32【手がかり】
人類みなニート~働いたら負けかなと思う~
主人公「葉月博、26歳」
女神「ターニャ、17歳」
孤児院の子供「カンナ、15歳」
異世界転生を余儀なくされ転生するも何故か女神ターニャも一緒に転生
仕方なく一緒に旅をする事になったのだが転生時に初心者パックを渡すのを忘れたりと
長く旅をするにつれ女神ターニャのポンコツぷりが露呈し始めるのであった
そんな到底女神の行動とは似ても似つかないポンコツ女神ターニャとの異世界のんびり?転生珍道中物語です
「ホホホ、アルダートドラゴンとはこれまた厄介な事を任されたましたな」
仙人みたいに髭を伸ばしたギルマスが説いてくる
「ですが此処まで連れてきてくれた事は大変感謝致します」
「いえいえ報酬も貰ってますし断れ無かったのが真実ですが」
「ホホホ、じゃがワシの知る限りアンダートドラゴン種での行方不明等の捜索願は出されておらんな」
「此処まで来て手掛かり無しか」
「まぁー名持ちのドラゴン種は殆どが貴族様じゃから何かあればすぐ分かるじゃろうな」
「てことはキューはもしかして貴族の可能性が?」
「それより上の大貴族様の可能性があるじゃろな」
王族だったりしないよな?
「関係各所に当たってみるから何か進展があったら教えるわい」
「お願いします.....」
「そうね気晴らしに観光でもする?」
確かにここは帝都だけあって観光する場所は沢山あるが今はそんな気分では無い
「えっ?観光しないんですか?」
「あーあ博のせいで落ち込んじゃたじゃないのよ」
「いや行かないとは行ってないよ気分が乗らないって言ってるだけであって」
「じゃあ気分を上げましょう!」
カンナちゃんは俺の手を取り各観光名所へ向かった
「スゴーイ!」
そこにはサッカーボール程の金剛石が置かれていた
こちらは竜族が代々守り受け継いできた宝玉金剛石であります、その価値はなんと魔人領全てを買い取れるとも言われている一品であります
そんな中、ターニャは興奮の余りガラスにへばり付き係員に注意されている
「お客様ガラスにはお手を触れないで下さい」
「ごめんなさーい」
「ハハハッ何やってんだアイツは」
「あっ!お兄ちゃんやっと笑ったね!カンナはお兄ちゃんにはいつも元気で笑っていて欲しいな」
「.....そうだな俺が落ち込んでも意味ないしな、ごめんな心配かけて」
カンナちゃんの頭を撫で俺は元気を貰った
「ほらお兄ちゃん次に行こよ次に」
「ちょっと置いてかないでよ~」
【夕方】
俺達はカフェで休憩をしていた
「ふぅー流石にこんだけ巡るとしんどいな」
「カンナはまだ元気いっぱいだよ」
耳をピコピコと動かし自信満々で話すカンナちゃんはいつ見ても可愛いな
カランカラン♪
ワイバーン便はいかがですかー絶景が楽しめますよー!
カランカラン♪
「ワイバーン便?」
確かに空には幾つかのワイバーンが飛んでいるのは知っているがあれって俺達も乗れる物なのか?
おっ!お兄さん興味ありますかー?今なら夕陽が見れて絶景ですよー
「折角だしな、大人三人分で」
はいありがとうございまーす
俺達を乗せたワイバーンがふわりと動き始め瞬く間に上空へと羽ばたいて行く
「綺麗」
山間に囲まれたドラグマが一望できオレンジ色に輝き放つ夕陽が何とも言えない絶景をおりなしていた
「心が満たされていくな」
キューキュー!!
突如としてキューが暴れ出した
「どうしたんだキュー?おい、ちょっとそんなに暴れるなよ」
キュキューキュー!
キューがワイバーンに何やら話しをし始めたと思ったらワイバーンは急に降下し始めた
「何かに掴まれ!」
グォー!!バサバサバサ!
何とか無事に地上に降り立つ事が出来たのだがここは一体何処なんだ?
「貴様ら動くな!!」
「!?」
数十人の兵士が俺達を取り囲む用に刃を向けている
「貴様らここがどこだか分かっているのか?ここは王城であるぞ!!」
「王城!?いやいやワイバーンが勝手に急降下して」
「そんな話しを誰が信じるか!ワイバーンは従順で誇り高き存在!主の名以外聞かぬ!
そうか!そう言うことか!姫様の次は王女をさらいに来たのか!だがそうはさせんぞ!!」
「いや話を聞けよ」
「皆の者構え!!絶対に取り逃がすなよ!」
キューキューキュー!
その頃王室では
「どうしたのだ?やけに騒がしいようだが?」
ハッ!賊がでたもようです!ですが心配入りません!
キューー!
「!」
【広間】
「抵抗するだけ無駄だ!」
「いやだから抵抗してないじゃん!」
「動くな動くなよ!」
「いやだから何もしてないじゃん!」
俺達は素直に取り押さえられた
「いいな暴れるなよ!」
「いやだから暴れてないじゃん!」
俺達を連行しようとした時キューが大きな叫び声をあげた
キューーーーー!
キューの声が城内にも響き渡りこだまする
「ほら立て行くぞ!」
「待てーーーぃ!」
声の主を見た瞬間兵士達は武器を下げ跪いた
「王よどうなされましたか?ここは危険ですのでおさがり下さい」
「よいから貴様は下がれ」
「ハッ!」
「ドラゴネーアなのか?」
キューー!
二人は再開を喜び合うかの用にすぐさま抱き合った
「生きているって信じていたぞ!」
キュキュー!
「このもの達の処分はいかが致しましょうか?」
「その者達をすぐき解放せよ」
「ですが危険ではないでしょうか?」
「ワシが良いと言っておるのだぞ?」
「ハッ!申し訳ごさいません」
俺達は解放後に客間に案内された
【客間】
王「そうかそんな事があったのかわかったすぐに神官達を集めよ!」
「ハッ!」
直ちに数人の神官達が集められキューを取り囲むように並び呪文を唱え始めた
「ブツブツブツブツブツブツ」
キューキューーー
「何だか苦しそうですが大丈夫なんですか?」
「呪文が効いている証拠ですので安心して下さい」
なおも呪文は続きキューの足元に魔法陣が浮かび上がった
キューーーー!!
そしてキューの体が白く光り始めた所で爆発音とともに部屋が煙りで充満する
「ケホケホ!キュー大丈夫か!?」
「ケホケホ!は、はい私は大丈夫です」
その可愛らしい声の方を見るとそこには裸体を晒す少女がいた
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