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23【闘拳家】

人類みなニート~働いたら負けかなと思う~


主人公「葉月博はづきはく、26歳」


女神「ターニャ、17歳」


孤児院の子供「カンナ、15歳」


異世界転生を余儀なくされ転生するも何故か女神ターニャも一緒に転生


仕方なく一緒に旅をする事になったのだが転生時に初心者パックを渡すのを忘れたりと


長く旅をするにつれ女神ターニャのポンコツぷりが露呈し始めるのであった


そんな到底女神の行動とは似ても似つかないポンコツ女神ターニャとの異世界のんびり?転生珍道中物語です

慌てて従業員が入ってきた


「どうしたそんなに慌てて」


「先日の大雨の影響でトンネル内部に崩落が起こり現在通行止めです、なお復旧予定は不明こちら側からも人員を割いて欲しいとの連絡が来ました」


「「ええーっ!!」」


山道は最近山賊が出て危険、トンネルは通れない、これはあれか神がドラグマに行くなと仰っているんだな


「そんな訳無いでしょ」


「ここは危険を承知で山道を行くしかないか」


「大丈夫なのお兄ちゃん?」


「大丈夫だカンナちゃん!君は俺が絶対に守ってみせる!」


「私は?」


「心配ないよカンナちゃん!君は必ず俺が守ってみせる!」


「ねぇー私は?」


俺達は山道を進む事を決意をした


「ねぇーだから私は?」


ギルドからの帰り道、俺達に話し掛ける者がいた


「おーい!」


振り返るとそこには見覚えのある男がこちらに近づいてきた


「オボイさん!」


オボイ、転生した当初に森の中で迷って居た時、俺達を助けてくれたドワーフの商人だ


「お久しぶりですオボイさん」


「久しぶりじゃの!元気にしとったかの?」


「はいお陰さまで」


「元気そうでなによりじゃ、店が近くじゃから今からどうじゃ?」


俺達はお言葉に甘えお店に向かった


オボイさんのお店は中心街にあり鉱山から発掘された貴金属を中心に扱うお店だった

予想以上に豪華なお店で驚いたが家族を紹介され更に驚かされた


「なるほどのーそんな事があったのか、しかしトンネルは今通行止めじゃからな」


「なので山道を進もうかと思います」


「山賊が出るらしいが大丈夫なのか?」


「まぁーこれでも一応Dランクの冒険者ですから」


「なら大丈夫じゃの、奴らもわざわざ冒険者は狙わんからの」


「あなた用意出来ましたよ」


「んだぁーささ皆さんこちらへ」


こうして俺達は久々の再開を喜んだ


【次の日】


俺はガバッと起き上がり布団の中に入り込んでいるカンナちゃんを起こす


「カンナちゃん朝だよ起きて」


カンナちゃんはんーっと背伸びをして起きた


「おはようカンナちゃん」


「おはようお兄ちゃん」


寝起きだからかカンナちゃんの耳が少し垂れている


「カンナちゃん起きて直ぐで悪いけどターニャを起こしてきてくれるかな?多分まだ寝てるだろうし」


「うんわかった」


待ってる間にキューを起こし二人が揃った所で山道へと向かった


頂上は雲に覆われていて先が見えない程高い標高、草木が一本すら生えず生き物を拒んでいるような岩山がそこにはそびえ立っていた


「お兄ちゃんこの山を登るの?」


カンナちゃんの顔がかなり険しい、いつもの可愛い笑顔はどこに消えてしまったんだろうか?


「大丈夫だよ、半分も登らないから」


「そうなの?」


「途中に洞窟があってそこが魔人領に繋がっているからその洞窟までだよ、それに疲れたら俺がおんぶしてあげるから」


それを聞いてカンナちゃん少し嬉しそうな顔をしていた


二時間ほど歩いては休憩二時間ほど歩いては休憩を繰り返しようやく洞窟が見えてきた


カンナちゃんは小さい体で文句も言わずに良くついて来てくれるな、ほんとどこかの女神とは大間違いだ


「博、疲れたおんぶしてー」


「我はカンナちゃん専用なり!」


「何よそれ!気持ち悪い!」


「気持ち悪いは止めろ!普通に傷つくから」


「じゃあおんぶしてよ」


「仕方ないな少しだけだぞ」


そう言いつつ洞窟までターニャをおんぶした


洞窟に到着する頃には日が傾き始めていた

ので急いで野営の準備を始めた


「お兄ちゃんそれなに?」


「結界棒だよ、これを地面に差して魔力を注ぐとこの棒を中心に数十メートルの結界が張られ触れる者がいれば警報がなる仕組みなんだよ」


「そんな便利な物が有るんだね」


「値は張ったけどコレのお陰で見張りを立てずに済むんだ」


「ほらご飯出来たわよ」


山道に入っての一日目が終了した


【二日目】


朝日の眩しさで目が覚めた、俺は寝ている二人を起こさないようにテントから出て身支度を始める

皆の朝食を準備していると匂いに釣られたのかカンナちゃんとキューが寝ぼけまなこで起きてきた


「おはようカンナちゃんキュー」


「おはよーお兄ちゃん」


キュー


まだ眠いのかあくびをしながら席に着いた


「お姉ちゃんはまだ寝てたよ」


仕方ないな俺はターニャを起こす為テントへ向かった


「ターニャいつまで寝ているんだ?」


テントを開けると全裸のターニャがいた


「えっ?何してんの?」


「何してんの?じゃねーよオラー!」


ターニャの拳が顔面にクリーンヒットし俺は数メートル吹き飛ばされた


「お兄ちゃーん!」


カンナちゃんが俺の元へ駆け寄ってきた


「魔法使いより闘拳家の方が向いてねあいつ?」


「何か言った?」


「いえ何でもありません」


「もーお兄ちゃんもお姉ちゃんも喧嘩しないでよ!」


「「ごめんなさい」」


何やかんやでカンナちゃんがその場を納めてくれた

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