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27【本気宣言!】

人類みなニート~働いたら負けかなと思う~


主人公「葉月博はづきはく、26歳」


女神「ターニャ、17歳」


孤児院の子供「カンナ、15歳」


異世界転生を余儀なくされ転生するも何故か女神ターニャも一緒に転生


仕方なく一緒に旅をする事になったのだが転生時に初心者パックを渡すのを忘れたりと


長く旅をするにつれ女神ターニャのポンコツぷりが露呈し始めるのであった


そんな到底女神の行動とは似ても似つかないポンコツ女神ターニャとの異世界のんびり?転生珍道中物語です

【宝石店】


店に入ってかれこれ三十分は経っただろうか、ターニャは未だに決めかねている


俺の問いかけにもうちょっと待ってとしか返事がない


「ターニャこれなんかどうだ?」


本革製に金で細工がされた首輪をターニャに渡す


「は?何あんたがはめるの?」


「ターニャさん専用です」


「フフフッ面白い事言うのね」


ターニャの顔は笑顔だが声が笑っていない


そんな首輪に興味を示したのがキューである


キューは器用に首輪をはめ俺に買えとせがんで来る


キューキュー


「ん?ほしいの?」


キュキュー


「いいよ買ってあげるよ」


キューは嬉しそうにパタパタと俺の頭上を飛び回った


「ちょっと何でキューの時は即決なのよ!」


「いやいや一つ買うのも二つ買うのも一緒だから」


「違うわよ!本当女心が分からない男ね!」


カンナちゃんもウンウンと頷いていた


「悪かったな」


最終的に一時間程迷い金の指輪を購入した


「博ありがとー」


「どういたしまして大事にしてくれよ」


「うん」


さっきまでの顔とは違い終始笑顔だ


帰りにカンナちゃんをギルドへ冒険者登録し晴れてEランク冒険者になった

今現在のレベルは俺がLv29

ターニャLv23

カンナちゃんLv16

適性魔法は土と氷と火


「これでカンナちゃんも魔法が使える用になったね」


「うん、これからもよろしくお願いします」


「こちらこそ」


その後、カンナちゃんのお祝いという事で豪華なディナーを満喫した


【次の日】


朝、身支度を整え馬車へ向かうと停留所には男爵家の面々が俺達を待っていた


「男爵様!」


「やぁ葉月君、別れの挨拶も無しにいくのかね」


「申し訳ございません」


「お父様!」


「ハハハッ!すまんすまん、君の事だ目立つ用な事は嫌いだろうからな」


「そう言って頂けると有り難いです」


「だが娘の命の恩人だ見送りぐらいはさせてくれ」


「ありがとうございます」


「博様に助けて頂いたこの命、感謝しても仕切れません」


「そんなに気にしないで下さい」


「いけません!ですが私には博様に渡せる財産など御座いません、ですからこれを受け取って下さいまし」


そう言うとキューレは俺の手を握りしめながら唇にキスをした。


「な、な、な何をするんですかキューレさん」


「これが私の今出来る精一杯の感謝のしるしです」


そう言い残してキューレはこの場から立ち去った


「ハッハハ!我が娘ながらやりおるわ!」


後ろから二つの凄い覇気を感じたので振り向かないでおこう


「本当に君には世話になったありがとう、またこの街に寄る事が有るなら我が家を訪ねてくれ、何時でも歓迎する」


「男爵様、ありがとうございます」


俺達は別れの挨拶を行いサクセス行きの馬車に乗り込んだ


ドラーヌをたってから一時間、ターニャとカンナちゃんは高圧的な態度で俺を尋問していた


「博さっきのはどういう事かしら?」


「そうです!そうです!」


「二人ともまずは落ち着こうか、そしてこの縄を解いてくれないかな?」


二人は俺を縄でぐるぐる巻きにしていた


「あなたがちゃんと質問に答えたら解いてあげる」


「そうです!そうです!」


カンナちゃんはテンパっているのだろうか?先ほどからそうです!しか言っていない


「で、さっきのキスは一体何なの?」


「一体何なのって言われても俺も分からん」


「てか何で避けないのよ」


「無理言うなよ」


「無理じゃ無いわよ!ねぇカンナちゃん!」


「ブツブツ」


「カンナちゃん?」


「.....」


「カンナちゃん??」


「ニャーーーー!!」


カンナちゃんが突如、俺の唇を奪った


「お兄ちゃん!カンナね、お兄ちゃんの事が好き!んん大好き!!だからカンナをお嫁さんにして!」


「「ええーーーっ!」」


「お兄ちゃん大好き、カンナをお嫁さんにして」


「冗談だよね?」


「違うよカンナはお兄ちゃんと結婚したい」


真剣な眼差しでそう訴えてくる


「カンナちゃん、ちょっと落ち着こうか」


「落ち着いてるよ、お兄ちゃんが男爵様の娘さんにキスされた時、何だか分かんないけど胸が苦しかったの

それで色々考えてお兄ちゃんにキスをしたら胸の苦しみが消えたの、それでわかったのカンナはお兄ちゃんの事が大好きだって結婚したいって」


余りの衝撃にターニャはフリーズしている


「.....」


「お兄ちゃんはカンナの事嫌い?」


「そんな事無いよ」


「じゃあ好き?」


「好きか嫌いかで言ったら好きだよ」


「だったら結婚しても問題無いよね?お兄ちゃん!」


「ちょっと待ってくれ、俺はカンナちゃんの事を大切な仲間だと思ってる、だからいきなり結婚と言われても困るよ」


「何で?結婚嫌なの?」


「違う違う、結婚がどうとかそう言う事を言ってるんじゃ無いんだよ、それに俺はカンナちゃんに黙ってる事がある、まずはそれを聞いてくれないか?」


俺はカンナちゃんに異世界転生者で有ることを話した


「だから俺はこの世界の人間じゃないんだよ」


「.....関係ない、お兄ちゃんがどこの誰であろうとそんなの事関係ないよ

カンナが好きになったのは、いま目の前にいるお兄ちゃんだから」


「お兄ちゃんはカンナを外の世界に連れて行ってくれた」


「お兄ちゃんは独りぼっちのカンナを救ってくれた」


「だからお兄ちゃんが異世界人だろうと魔王であろうとそんな事関係ないのカンナが好きになったのは、お兄ちゃんたった一人だから」


「カンナちゃん、ありがとう気持ちは伝わったよ、だけど俺はまだ結婚する気にはなれない」


笑顔から一転シュンと落ち込むカンナちゃん


「カンナちゃん、まだって事はいつかは結婚してもいいって事よ」


「本当に?」


「うん、時期が来たら俺の方からプロポーズするよ、だからそれまで待っていて欲しい」


「保留ってこと?」


「言い方は良くないけどそういうことになるね、だから先に一言言わせてくれるかな?」


俺はカンナちゃんの前で跪いた


「いつか必ず君を幸せにするから、それまで俺について来てくれないか?」


「はい、よろしくお願いします」


俺はカンナちゃんの思いを無事に受け止める事が出来た、後は俺が一人前になり彼女を幸せにするだけだ

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