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42【アイデンティティ】

人類みなニート~働いたら負けかなと思う~


・主人公「葉月博(はづきはく)26歳」

・女神「ターニャ17歳」

・猫人族「カンナ16歳」

・竜人族「ネーア13歳」

・バンパイア族「ドーラ19歳」


若干26歳で亡くなり異世界へと飛ばされた博は何故か一緒に飛ばされた女神ターニャと共に旅をする事となる

しかしこのターニャは無能と言うなの二文字が良く似合う女神であった

為すこと全てが最悪の方向へと進む中、博達は仲間を集めてこの目的の無い異世界を旅するのであった

博達が領地ドラザーヌに来て2ヶ月程が経とうとしていた


「えーと新規宿屋に関する建設計画書並びに許可発行書と、はいはい許可許可!」


博は手際良く判子を押していく


「なぁー紅葉?これって全部やらないといけないのか?」


目の前には山積みに書類が置かれていた


「はい今日中に全て目を通して頂きます」


「グヘェー!なぁー少し休憩しない?」


「駄目です!昨日もそう言ってサボったじゃないですか、ギルドから怒られるのは私達なんですからね!」


紅葉がプンプンと怒っている


「わかったよやりますよ!やらせて頂きますよ!」


「お願いします」


博は書類に目を通し判子を押すただこれだけの作業を延々と繰り返す


「博様少し休憩にしませんか?」


博はその提案に賛成し、紅葉がお茶の用意をしてくれる

因みに最近メイド長の紅葉には名前呼びをさせている

旦那様の呼び方も良い物だけどね


博はお茶を一口含み紅葉をチョイチョイと手招きして呼んだ


「何でしょうか?」


そばに来た紅葉の頭を博はワシャワシャと時には強く時には弱く撫で回した


「あぁ~癒される~やはり犬耳は最高だな~」


「あの博様は亜人が好きなのですか?」


「フフフッ!好きとか嫌いとかの次元では無いんだよこれは」


「では一体何なのですか?」


「大好物さ!」


博は両腕を広げ熱弁し始めた


「俺の生まれた国では犬耳や猫耳は一つのアイデンティティなんだ!

しかも紅葉みたいな美少女がメイド服を着てご主人様と呼んでくれるだけで、どれだけの男が魅了される事だろうか!

それに犬耳!偽物ではなく本物の天然100%の犬耳!

触れば暖かく肌触りも良く更に本人の意思で自由に動かす事の出来る

その犬耳が美少女に合わさる事により完璧なメイドが出来上がっるんだよ!

そんな犬耳メイドを嫌う奴なんか存在しない!」


「いや中には居るでしょ動物嫌いな人」


「タ、ターニャ!?お前いつからそこに?


「あぁ~癒されるの所からよ」


「それ最初からじゃないか!てか居たんなら声かけろよな恥ずかしいじゃないか!」


「まぁーそんな事どうでもいいのよ私はただお昼出来たから呼びに来ただけだし」


「あ、うんわかった直ぐ行くよ」


昼食後この出来事を皆の前で暴露されカンナちゃんとネーアにごっぴどく怒られたのであった


【裏庭】


屋敷の裏庭には博が試験的に野菜を育てている

元々この街ドラザーヌは港町なので畑をする習慣が余り無く有るの家庭菜園ぐらいでる

別にこの街が野菜を育てる環境に適していない訳ではなく、魚介類が豊富な街なので、それを輸出して得たお金で野菜などを輸入した方が楽だかららしい

まぁー実際、農業に必要な男の働き手が皆漁業に出ているってのが理由らしいけど


博の畑には色々な野菜や果物を育てているがそんな中、大豆を多く育てている

これは博のとある願いが込められている

そう日本人には無くてはならないもの、醤油と味噌を作るために必要不可欠だから


「美味しそうな枝豆ね」


「ターニャよ先に言っておくが食べるなよ


「分かってるわよそんな事、仮にも私は女神なのよ?そんな盗人みたいな事しないわよ!」


その夜、畑に仕掛けてあった罠にターニャは見事に引っかかっていた


【数日後】


博はメイド達を集めとある物の製作に取り掛かっていた


「よーし満遍なく潰してくれよ」


「お兄ちゃんこうですか?」


「そうそう上手い上手い」


大きな桶一杯に葡萄が敷き詰められそれを彼女達がその可憐な足で踏み潰していた


「んしょんしょ、意外に重労働ですね」


「そうですね足腰にきますね」


「これが本当にお酒になるのかしら?」


「よーしそろそろ終わりにしようか!」


博のかけ声と共にメイド達が桶から上がってくる


うむ、眼福眼福!まさに絶景かな!

普段はメイド服で見えない太ももが今目の前に並んでいる

これを幸福と思って何が悪い!いや悪くない!


「旦那様この後はどうするのでしょうか?」


「後はこれに糖を混ぜて発酵&熟成すればワインの完成かな?

なんせ初めて作るから上手く作れるか分かんないし」


「大丈夫ですよ旦那様!皆が力を合わせたのですから!」


「ベアンナはワイン作りに興味が有るの?」


「はい凄く有ります!」


確かにこの世界でお酒と言えばエールかそれに似た物しか無いからな、新しい物に興味を持ってくれるのは素直に嬉しい


「そうか、ならワイン作りの担当責任者になるか?と言っても1日に数回攪拌する程度だけど?」


「よ、よろしいのですか?」


「興味の有る子に担当して貰いたいからね任せるよ」


「はい、精一杯頑張らせて頂きます」


こうして熊人族メイドのベアンナを中心にワイン作りか始動した

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