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28【侵入者】

人類みなニート~働いたら負けかなと思う~


主人公「葉月博(はづきはく、26歳」


女神「ターニャ、17歳」


孤児院の子供「カンナ、15歳」


異世界転生を余儀なくされ転生するも何故か女神ターニャも一緒に転生


仕方なく一緒に旅をする事になったのだが転生時に初心者パックを渡すのを忘れたりと


長く旅をするにつれ女神ターニャのポンコツぷりが露呈し始めるのであった


そんな到底女神の行動とは似ても似つかないポンコツ女神ターニャとの異世界のんびり?転生珍道中物語です

頭の中に警告音が流れた


ご注意ください!!南西よりエリア内に二名の侵入者です!ご注意ください!


俺は雪鬼を手にテントから飛び出した

外は暗闇の中、月明かりだけが大地を照らす


「居るのは分かっている出て来いよ」


風きり音と共にナイフが飛んできた


「あぶな!おいおい闇討ちとは卑怯だぞ!」


「ほうEランクにしてはやりおるな」


暗闇からフードをかぶり顔を隠した二人組が目の前に現れた


「あんたらは何が目的だ?夜盗か?それとも人攫いか?どちらにも見えないんだがな」


「ふん、今から死に行く者に語る義理はない、行くぞ!」


二人組は俺の左右に展開すると一斉に切り掛かってきた


「だからあぶねぇって!」


「知った事か、勝てば良いのだ勝てば」


「そうかよ」


俺は二人組を去なすので精一杯だ


「ハァーハァーさすがにキツいな、何かよい策を考えないと」


「どうした?攻めてこんのか?」


博ハァーハァー、うるさい!」


侵入者達の攻撃は止まる事を知らない

チッ!奴の刀が俺の頬をかすめる


「クッ!」


侵入者「そろそろ楽になったらどうだ?」


「うるさい!さっさと掛かってこい!」


「ふん強情な奴よの、お望み通りにしてやろう」


男が刀を振りかぶる


「ターニャいまだ!!」


男は後ろを振り返る、だがそこには誰も居ない


「残念だったな」


ザン!


奴の身体が二つに別れ落ちた


「兄者ぁーー!この卑怯者めぇー!」


俺は頬に流れる血を親指でなぞりペロッと舐め言い放った


「勝てば良いんだよ勝てば!」


「く、クソがー!」


我を忘れて襲いかかって来る者など容易い事は無い


ザン!


先程の奴と同じく身体が二つに別れ落ちた


「ふぅー何とかなった」


先程の叫び声に気付きターニャ達が駆けつけてきた


「博ー!お兄ちゃんー!」


俺は二人に今起こった出来事を話した


「その侵入者の二人組は一体何者なのかしら?」


「さぁな、誰かに恨みを買うほど人と接してないしな」


「そうなると今回の依頼の件でしょうか?」


「可能性は否定できないな実際キューを連れてから襲われた訳だし、取りあえず急いだ方がよいかもな、いつまたこんな奴らに狙われるか分からないしな」


取りあえずテントに戻り朝を待った


「ふぁー眠っ!」


「あれ?お兄ちゃん眠れなかったのですか?」


「うん、外で一応見張りしてたからさ」


「言ってくれれば交代したのに」


「いやいいよ俺が勝手にした事だし、それにこういうのは男の役目だろ」


「お兄ちゃん」


カンナちゃんは頬を赤らめ俺を見つめていた


「はいはい、こんな所でイチャつかないでよ」


「イチャついて何かいないんだか」


カンナちゃんは顔全体が真っ赤になっていた


「ほらそろそろ出発の時間よ」


馬車へと乗り込みサクセスへと向かう今日の夜頃までには何もなければ到着する予定だ


【夕方】


「お客さんそろそろ着きますぜ!」


サクセスの街が見えてきた


「魔人領一いや世界一の繁華街都市サクセス!この街で満足出来なければもうこの世界で満足出来る所はございやせんぜ!ダンナ!」


「ほう、そんなに素晴らしいのか?」


「そりゃー勿論!天国へ行くどころか突き抜けますぜ!」


「ぜひ行かなくてはいけないな」


「お兄ちゃん!!」


カンナちゃんが尻尾の毛を逆立て怒りを露わにしている


「冗談だから」


「ふーん」


「やっぱり全然信用していないな、しかし世界一なら是非とも行ってみたいんだがな」


「カンナ今日お兄ちゃんと一緒に寝るね」


「たまには良いんじゃない?」


クソッ!何時もなら阻止するくせに何故今日に限って邪魔をしないんだ?この駄目神は?


「ワーイ!一緒に寝ようねお兄ちゃん!」


カンナちゃんの顔は笑っていない所か目がギンっと開いて俺を見つめる


完全に俺の心を見透かしていやがるな、こうなれば何としても繁華街に繰り出してやるぞ!


こうして俺の長い夜が始まるのであった

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