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43【不幸の手紙】

人類みなニート~働いたら負けかなと思う~


・主人公「葉月博(はづきはく)26歳」

・女神「ターニャ17歳」

・猫人族「カンナ16歳」

・竜人族「ネーア13歳」

・バンパイア族「ドーラ19歳」


若干26歳で亡くなり異世界へと飛ばされた博は何故か一緒に飛ばされた女神ターニャと共に旅をする事となる

しかしこのターニャは無能と言うなの二文字が良く似合う女神であった

為すこと全てが最悪の方向へと進む中、博達は仲間を集めてこの目的の無い異世界を旅するのであった

俺達はいま山岳に出没している山賊退治へと向かっていた

何故その様な事になっているかと言うと少し時間を遡れば分かる


「はいこれギルマスからあなたに手紙ね」


「ちょっと今は忙しいからそこに置いといてくれ」


博は山積みに置かれた書類に目を通していた


「確かに渡したからね!」


ターニャはそそくさと立ち去って行った


【数時間後】


「ふぅー終わった~」


「お疲れ様です博様」


紅葉が用意してくれたお茶をすすりながら一息ついた


「ふぅーそう言えばターニャの奴が手紙を持ってきていたな、えーとなになに?」


領主様お久しぶりでございます

冒険者ギルドマスターのランドラでございます

この度ターニャさんより山賊の討伐依頼を受けて下さると言う事で本当にありがとうございます

当ギルドは現在冒険者不足でしたので領主様が率先して依頼を受けて頂ける事、ギルド一同大変嬉しく思っております

では依頼内容ですが南門より馬車で1日程行った山岳地帯に山賊は出没しているとの事ですので是非とも討伐の方をよろしくお願い致します


「ん?.......」


「どういう事?山賊退治?はっ?マジでどういう事よ?」


ダダダダダダッ!バン!


「おい!ターニャ!」


.....


「クソッどこに行きやがった!誰かターニャを見なかったか?」


屋敷に居るメイド達に聞いて回るが誰もターニャの居場所を知る者はいなかった


「まぁいいあの馬鹿は後回しだ取り合えずギルドに行こう」


「は、はい博様」


【ギルド】


「あら博、遅かったじゃないのよ」


「ターニャお前なぁー!!」


「えっ!ちょっとやめ、止めて!ギャーー!!」


「それでギルマスこの依頼は断る事は出来るのか?」


「まぁ出来るのだが」


「だかなんだよ?」


「いや実際、山賊による被害は大きくなっていく一方だからな、このまま行けば陸で運送している物達がこの街に来なくなる可能性が出てくるんだけど、それは領主として無視出来ないだろ?」


「確かに無視は出来ないんだがせめて先に俺に報告して欲しかったよ」


「ああっそれはすまない此方も色々と忙しくて猫の手も借りたい程だったので」


「はぁーわかったよ山賊の件はこっちでどうにかするよ、その代わり今回だけだからな!もし何か依頼が有るなら直接俺に言ってくれ」


「わかりました、助かります」


で現在に至る


「ん?そう言えば報酬については話してなかったな?帰ったらギルマスに請求するか」


「報酬ならもう貰ったわよ?」


「はぁー!?いつだよ」


「昨日」


「じゃあその報酬はどこにあるんだよ?」


「そんなのマタタビエールに消えちゃったわよ」


「はぁー!?お前マジか?」


「ええマジよ!」


「こんのーアホ女神がぁーー!」


「ちょっと痛い痛い!やめ、止めて!その事については謝るから!だからね、ね!ご、ごめんないさい!ごめんなさいって!ギャーー!!」


「......シクシク......もうお嫁に行けない」


「ったく女神が全くの使い物にならないんですがどうなってるんですか?ねぇー神様?」


そんないざこざが有ったが馬車は目的地周辺にたどり着いた


「博様そろそろ山賊の目撃地周辺に着きます」


しかしそこには何も無くむしろ見渡しの良い山道である


「本当にこんな場所に山賊なんか居るのでしょうか?」


「まぁー実際ここで商人が襲われた事には違いないからな皆、警戒を怠らないように」


博達は馬車を降り周辺を警戒するが山賊は一向に見当たらない


「うーんこれだけ探して居ないとなると狩り場を変えたかもな」


「そうですね一旦場所に戻りますか?」


ネーアの提案を受けて馬車に戻ろうとするとカンナちゃんが有る物を見つけた


「お兄ちゃんアレって小屋じゃないですか?」


太陽の光が微かに反射して小屋らしき物が見えた


「博様止まって下さい!」


紅葉が制止する


「どうしんだ?」


「この先に目には見えない罠が有ります」


紅葉曰わく魔法で侵入者を知らせるタイプの物らしい


「解除出来るか?」


「任せて下さい」


紅葉はささっと罠をを解除してみせた、すると微かに見えていた小屋があらわになった


「隠蔽系の魔法で小屋を隠していたみたいですが術が粗末だったので光を上手く反射出来てなかったみたいですね」


博達は周辺を警戒しながら小屋へ潜入した


「ん?誰も居ないぞ?」


小屋にはテーブル、ベッド、暖炉が有るだけのただの休憩小屋であった


「だがこういう小屋には何か仕掛けが有るって相場が決まっているものなんだよ」


暖炉を囲う石の一つに隠しボタンが存在した


ポチッ!ゴゴゴゴゴッ!地下へと続く階段が現れた


「気を付けて進もう」


階段を降り幾らか進んだ先に灯りが見えてきた


「イヤァ!触らないで!もう止めて!」


複数の女性の叫び声が地下にこだまする


「うるせぇー!黙ってろ!オラオラオラ!」


「イヤァーー!!許してぇー!」


山賊達は何処からか女性達をさらってきてはここで慰み者にしているみたいだ


「敵は全部で7人か、よし俺がフラッシュを使い左の2人を片付ける

紅葉はあのベッドにいる2人をドーラはその隣の2人で残りの1人をターニャ頼むぞ」


「わかりました」

「主のお望みとあらば」

「ええっ任せて頂戴!大船に乗った気でいなさいよ!」


「カンナちゃんとネーアは周辺警戒、特に今通って来た道を重点的に頼む」


「わかりましたお兄ちゃん」

「了解です」


「よし行くぞフラッシュ!!」


瞬く間に山賊の居る部屋が閃光で満たされる


「ギャーーー!目がぁーーっ!」

「グァーーー!何だ?何が起こったんだ?おい誰か返事をし...ろっ..よ?」


閃光が止んだ時には既に片が付いてた、床に転がる6人の山賊達


「6人?」


「クソッ!よくもやってくれたな!」


生き残りの山賊は女性を盾にして此方を牽制していた


「ギャーーー!目がぁーー!目がぁーー!」


ターニャは床をのた打ち廻っていた


「ターニャの奴ミスりやがったな」


「クソー!お前らよくも仲間を殺ってくれたな許さんぞぉー!」


「サンダーボルトー!」


突如、博の顔を掠めながら山賊の眉間目掛け風の塊が駈けて行った


「アバババババババ!体が動かんぞ!」


「お兄ちゃん今です!」


「アバババババババ!!」


「あっ!お兄ちゃーーん!!」


どうにかこうにか無事に敵を無力化する事が出来た(被害者2名)


「でお前達は一体何者何だ?」


「おまえ達に話す事など何も無い!

我らが掟に従い汚れた魂を浄化する!

我らの死は必ずや仲間の糧となるであろう!

裏切り者には粛正を!仲間には繁栄を!」


その言葉を口にしたとたん奴らの首輪が光り出し爆発した


ボ、ボ、ボボン!


「おい、こいつら自害したぞ」


「秘密を知られるぐらいなら自害するそれ程までに彼らの組織は大きいのでしょうか?」


「さぁな知ろうにもこの有様じゃな

取り合えず被害者の救出を第一に優先、後は回収出来る物は回収して撤退しよう

ターニャとカンナちゃんとネーアはここで被害者のケアを頼む

紅葉とドーラは俺に付いてきてくれ」


「「「了解」」」


先程の部屋の隣には商人から奪い取ったであろう金銀財宝が保管されていた


「しかし凄い量だな、一体どれだけ商人を襲ってたんだ?」


「ねぇー」


「ん?紅葉呼んだか?」


「いえ呼んでませんが」


「ならドーラか?」


「何ですか旦那様?ま、まさかこの薄暗い部屋の中であんな事やこんな事を命令する気なのですか?ハァーハァー!さぁー旦那様!何時でも命令して下さい!!

旦那様の気が済む様に!!」


「.....うんお前も違うな」


「ねぇーこっちだってば!」


声を辿るとそこには鳥籠が厳重に置かれていた


「ヤッホーお兄さん達はあいつ等とは全然違うみたいだけど何者なの?」


「......誰?」

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