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38【領地ドラザーヌ】

今回はかなり短いです、とりあえずカンナの話を終わらせる為に急遽作って終わらせた感じです


人類みなニート~働いたら負けかなと思う~


主人公「葉月博(はづきはく)、26歳」


女神「ターニャ、17歳」


猫人族「カンナ、16歳」


異世界転生を余儀なくされ転生するも何故か女神ターニャも一緒に転生


仕方なく一緒に旅をする事になったのだが転生時に初心者パックを渡すのを忘れたりと


長く旅をするにつれ女神ターニャのポンコツぷりが露呈し始めるのであった


そんな到底女神の行動とは似ても似つかないポンコツ女神ターニャとの異世界のんびり?転生珍道中物語です

「博様見えて参りました!あれが博様の領地ドラザーヌです」


「へぇー海が近いんだな」


「漁業が盛んな街で美味しい食べ物が豊富ですよ」


「それは楽しみだ!」


「博様、ネーア様、ターニャ様、カンナ様、お待ちしておりました、私この屋敷を任されております執事のアルバートと申します」


アルバート、竜人族で身長180cm程のがっちりとした体系に黒髪黒縁メガネのイケメン執事だ


「ささっ長旅でお疲れでしょうこちらへお飲み物を用意しておりますので」


自分達はアルバートに案内された屋敷の中へ入っていった


屋敷は大きな塀に囲まれた三階建ての街と海を一望できる丘の上にそびえ立っている

これなら街からでも見えるから迷う事は無さそうだな


「お帰りなさいませ旦那様、お嬢様」


数十人のメイド達が一斉に挨拶を行う様は圧巻であり何だか偉くなったような気持ちにさせてくれる


「初めまして旦那様、私メイド長の紅葉と申します、これでも一応メイド統括の任を任されておりますのでメイドが何か不手際を起こされましたら私にお申し付け下さい

全力で排除致します」


今度はメイド長の紅葉か犬耳で小柄な可愛いメイドさんだな


否応にもメイド達の可愛さに鼻の下が伸びる


「こちらこそよろしく、それにしても多種多様な種族のメイドがいるんだね?」


「申し訳御座いません、人族のメイドの方がよろしかったでしょうか?」


「いやいやそう言う意味で言ったんじゃないよ、ただ気になっただけだから」


「お気遣いありがとう御座います、私達メイドについてですが亡くなられた先代の領主様は、お人柄が大変良く孤児院等から亜人の女の子を引き取ってはメイドして働かせていたのでこのような状態になりました」


「なる程もしかして先代領主様はそちらの趣味が?」


「確かに多種多様な亜人娘達に可愛い服を着せて眺めるのが好きだと仰っておられましたが、一番の理由は孤児院を追い出された後の事を考えておられてました

男の亜人などは力仕事や兵士さらに冒険者などになれるかもしれませんが、私達のような非力な女性は孤児院を追い出されたらまともに働く場所などありませんから、生活の為に娼館なりで働く子が多いんです

それに最悪の場合は攫われ奴隷として売らる子もいましたから」


「すまないそんな事とは知らずに」


「お気遣い感謝致します旦那様、では他の者を紹介しても宜しいでしょうか?」


「頼むよ」


使用人は総勢で十八名

内訳は俺の右腕となる執事のアルバート

そして紅葉率いるメイドが十一名

残りの六名が屋敷を警護する警備兵達だ

因みに警備兵は元冒険者上がりのもの達で構成されている


流石に一度で名前を覚える自信がないな


「オホン!今日から皆さんの主となりました葉月博です、一応人族ですが嫌わないで下さいね」


「「「はいよろしくお願いします旦那様!!」」」


こうして他の仲間達も紹介していった


「ではお部屋へご案内致します」


そう言って案内された部屋は三階の中腹辺りにある一際大きな扉の部屋だった


「どうぞ旦那様」


中はまるで高級スイートルーム並みだ、いや泊まったこと無いけどテレビとかで放送していた部屋そのものだ


「流石にこれだけ広いと落ち着かないな」


「大丈夫です旦那様!慣れです慣れそのうち慣れてきますから」


「そう言うものなのか?」


「はい、それと話は変わりますが後ほどですがドラザーヌのギルドマスターへの挨拶をしていただきます」


「わかったよ、早速ギルドへ向かおうか」


「それはいけません旦那様、まず初めに領主としての地位を示す為に下の者には屋敷へ出向いて貰い挨拶をしていただきます」


「へぇーそう言うもの決まりがあるんだ」


「はい、簡単に言うと初めが肝心ですので舐められないようにしなくてはなりません!」


「じゃあ手配してくれるかな?」


「かしこまりました」


一時間程でギルドマスターは屋敷を訪ねてきた


「初めまして領主様、私はこの街でギルドの長をしておりますランドラと申します以後お見知りおきを」


「いえいえこちらこそ初めまして葉月博と言います、それにしてもギルドマスターが女性の方だとは思いませんでしたよ」


「ハハッ良く言われますよ、けど仕事の方はちゃんとしているのでご安心下さい!所で領主様は冒険者とお聞きしたのですがランクはいかほどなのですか?」


「Dランクです」


「えっ?Dランクなのですか?」


俺は身分証を差し出す


「あら本当にDランクですね...Lv52?」


「52?そんなに上がってましたか、最近色々と有りまして身分証を見る暇さえなかったものですから」


「因みにレベルは15刻みでランクを上げる基準となっていますのでLv52の領主様は単純に計算したらBランク冒険者の素質があると言うことになりますので領主様がご所望でしたら直ぐにでもBランクへの昇格を致しますがいかかでしょうか?」


「へぇーBランクねぇー自分は身分証と生活をする為に冒険者になったんで、そこまでランクにこだわる理由は無いんですけどね」


「すみません旦那様、少し宜しいでしょうか?」


「どうしたんですか?」


「今後の事を考えると私はBランクへの昇格をなされた方が宜しいかと思いますが」


「じゃあお願いしようかな?あと職業について聞いておきたいのですが職業ニートをご存じですか?」


「申し訳ありませんが詳しくは存じ上げません、ただ人族に代々伝わり人族のみにつける職業だとは聞いております、もしかしたら王都バルカンの中央図書館になら何か情報があるかもしれませんが...」


「王都バルカンの中央図書館?」


「はい人族領の首都である王都バルカンの中央図書館です、あそこの埋蔵量は世界一と聞きますが今の私達では立ち入る事が出来ません」


「何故です?」


「バルカンの王が亜人の立ち入りを禁止にしたのです、彼らは亜人達を見下し奴隷の用に扱い差別します」


「そんな酷い奴が王だなんて国民は怒らないのですか?」


「国民もまた人族ですので国王と同じ考えを持つ者ばかりですよ」


「何だか嫌な国ですね人を見た目だけで判断し差別するなんて」


「そうですね領主様のような方ならさぞや国民は幸せに暮らせると思いますよ」


「そう言っていたたげるとありがたいです」


「では私はこの辺で失礼致します、後ほど使いの者に身分証を運ばせますので」


「頼みます」


「ご機嫌よう領主様」


「ふぅー何だかどっと疲れたな」


「ご苦労様です旦那様」


「あんな感じでよかったのか?」


「はい、上出来だと思います」


「しかし職業について調べたいがそんなに差別をするような最低な国には当分行きたくないな」


「そう言っていたたげると私達、亜人は嬉しく思います」


「あの紅葉ちょっといいかな?」


「はいなんでしょうか?」


「あのさ、耳をモフモフしてもいいかな?」


「えっ!?」


「嫌だったらいいんだけどさ」


「.....旦那様のご命令とあらば夜伽すらも可能です!」


「違う違うただ単純に撫でてみたいなぁーと思ってさ」


「そうですか、どうぞお触り下さい」


ポムッ!


「おおっ!柔らかいな!それに何だが気持ちいいぞ!」


「んっ!あっ!旦那様そんなに激しくされては、んっ!」


ドタドタドタ、ガチャ!


カンナちゃんとネーアが突如として部屋に入ってきた


カンナ、ネーア「......」


「.....ナデナデ!」


「んっ!ああっ!」


「「お、お、お兄ちゃんの博様の裏切り者ーーっ!!」」


バリバリバリバリ!


「ギャーーーッ!」


【次の日】


「へぇー昨日そんな事があったの、だから博はそんなに包帯ぐるぐる巻きなのね」


「モゴモゴモゴ」


「博様が悪いのです!」


「お兄ちゃん言ってくれればカンナの耳なら何時でも触らせたのに!もー!」

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