34【祝賀会】
人類みなニート~働いたら負けかなと思う~
主人公「葉月博、26歳」
女神「ターニャ、17歳」
元孤児院の子供「カンナ、15歳」
異世界転生を余儀なくされ転生するも何故か女神ターニャも一緒に転生
仕方なく一緒に旅をする事になったのだが転生時に初心者パックを渡すのを忘れたりと
長く旅をするにつれ女神ターニャのポンコツぷりが露呈し始めるのであった
そんな到底女神の行動とは似ても似つかないポンコツ女神ターニャとの異世界のんびり?転生珍道中物語です
翌朝メイドに起こされ食堂へ向かうとカンナちゃんが俺が来るのを待ちわびていた
「お兄ちゃんおはようございます」
「カンナちゃんおはよう」
俺はもう日課になりつつある頭を撫でた
「あれ?ターニャは?」
「お姉ちゃんなら後五分が三回程続いたので先に来ちゃいました」
「なる程じゃあ先に朝食を頂こうか」
二人で朝食を食べていると何だか外が騒がしくなってきたのに気付いた
「どうしたんでしょうか?」
ガチャ!
「お二人ともおはようございます」
「ああおはようどうしたんだ外が騒がしいようだけど?」
「お母様達が帰って来ましたので皆様を呼びに参りました」
俺達は部屋へ案内されたのだが扉を開けた瞬間その何かが挨拶もする間もなく飛んできた
ムギュー!
「あなたが博さんね!ネーアを救ってくれて本当にありがとう!」
その何かの正体はネーアの母であった
「お母様、博さまが困ってらっしゃるのでお止め下さい」
「いいじゃないのよこれぐらい減るもんじゃないんだから」
そう言うと母はそのタワワに実った胸を押し付けながらギュッとハグをして来る、いや押し付けている訳では無いのだろうただハグをしているだけなのだろうが、その胸が余りにも強調しすぎていて押し付けている用に錯覚させているのだろう
「お母様怒りますわよ!」
その言葉に王妃はようやく俺を解放した
「うむ皆集まった所で自己紹介といこうか、ワシが第37代帝都ドラグマ王にして魔人領を統括するドラゴアドラムである
そして第1夫人のドラゴアノームと第2夫人でネーアの母ドラゴアノーア、第1夫人の長男ドラゴテームと長女ドラゴオーム、第2夫人の長女でネーアの姉ドラゴメーアと次女ドラゴネーア以上だよろしく頼むぞ」
「初めまして葉月博と申します、よろしくお願い致します」
「カンナ・ニャルチパーノです、よろしくお願いします」
「えっニャルチパーノ?初めてカンナちゃんの本名聞いたよ」
「あれ?言ってませんでしたっけ?」
「うん初めて聞いた、へぇーニャルチパーノか可愛い名だね」
「ありがとうございますエヘヘヘッ」
「はいはい邪魔邪魔!初めましてターニャブロンスキンです以後お見知りおきお」
此方も初耳だったがあえてスルーした
「うむ挨拶も一通り終わったな、ワシはやる事が有るのでこれで失礼する、因みに祝賀会は夕方に行う予定であるからそれまでは城を好きに使ってくれてかまわぬぞ」
王そう言い残し部屋を後にした
俺は王様のお許しが出たので書庫に行きたかったのだがネーアの親族に囲まれ質問攻めにされた為断念した
「やぁ初めましてネーアの兄テームだよよろしくね」
「よろしくお願いしますドラゴテーム様」
「様はよしてくれ、それと僕の事はテームでいいから」
「わかりましたテームさん」
「さん付けも必要ないけどね、あっ!それともお兄さんと呼んでくれても良いんだよ?どうせ直ぐに呼ぶ事になるだろうけどねクククッ!」
「んっ?お兄さん?どういう事?」
ネーアが顔を赤らめながら兄に凄んでいる
「ちょっとお兄様!!その話はしないでって先程言いましたよね?」
「いやーすまんすまん気を付けるよクククッ」
「本当に本当ですよ!嘘ついたら竜の谷底に人間のまま落としますからね!」
そして次に紹介されたのが二人の姉オーム姫とメーア姫である
「葉月博ですよろしくお願いします」
「あらあらこれはご丁寧にどうもですわ」
「いえいえ此方こそよろしくですわ」
二人は俺を品定めするかのようにつま先から頭の先まで吟味している
「人族にしてはオーラが有りますわね」
「そうですわねお姉様、ネーアには少し勿体ない気がしますわね」
「私達が頂いても問題ない条件ですわね」
「確かに最近はまともな出会いなど有りませんからね」
「それに何と言ってもお父様がお気に入りって言うのがポイント高いわね」
「確かにそうですわねウフフフフッ」
二人はギラギラの目で俺を見つめて来るのだが本能的に目を合わせてはいけないと体がそれを拒否した
「お姉様方いい加減にして下さい!」
「冗談よ冗談、ねぇメーア?」
「ええ冗談ですわ、少し博さまをからかってみただけですのよオホホホホ」
二人はそそくさと二人でソファーへ静かに腰掛けたのだが、あの目は冗談では無く本気だったと思うのだがな
そして祝賀会の時間となった
【祝賀会会場】
「此度は皆忙しい中集まってくれて感謝する!こうして無事に娘ドラゴネーアが帰って来れた事を大変感謝している、これも全てこの者のおかげである葉月博殿前へ」
「はい」
俺は玉座の前で跪いた
「此度の件見事であった!よって博殿には褒美として男爵の爵位を授ける」
「男爵に相応しく恥じぬよう勤めさせて頂きます」
「うむ、期待しておるぞ!」
会場全体から拍手が送れた、ふぅーこれで終わりだな
「次に此度の報酬として白金貨十枚と領地を与える場所は追って知らせるそのつもりで」
「えっ!?領地そんな話聞いてないぞ?」
「そして最後に正式にはまだ発表はせぬが皆を信用しているのでな、ここで話すとする我が娘第四王女ドラゴネーアと今しがた男爵に叙勲した葉月博の結納を発表する」
「「「おおーーーっ!!」」」
「「ええっーーー!?!?」」
「いやいや王様そんな話聞いてないですよ!!」
「だから今言ったであろう、それとも我が娘では不満か?」
「不満とがじゃなくてそもそもネーア姫は結婚出来る年齢じゃないでしょ?」
「うむ、だからこそ結婚では無く結納にしたのだよ
もしかして君は結婚しているのかね?」
「結婚の約束みたいな感じと言いますかそんな感じの事を誓った子ならいます!」
「なんじゃその煮え切らない態度は!男ならドンと構えて一人や二人の嫁と結婚せぬか!」
「いやいや自分の国では一夫一妻何ですけど」
「なら問題ないこの国では一夫多妻制を了承しておるから好きなだけ結婚出来るぞ」
「いやしかしですね」
「あまりグチグチ言うのであればオームとメーアも目処って貰うぞ?」
「すいませんでした勘弁して下さい」
こうして本人が了承しない内に結納が済まされたのであった
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