まぁーダメだろうな」


「えっ!?」


その言葉通りターニャの悲鳴が聞こえた


「ギャーー!助けてー水が水がぁーー!博助けてぇーー!!」


「ほらな」


「いやあのお兄ちゃん早く助けないと」


博はあらかじめこうなると予想していた為ターニャの体に命綱を結んでおいたのだ


「ウウッグスンありがどう博ありがどう」


「ああもう濡れた体で抱きつくな!だから言っただろ無理だって!」


「ごめんなざい、もうゆうごどぎくがら」


「じゃあさっき話してた紅葉の案で良いな?」


「うん、わがっだよ」


紅葉の案は上流に行けば川幅の狭い場所が有るだろうから、そこに丸太で簡易的な桟橋を作って川を渡る案


「ほんと最初から紅葉の案にしていればこんな手間が掛からずに済んだのにな」


「皆ごめんなざいグスン」


こうして博達は無事に川を渡る事が出来たのであった

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